このブログについて

 
このブログは、大きなパラボラを使って外国のテレビ・ラジオ放送を受信するという趣味「海外衛星」や、インターネット回線を経由してのテレビ・ラジオストリーミング受信についての体験談や設定作業手順をまとめたものです。

工学部卒でも機械・パソコンのエキスパートでもなかった管理人が調べ物をしながら少しずつ前進してきたということで、『ゼロから始める海外衛星受信』というタイトルにしました。

[  旧ブログアドレス; blog.goo.ne.jp/tvro_jp ] 【 ((この記事を印刷する))

ブログの主な内容

■主な項目一覧
衛星名称変更・運用終了の覚え書 (衛星の名前が変わって困った時用のリスト)
言語・地域別 受信可能海外衛星・チャンネル例 (どの国の放送をどの衛星で受信できるかの紹介)
Cバンド放送衛星別アンテナサイズ目安 (どの衛星に何cmのアンテナが必要かを調べる参考に)
受信に使う機材 一覧表 (テレビ、チューナー等の個別情報と機種選び案内)
受信までの流れ〜機材準備、設置作業の手順 (アンテナを自分で立てて受信する方法)
海外衛星機器ショップ&設置工事業者一覧 (通販と取付工事の依頼先)
■過去記事アーカイブ
【海外衛星】
 
海外衛星受信事情や視聴に関する一般情報とQ&A
海外衛星設置・受信作業の手順の色々、機材の機能や使用・管理
海外衛星にまつわるトラブル・故障と対処方法あれこれ
 【ネットテレビ、ネットラジオ】
Slingbox、SlingCatcher
ネットラジオ端末((この記事を印刷する))

衛星・トラポン別受信状況報告

受信難易度の目安となるシグナル強度とクオリティ値を衛星・周波数別に調べてみました。アンテナサイズ選定の参考にして頂ければ幸いです。[ 運用終了衛星分の過去ログはこちら ](回転アンテナによる受信結果のため固定アンテナよりも成績は悪いかと思います。また地域によっても数値にかなり差異が出てきます。)
■Cバンド
Intelsat-701Intelsat-2Intelsat-8ABS-5(Agila-2)Express-AM3Telstar-18JCSAT-3AChinaSat-5C(Sinosat-3)Chinasat-6BAsiaSat-3SExpress-AM2AsiaSat-5Measat-3Yamal-201ST-1ChinaSat-5A(ChinaStar-1)Insat-2EThaicom-2/5Apstar-2R(Telstar-10)ABS-1Intelsat-7/10Intelsat-17Intelsat-906
■Kuバンド
ABS-1
((この記事を印刷する))

低仰角衛星Intelsat-17 Cバンドの受信

北陸にお住まいのHIRさんがHPにて受信状況を報告されていたので、当方でも遅ればせながらIntelsat-17 Cバンド放送の受信に挑戦してみました。

こちらの衛星は日本だと西の端に位置しており、仰角も非常に低くなっています。当地での仰角は約4.5度ですが、幸いアンテナ設置場所の立地条件が良くこの衛星よりも西に位置するIntelsat-906も受信可であることが確認済みなので、今回はポジショナーと連動させたチューナーを少しいじるだけで衛星を見つけることができました。

AZBox HD Elite+230cmメッシュアンテナ+PBI Turbo-1800による受信結果は以下の通りです。アンテナとH-Hマウントの調整がベストとは言い難い環境のため、おそらくIntelsat-17を単体で狙えばもっと良い結果が出るかと思います。

周波数・偏波 (シグナル強度/クオリティ) 注;信号増幅器を使用しています

3845H (0/0)
3845V (100/40)
3876H (0/0)
3885V (0/0)
3894H (0/0)
3925V (0/0)
3975H (0/0)
4005H (0/0)
4015V (0/0)
4024H (0/0)
4123V (0/0)

DVB-S2やFEC 7/8のトラポンが多いせいか、あまり結果は思わしくないようです。3845Vもクオリティレベルが40%と、このチューナーとしては安定受信するにもあまり余裕が無い数値となっています。もしかすると360cm級ぐらいのアンテナが必要になるのかもしれません。 【 ((この記事を印刷する))

