MPEG-4のHD放送を認識・再生できないDVB-S2チューナーについて

海外衛星チューナー
07 /17 2010
Measat-3a 4000HのMPEG-4 HD放送「Life Inspired」を見ようとして気が付いたのですが、スペック上ではMPEG-4対応となっているHDTV海外衛星DVB-S2チューナーの中にはMPEG-4 HD放送に対応しきれていない製品がしばしばあるようです。

手持ちのチューナーのうち、AZBox HD Eliteは大丈夫なのですが、AZBox HD Premium+の方はこのMPEG-4 HD放送のシグナルを認識できません。

また全く同じIPBox 9000HD PlusというハードウェアでもDGSファームウェアでは駄目(一瞬シグナルバーが現れるので、最初はシグナルレベル不足と間違えていました)で、Enigma2では無問題、といった違いも出ています。最新のDGSファームウェアではようやく対応したようですが、GUIを変更したベータ版的なバージョンということで不具合を回避するため今のところ試していない状況です。【その後最新ファームウェアで確認しました。MPEG-4 HDで受信可・不可の分かれる上記トラポンに関しては依然としてシグナル認識しませんでした。】

海外衛星チューナーのスペックに関するページにも追記したのですが、海外衛星ハイビジョンチューナーを買う場合はこのMPEG-4 HD放送への対応について注意した方が良いかもしれません。Linuxチューナーのように毎月ベースでファームウェアが改訂される物は将来的に解決される可能性が高いので良いのですが、そうでないと不具合が直らないままそのチューナーで我慢しなければならないことにもなりかねないかと思います。

海外衛星ツイン/コンボモデルへの増設チューナー取り付け

海外衛星チューナー
04 /13 2010
海外衛星チューナーには増設用のチューナースロットが用意されており、合計2機のチューナーを搭載できるツインモデルもしくはコンボモデル、更には合計3機のチューナーを積めるトリプルモデルが市場に出回っています。

特に見かけるのは海外衛星のDVB-SもしくはDVB-S2チューナーがメインで、2機目のスロットにヨーロッパの地デジであるDVB-T、ケーブルテレビであるDVB-Cチューナーを増設してコンボタイプにするという利用方法だと思います。あとはDVB-S2チューナーを増やして海外衛星の裏録画に役立てたり、2基のアンテナモーターを1つのボックスで制御するといった用途で使用されることも多いようです。

これらは最初から2機搭載されている状態が売られていることもしばしばですが、増設用チューナーを単体で買って後から増やしたり、2ndチューナースロットに挿し込んであったチューナーの種類を変更したりすることも可能です。

■チューナー増設の手順

今回はツインチューナー対応のDVB-S2チューナーAZBox HD Premium+(Plus)の2ndスロットにDVB-S2チューナーを増設したので、その様子を写真にてまとめておきたいと思います。





今回増設するSAMSUNG製チューナーの表と裏になります。サイズ自体はそう大きくありません。


チューナーのふたカバーを固定しているネジを外します。増設スロットのカバーも取り、場所を空けます。


赤丸で囲んだ部分がAZBox HD Premium+の増設チューナー用スロットになります。どのチューナーも多かれ少なかれ似たような感じになっているかと思います。


増設用チューナーをチューナースロットの奥までしっかり押し込みます。


1stチューナー(同モデルではチューナーA)、2ndチューナー(〃チューナーB)が並ぶツインチューナーに無事変身しました。後はチューナーのふたを戻してネジどめします。


設定画面にて増設用チューナーが認識されていることを確認できました。


■IPBox 9000HD Plusの例

別のチューナーの1stチューナーと2ndチューナーの例です。





どちらもDVB-S2チューナーなのですが、AZBox HD Premium+が全く同じ形のSAMSUNGチューナーを積んでいるのに対し、こちらは2ndチューナーの大きさ・形が異なっていました。