久々に海外衛星チューナーをいじる

すっかりインターネット経由のストリーミングがメインとなっていましたが、たまには海外衛星チューナーでストレスフリーの視聴を楽しみたくなりました。

ひとまずLyngsatをみながらAsiaSat-5あたりのチャンネルリストを更新しました。やはり海外衛星チューナーで見るHD放送はきれいで良いです。衛星の交代もだいぶ進んだので、後日またチェックを行わねばと思っています。

そういえばKuバンドアンテナのモーターがうまく動かなくなっていました。もしかしたら同軸ケーブルが断線しかかっているのかもしれません。 【 ((この記事を印刷する))

衛星パラボラアンテナの防雪・融雪対策〜パラボラカバー、防雪スプレー、融雪ヒーター

(過去の記事を修正・加筆し、2011年版としました)

■雪が降るとBS/CS・海外衛星の受信状況が悪化する理由

【空中にある雨・雪そのものが障害になっているケース】

衛星放送受信では、雨や雪によって受信の効率が落ちることが知られています(=降雨・降雪減衰)。衛星の電波が、途中にある雨や雪に邪魔されて、アンテナの所まで十分な強さで届かないために発生します。

特に小さなアンテナでも受信できるタイプのKuバンドという電波ではこうした降雨障害が起きやすく、どしゃぶりになった際に受信不能になったりブロックノイズが出たりして正常な視聴に耐えられなくなるといった症状が発生します。

また日本のBSなどでは、受信不能となる手前の悪化状態において「降雨対応放送」という画質・音質を大幅に落とした受信に切り替わってしまうなどします。こうなると、本来の美麗なハイビジョン画像は楽しめなくなります。

>対策
・パラボラアンテナのサイズアップ

【パラボラに積もった雪や氷が受信効率を落とすケース】

パラボラの表面に雪が積もったり氷の膜がはりついたりすると、電波の受信・反射が正常に行われなくなり、放送が見られなくなるレベルまでシグナル状況が悪化します。これについては降雨障害があまり起きないと言われているCバンド放送においても発生するトラブルです。

特にべちゃべちゃした湿雪はパラボラの表面にはりついて氷となり、受信効率を落とす可能性が大です。湿雪地域の方は、パラボラアンテナ関係での苦労が乾いた雪の地域よりも多いと言って良いかもしれません。

>対策
・雪が積もらない軒下にアンテナを置く
 ・アンテナを真円形から楕円形タイプに変える
・室内の窓際にアンテナを置く
・着雪防止・離雪スプレーをパラボラ表面にふきつける
・パラボラカバーをかぶせる
・氷でガリガリになったらお湯で融かして、パラボラ表面の水分を拭き取る
・融雪ヒーターを設置する

(注意;これらの対策を行っても、降雨・降雪減衰自体は解決できません。どう工夫しても雪ですぐに見られなくなる場合はパラボラを大きくしてください。着雪防止対策をしても受信障害が出るケースでは、パラボラをサイズアップしない限り大雪が止んで、衛星とアンテナとの間を隔てる障害の要因が消えるのを待つしかありません。)


■空を舞う雪による信号減衰にはアンテナのサイズアップで

多少の大雨・大雪が降っても大丈夫なように、受信の能力に余力をもたせた大きめのアンテナサイズに変更します。どんなに着雪防止対策をしても、アンテナのサイズが小さければ大量降雪で受信不能となってしまいます。
 
60cmアンテナ
(こちらは管理人宅の60cmBSアンテナです。共聴用を個室用に転用したものです。以外と軽量で扱いやすいです。)

日本国内のBS/CSに関しては、まず個人用として売られているアンテナでも特に大きなサイズの物を選ぶ方法を考えます。もしそれでは足りないようであれば、業務用を入手するか、海外衛星用の安い75-120cmアンテナを買ってコンバータのみ日本のBS/CS対応LNB(F)を取り付けるかします。
 
日本のメーカー製の業務用サイズとなると新品ではかなり高くつくので、オークションを定期的に回って安く出品されている中古アンテナを狙うと良いかもしれません。業務用だとまずコンバーターが脱着可能なはずなので、中古アンテナを手に入れてコンバーター(LNB)だけ調子が悪いようであれば、そちらだけ交換しても良いかと思います。

なお、あまりアンテナサイズをあげると、重すぎてベランダや民家の壁には取り付け不可となります。100cm前後ともなれば対応マスト径も76mmや89mmといった具合にかなりサイズアップしたりするので、取り付け金具に余計な資金がかかることも考慮に入れる必要があります。


■小さいアンテナなら、まずは軒下にアンテナを置く方法で

100cm以下のKuバンド(BS/CS)アンテナなら、軒下にパラボラを取り付けるのが一番身近な対策だと思います。屋根の下のでも、雪がかかったり水がたれてパラボラ表面に氷として残らないような場所を選びます。万が一雪や氷がついてしまった時にお湯やほうき等で落とせるよう、軒下でも特に手の届く範囲に取り付けると良いです。

ただあまり屋根のすぐ下に取り付けると、BSアンテナの斜め上から入ってくる電波を屋根が大幅にさえぎってしまいます。こうなるとシグナルレベルが激しく低下するので、軒下といっても数十cmは余裕をみた方が良いです。


■アンテナを真円形から楕円形タイプに変える

衛星アンテナはほとんどが真円形(センターフィードアンテナ、プライムフォーカスアンテナ)もしくは楕円形(オフセットアンテナ)をしています(→詳しくはこちら)。真っ平らな板状、半球形、棒状といったアンテナもありますが、海外衛星や日本のBS/CS・スカパーの受信に使われているのは、まん丸か楕円かのいずれかです。

真円形のパラボラアンテナは楕円形のオフセットアンテナに比べると上を向いている角度が高く、そのぶん雪が積もりやすくなっています。オフセットアンテナにするとその分傾斜がきつくなって雪が滑り落ちやすくなるので、必要・問題に応じて真円形パラボラアンテナから切り替えてみても良いかもしれません。


■室内の窓際にアンテナを置く

どうしても屋外では都合が悪い場合、やむを得ず室内にパラボラを置くという選択肢も一応あります。ただし、ガラス窓の素材や窓の外のてすり・枠などが邪魔をするため、屋外設置よりも大幅に受信効率が落ちるかと思います。その場合、これまで使っていたアンテナサイズでは足りず、サイズアップする必要などが出てきます。


■着雪防止・離雪スプレーをパラボラ表面にふきつける

パラボラアンテナについた雪をはらうのは大変な作業で、通信業者もあれこれ工夫を強いられています。そうした工夫の一つが撥水・着雪防止素材の塗布です。

NTTは業務用の高性能はっ水素材「HIREC」
http://www.ntt-at.co.jp/company/kankyo/at-eco/eval_hirec/
http://www.keytech.ntt-at.co.jp/environ/prd_4001.html
という商品を開発・販売しています。

こちらは価格が高く主に業務用なので、個人ではホームセンターや普通の通販で売っている着雪防止スプレー、離雪スプレーで代用すれば良いかと思います。北米では料理用オイルスプレーをかけている人も多いらしいのですが、油は劣化してパラボラを汚すことも考えられます。最初から着雪防止スプレーを使うことをお勧めします。

スプレーはあまり厚塗りすると受信効率が若干落ちる可能性はあるでしょうが、家の中にパラボラを置くよりははるかに減衰が少なくて済むはずです。

なお、下記パラボラアンテナカバーの説明図にもある通り、コンバータ(LNB)部分に雪が積もると、そのぶんシグナルがブロックされるので時々手で落とした方が良いです。また、LNB部分は繊細なので、パラボラに面してシグナルを拾う箇所には着雪防止スプレーを塗らずに置いた方が望ましいような気もします。


■降雪対策として便利な家庭用パラボラアンテナカバー

海外、特にアメリカの積雪が多い地域ではパラボラアンテナの防雪カバーや融雪ヒーターがネット通販で売られているのをしばしば見かけます。日本のスカパーのようにアメリカでも小さなCSアンテナを使った有料放送が盛んなので、雪で見られなくなってしまうというのは一大事なのだと思われます。

英語でGoogle検索すると「satellite dish cover」、「dish wrap」、「dish hoodie」といったキーワードで商品案内のページが見つかるかと思います。このページではそうしたパラボラカバーについてまとめてみたいと思います。

【パラボラカバーの主な使用目的と形】

海外ショップで売られているパラボラカバーの使用目的は、
(1)アンテナの皿部分に雪が積もって受信レベルが低下するのを防ぐ
(2)LNBFを水滴から保護して故障を防ぐ&寿命を延ばす
(3)景観を保護し家周りの見た目を良くする・・・等です。
 
【着雪防止パラボラカバー】



形態には何種類かあるのですが、主流は以下の2種類となっているようです。
(1)パラボラの皿部分だけををカバーして平面を作るタイプ
(2)パラボラとLNBFの両方をカバーしてしまうタイプ

ちなみにこれらのカバーはいずれも電波を遮断しない素材で出来ているため、それ自体が受信レベルを下げるといった問題は起きないそうです。 海洋での使用を前提に開発された素材を使っているとうたっているものもあり、使用することによって雪や氷が布地に付着しない状態を確保し、冬でもより快適に受信できるようになるのだとか。

【大型アンテナに取り付ける場合の注意点】

北米の通販ショップでは海外衛星Cバンド放送向け大型メッシュアンテナにも使えるような大直径の着雪防止パラボラアンテナカバーが売られています。

これらの製品はどか雪が降る日本の北海道・東北・北陸地方でのCバンド受信にも役立ってくれそうなのですが、注意すべき点として暴風雪・暴風が挙げられるかと思います。本来風を素通しするメッシュ網素材にカバーをかけてしまうと風圧をもろに受けることとなります。台風同様、軽量メッシュパラボラアンテナが損壊する可能性を考慮に入れた方が良いかもしれません。

【景観保護用カバーについて】

家の景観に馴染ませるために売られているものだと、
(1)パラソルに仕立て下にテーブルやチェアを置く(パティオセット)
(2)空洞の模造岩の中に地上に設置したパラボラを収納する
(3)かわいい絵のついたカバーで家のアクセントにする

といった遊び心たっぷりなガーデニンググッズのような商品が見つかります。ただしこれらはあくまで家の景観保持用です。着雪防止目的の商品とは違った用途で売られている物なので、間違えて雪対策用に買わないようご注意ください(^^;)

英語サイトで買う場合は、カバーの商品説明に「snow」(雪)、「ice」(氷)対策である旨が書かれている物を選びます。

【着雪防止パラボラアンテナカバーを日本で入手するには?】

個人輸入せずに済ますには、日本国内でパラボラカバーを買うか、自作するかすることになります。

業務用としては「レドーム」という名前で売られていますが、価格や入手の容易さからすればあまり現実的ではありません。 買うなら個人・家庭向けパラボラカバーがお勧めです。

そうした家庭向け着雪防止パラボラアンテナカバーは以前楽天市場でも売られていたのですが、2011年末現在では見かけません。スノーノーベルというスプレーを作った長野県小谷村商工会の防雪グッズ第二弾として登場したパラボラカバーが昨シーズンまで楽天市場の「こうげんや」で売られていたのですが、今シーズンはYahooや楽天のオークションでのみ出品(サイズを聞いた上で作成するカスタムメイド方式)となっている模様です。

ネットオークションや検索エンジンでも全く見つからなければ、自分で作ってみてください。

アウトドア用やマリン(海洋・船舶)用に売っている特殊撥水素材の布地でできた製品をたるみができないようにパラボラアンテナにかぶせれば完了です。その他、水をはじきそうな布地・シート・ウェアをホームセンター等で買ってきて、着雪防止スプレーで補強するといった方法でも良いかと思います。

布地に電波を阻害するような金属素材でも入っていない限り、大幅な信号減衰は起きないはずです。
 

■お湯をかけて雪や氷を融かす

パラボラの表面にこびりついた雪や氷を除去する手っ取り早い方法は、お湯だと思います。お湯をかけた後そのまま放置すると冷えてまた氷になるので、作業後乾いた布で水分を良く拭き取った方がよいかもしれません。

なおパラボラ、特に先に取り付けられているコンバーター(LNB)の中には電子部品が入っており高温で損壊しかねません。お湯を使う場合は、やかんで沸騰したての熱湯ではなく雪が融かせるのに十分な程度のぬるま湯を使うようにします。


■融雪ヒーター

日本のメーカーが作って売っているBS/CSアンテナ融雪ヒーターは業務用のため非常に高価です。正直、個人が気軽に手を出せる価格ではありません。

しかし北米では家庭用CSパラボラ融雪ヒーターが比較的容易に入手可能です。こうした海外で売られているKuバンドオフセットアンテナ用カバーなら日本のスカパー、BS、CSアンテナ用にも転用できるので、試してみる価値はあるかもしれません。(海外製品なので万が一の事故にはご注意ください。北米の家電は日本でも流用可能な電圧範囲ですが、個人輸入して設置した場合には念のため自己責任で慎重に管理してください。)

なお、アメリカで多く利用されているDIRECTV用CSアンテナには横幅が広い楕円形パラボラも多いので、融雪ヒーターの形をよく見て買わないと日本のBS/CSパラボラに適合しない可能性が高いです。購入前に必ずサイズを測って確認して下さい。


■大雪に備えての準備、その他対策

上記対策以外にも、大雪に備えていくつか点検しておくと良いかもしれません。

・雪の重みでパラボラがずれる可能性があるので、取り付け金具やボルトの緩みが無いかチェックする。
・大型アンテナは暴風雪による風圧や雪の重みで損壊する可能性もあるので、台風時同様の風対策と雪払いの両方を行う。 
・水分の侵入によってコネクタ周辺から劣化が進むので、コンバーター(LNB)や隙間ケーブルに同軸テレビケーブルを挿すコネクタ部分は、簡単な防水キャップではなく、自己融着テープ(防水テープ)を頑丈に巻いておく。


■参考サイト〜海外で売られているパラボラ防雪グッズ

個人輸入や自作の参考にご覧ください。なお通販された商品によるトラブルや事故については責任を負いかねますので、各自の判断でよろしくお願いします。
 
Montana Satellite Supply
DISHBlend
Dish Hoodie((この記事を印刷する))

Android搭載予定だったAZBox Meの現状

http://www.azbox.com/index.php?id=46&tbl=registos&id2=14
Android搭載の高機能海外衛星チューナーとして注目を浴びていたAZBox Meが最近発売されました。現在既に各国のネットショップに在庫表示が出るようになっています。

http://www.azbox.com/index.php?id=34&tbl=noticias&id2=20
ところがこのAZBox Me、目玉であったAndroid部分の開発が進まず、AZtrino(Neutrino for AZBoxという意味の模様)というファームウェアが入れられているのだとか。本来そうなるはずだった物とは違う姿で売られているため、私自身も当分購入を検討することは控えようかと思っています。

なお、Me以前の従来モデルであるElite、Premium、Premium+、Ultra用にも新たにAZtrino v1.0が配布されていますが、こちらもまだまだ手を出すには時期尚早だというのが海外ユーザー達の意見のようでした。

私自身は元々AZBoxに入っていたシリーズのファームウェアで十分なので、「Linuxチューナーの目新しい生まれたてファームウェアには手を出さない」ルールを引き続き守ろうかと思っています(^^;) 【 ((この記事を印刷する))

SlingCatcherの後継機、ようやく登場

Slingboxから映像を受信してPCレスでテレビに映せるレシーバー「SlingCatcher」(スリングキャッチャー)は米国そして欧州の市場から姿を消しました。しかしメーカーであるSlingMediaは同製品の販売を終了したまま後継機を作らなかったため、SlingCatcherの残り在庫を探し回るユーザーが続出したり、中古価格が高騰したりするなどしました。

結局、SlingMedia社はSlingbox専用受信機であるSlingCatcherから、他の会社が開発したマルチメディア・インターネットテレビプレーヤー(Connected Device=インターネット接続デバイス、ネットワーク接続機器)へのアプリ提供という形態に転向しました。

「Google TV等にアプリを提供します」と発表してからリリースするまでにかなりの月数があいてしまったため、海外のユーザー達はHDストリーミングに十分な対応がなされている後継機の登場を首を長くして待っていたようです。色々なフォーラムやブログにそのような記事が書き込まれていました。


■SlingPlayer for Connected Devices

http://www.slingbox.com/go/spcd
いずれもLAN端子を備えたテレビ・マルチメディアチューナーにアプリとしてのSlingPlayerを追加する形で利用するものです。

【SlingCatcherとの違い】

●SlingCatcherは基本的にSlingboxの映像を受信するのみ(それにおまけとしていくつかの機能がついている)で、他の動画サービスは利用できない。Connected Devicesは米国で広がっている各種動画・テレビコンテンツ配信サービスを複数利用できる。

●Connected Devicesはより高いHD解像度まで対応している。

●SlingCatcherは全てのSlingbox機種に対応しているが、Connected Devicesアプリはパソコンを使ったインターネット視聴のように新しい機種しかサポートされない。メーカーサイトでも、対応しているSlingobxは現行のSlingbox SOLOとSlingbox PRO-HDの2つであると明記されている。

●SlingCatcherのリモコンはテレビやチューナーと同じ形状で片手でも操作でき、パソコンが使えない人にもわかりやすいと言える。しかしConnected Devices、特にGoogle TVの場合はワイヤレスミニリモコン操作のため両手が必要になることも多い。


■Connected Devices向けアプリの利用について

利用にあたって、現行のSlingbox SOLOもしくはSlingbox PRO-HDのみサポートで、かつそれらのSlingboxに最新のファームウェアを入れておくようメーカーは注意を促しています。

また登場直後はバグが残っており、うまく操作できない場面が出てくることが予想されます。既にリリース済みのBoxee Boxでもいくつかのトラブル・不便が報告されており、画質もまだまだ改善の余地があるようです。

こうしたアプリタイプのPlayerについては、数ヶ月ほど待てば完成度もかなりアップするのではないでしょうか。いますぐ試してバグ修正を楽しみつつ使い倒したい、という方であれば現時点で購入してしまっても構わないかと思います。


■Boxee Box(ボクシー・ボックス)

http://www.slingbox.com/go/boxee-box
http://www.boxee.tv/

http://answers.slingbox.com/community/whats-new/blog/2011/11/22/slingplayer-for-boxee-box-is-here
Google TVアプリに先行して2011年秋にSlingPlayerアプリがリリースされました。Boxee Boxを買うとアプリ一覧(「Apps」)に最初から含まれているので、あとはログインして使うのみです。

【メモ】

●Google TVに比べると知名度は低め。

●米国からの個人輸入で入手可能。価格は$179.99と在庫一掃価格であるRevueの倍。

●リモコンが小さく、Logitech Revueよりも片手で操作できることが多そうな感じ。

●ネットワーク設定の画面がマニア好みで、Proxy、VPNのセッティングもできる。米国の外である日本から色々な動画サービスにアクセスする上では必須ともいえる機能なので、Google TVよりもこの点においてははるかに優位に立つ。


■Logitech Revue

http://www.slingbox.com/go/logitech-revue
http://www.logitech.com/en-us/smartTV/revue

http://answers.slingbox.com/community/whats-new/blog/2011/12/15/slingplayer-for-logitech-revue-is-here
ベータ版が出ると予告されながらそのまま音沙汰も無く時だけが過ぎていたGoogle TV版プレーヤーですが、いよいよ2011年冬にリリースとなりました。Google TVホームスクリーン>All Apps>Spotlightと移動すると、TV&MoviesカテゴリにSlingPlayerがあるとのことです。

なお、SlingMediaのサイトでは「Logitech Revue向け」と製品名を具体的に挙げています。他のGoogle TV対応製品でどうなるのか、確認が必要かもしれません。 (追記〜Sony Google TVでRevue向けアプリを転用し、普通に使えているという報告も出てきています。)

【メモ】

●販売戦略を誤った大失敗作とのことで、製造中止にする前の在庫一掃のため販売価格が大幅改定、$99.99に。とにかく安く買いたいのならこちらで・・・

●製造中止後のサポートに関しては一応Google TV関係筋が継続を表明している模様。購入した場合はバグ改善や機能追加を待ちながら使い続けることになる見込み。

●ProxyやVPNといった項目はなくネットワーク設定画面はとてもシンプルだとのこと。米国外での利用を制限している各種コンテンツ配信サービスが使えないとなると、日本ではSlingbox受信専用機的な色彩がBoxee Boxよりも濃くなることが予想される。

●現在は無料で使えるが、「導入時期は無料にてお使いいただけます」という告知がユーザー達に行っているそうなので、将来的にはアプリ料金を支払う有料制に移行する模様。

((この記事を印刷する))

無線LAN子機を使って離れた部屋にSlingboxを設置

管理人はこれまでSlingbox PRO-HDを、「海外衛星チューナー、IPTVチューナー、デジ-アナ変換でアナログ化された地デジ放送の映像を家の外から視聴する」という用途で使っていました。

しかしSlingboxハウジングサービスを使っているとそちらの映像ばかり見るので、自宅に置いてあるマイSlingboxの方は滅多に利用することがありませんでした。これではもったいないので、最近になって「自室でリビングにあるCATVチューナーの映像を楽しむ」という用途に変更しました。


■ブロードバンドルータから離れた部屋にSlingboxを設置

●Slingbox公式サイトFAQ
http://slingbox.jp/support/faq.html#faq_44
『テレビがブロードバンドモデムやルーターとは別の部屋にあるのですが、Slingboxとどうやって接続したらよいでしょうか』
●Slingboxfan.com
http://slingboxfan.com/?p=978
『SlingCatcherの設置——-無線LANかPLC(Power Line Communications)か』

Slingboxは有線LAN接続のみで、Wi-Fi内蔵ではありません。とはいえ無線LAN機能が無いからといって、モデム・ブロードバンドルータから離れた部屋に置いたSlingboxまで長いLANケーブルをずるずると伸ばすのも非現実的です。

メーカーであるSlingMediaはSlingLink TURBO(日本未発売)と製品を作っており、電源コンセント経由でSlingboxの映像を送受信するシステムを採用しています。日本の販売代理店であるイー・フロンティアも公式FAQでSlingLink Turboもしくは類似のPLC(Power Line Communication、高速電力線通信;コンセントLAN)機器を検討するよう勧めています。

とはいえ既にNECブロードバンドルータ(無線LAN親機)があり家の各室に十分無線LANの電波が届くことを確認している状況で、PLC機器をわざわざ買うのは避けたいところです。PLCはノイズや速度の問題もあるため、普段から使い慣れている無線LAN機器をそのまま使うことにしました。


■無線LAN子機とSlingboxを接続

無線LAN子機には色々な形・タイプがありますが、Slingboxとの接続ではLANケーブルを挿すことのできる子機を使います。こちらはデジタル家電用無線LAN子機(イーサネットコンバータ、ETHERNET子機)として売られている物で、昨今の家電事情を受けてラインナップが豊富になってきています。

昔は無線LANの電波が弱くPLCを使わざるを得ないケースも多かったと思うのですが、今ではすっかりハイパワー製品が増え、2〜3部屋隣にも電波が届くようになっています。このようなハイパワー製品でかつ性能の安定している無線LAN機器を選べば、SlingboxからのHD映像受信も問題なく行える可能性が高くなります。

管理人は以前から、家庭用製品としてはスループット値が高く無線LAN接続スピードが安定していることで知られているNECの無線LAN親機を使っています。これまで特にトラブルも無く、離れた部屋にあるiPod touchでネットラジオや動画ストリーミングを楽しむなどの用途に活躍してくれていました。

今回は同じメーカー製で有線ギガ対応・無線最大300MbpsというAterm WL300NE-AGを新規に購入し、Slingboxに接続。元々あった親機WR8300N(-フレッツ光ネクストハイスピード)とつなげました。

無線LAN子機とSlingbox

試しに同じ無線LAN子機にパソコンをつなげてhttp://netspeed.studio-radish.com/にてスピード計測したところ、下り・上りともに40Mbps前後という結果が出ました。これなら色々なサイトを見たり、動画ストリーミングを楽しむには十分な速度かと思います。

【同一LAN内での視聴】

同じ無線LAN親機にLANケーブルにて有線接続したパソコン+SlingPlayerを使って受信してみました。

Windows XPパソコン、Windows 7パソコンともに8000Kbps台という非常に高いビットレートでストリーミングが行われました。これはイーサネットコンバータ無しの有線接続でSlingbox PRO-HDをつないでいた時とほぼ同じビットレートです。数分間様子を見る限り、途切れることもなく非常に良好な状態を保っていました。

無線LAN機器の性能が安定していて電子レンジ等による混信がなければ、有線の時と遜色のないストリーミングを実現できることが確認できたかと思います。

なお、管理人はデスクトップ版SlingPlayerでビデオバッファをゼロにする設定を行っているので、リモコン操作の遅延もあまり気になりません。幸い、離れた場所での視聴というストレスは特に感じずにCATVのニュースチャンネル等を見られています。

【モバイルネット端末を使って外からも視聴してみる】
(送信側も受信側も無線LANというケースではいかに?)


EMOBILEのポケットWi-Fi GP-02を使って、Slingboxの接続されているLANの外部からもアクセスを行いました。

iPod touchにインストールしたSlingPlayer Mobileでは、電波状況の安定した室内で受信する限り、SQ画質モードにて1000Kbps以上でのストリーミングが可能でした。またUSB接続したWindows XPパソコンにインストールしたデスクトップ版SlingPlayerでは、1080i相当の最高解像度設定において4200Kbps前後でのストリーミングが可能でした。

送る側&受ける側の双方が無線接続でも、十分な速度が安定して出ていれば解像度もかなり上げられるようです。

ただ、これだけ高いビットレートが出てしまうとモバイルWi-Fi接続契約での転送量制限にあっという間にひっかかってしまい、後日接続スピードを極端に下げられるなどの措置を受けることとなってしまいますので、要注意です。Wimaxのように転送量制限無しをうたっているところ以外は、ほぼ100%この制限があるとみて間違いありません。

無線接続による屋外でのストリーミング受信について

管理人はモバイルネット端末を買う際にこの転送量制限を基準のひとつとして会社を選びましたが、携帯電話会社のWi-Fi接続サービスはどこも「○日の間に○○○万パケット(△△△MB)を超えると通信速度を落として制限をかけますよ」という断り書きが小さな字で書かれていたりしたので、オプションとしてのWi-Fi通信契約を断念しました。

最近は超高速モバイル通信やスマホのテザリング機能がポピュラーになってきていますが、パソコンであれモバイル端末であれ、これらの端末を経由してHD画質でSlingboxのストリーミングを日に何時間も見れば相当な動画サイズとなり、個人として帯域制限を食らってしまうだけでなく、携帯電話会社のネットワークを大幅に圧迫する原因を恒常的に生むことにもなってしまいます。

モバイルWi-Fi接続を利用する方は、Slingbox利用を始める前に携帯電話会社の転送量条件やSlingPlayerでの画質設定についてよく確認しておいてください。最新の高速モバイル通信であるdocomoのXiあたりもこうした制限がありますので要注意です。(これについてはSlingPlayerにて設定画質を低くし転送時の解像度を下げることで、転送量をある程度減らすことができます。)


■無線LANを使ったブロードバンドルータとの接続例

接続イメージ

今回の接続イメージは上図の通りです。無線LAN親機の利用が一般的な現状では、よくあるパターンかと思います。こうした接続なら、電源コンセントの有無にかかわらずチューナーとは別のあらゆる部屋(キッチン、風呂、トイレ)で映像を楽しめるようになります。

ただ、Slingboxを使っている時は同じチューナー等に接続したテレビでも全く同じ映像が出てきますので、家族とバッティングしないように気を付ける必要が出てきます(^^;) 【 ((この記事を印刷する))
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狛村虎太郎

Author:狛村虎太郎
欧米やアジアの海外衛星テレビ放送受信が趣味です。物理・工学音痴ながらなんとか自己設置を続行中。 gooブログから移転してきました。

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