ちなみにとあるチューナーの話を海外フォーラムで読んだことがあるのですが、ツインチューナーであるにも関わらずどちらもスロットから外すことができない固定されたままの製品もあるのだとか。

PVRモデルの海外衛星チューナーに録画用の内蔵HDDを取り付ける

海外衛星チューナー
04 /03 2010
現在所有している海外衛星チューナーのうちIPBox 9000HD PlusとAZBox HD Premium+は録画が可能なPVRモデルでかつ中にHDDを内蔵させることができます。今回AZBox HD Premium+に自分で内蔵HDDを取り付けたので、その手順をまとめてみました。

■海外衛星のPVRモデルについて

海外衛星チューナーには録画機能がついたPVRモデルとそうでない通常のチューナーとに分かれます。海外通販ショップではあらかじめHDDが内蔵されているモデルは「PVR」、発売時点では何も取り付けられていないものの録画機能自体は備わっており後から自分で録画用HDDを追加できるようになっているモデルが「PVR Ready」として売られていることが普通のようです。

PVRモデルにはUSB端子経由で外付HDDを接続する選択肢しかないモデルと、USB接続外付HDD以外に内蔵HDDにも対応しているモデルとがあります。USB外付HDDは気軽に設置・管理できるので便利ではありますが、大容量タイプを探しやすい・価格が安いという点では内蔵型HDDの方がヘビーユーザー向けかと思います。

マニア向けのLinuxチューナーなどは自分であれこれいじることが前提となっているため全く問題は無いのですが、家庭用モデルだとチューナーのふたに「このシールをはがすとメーカーの保証を受けられなくなります」という保証シールが貼ってあることがあります。そうしたモデルでチューナーを分解してHDDを交換する場合は自己責任となりますので要注意です。


■海外衛星チューナーに内蔵させるHDDについて

HDDを内蔵できるチューナーは通常「SATA1」対応となっているようで、私が持っているチューナーについては2台ともスペック表や説明書に「SATA1」と記されています。しかし現在SATA1は過去の物となっておりSATA2以降の製品が出回っているので、海外衛星チューナーにはSATA2のHDDを取付けて1バージョン前のSATA1として使用するのが通例となっているようです。

海外フォーラムで調べたところ、3.5インチHDD以外にもノートパソコン等に使われる小型の2.5インチHDDを取付けている人がいることを知りました。

手持ちのIPBox 9000HD Plusについては購入時にHDDの希望容量を選択しあらかじめ内蔵された状態で注文・個人輸入しました。こちらについては3.5インチの内蔵型HDDが取付けられています。

一方のAZBox HD Premium+はHDD無しで個人輸入し、自分で後からHDDを設置しました。チューナー側のHDDスペースは3.5インチ向けなのですが、後から転用する可能性と重量の問題を考えBUFFALO社製の2.5インチHDD(5400rpm、320GB)「HD-NH320S/M」を購入。3.5インチ用スペースにフィットするようSANWA SUPPLYの「TK-HD25」(HDD変換マウンタ)を使用しました。


■3.5型内蔵HDDの取付け(IPBox 9000HD Plusの例)

IPBox 9000HD Plusは最初からHDD有の状態で購入したので、ここでは既に接続してあったケーブルを外して取り付け作業を再現してみました。


固定ネジを外し、チューナー上部を覆っているカバーを外します。


内蔵HDDのコネクタ部分を確認します。このチューナーでは写真のようにデータ用コネクタと電源用コネクタの2ヶ所を使います。


チューナーの説明書を見ながらデータ用ケーブルと電源ケーブルの場所を確認し、HDD側とケーブルでつなぎます。(メーカー説明書に載っていない場合は、海外フォーラムで写真付きガイドの投稿を探します。)この際、間違った場所に接続しないよう注意します。


無事に接続が完了しました。


HDD固定部品にHDDをネジ止めします。


所定の位置に収めてケーブルの方向や曲がり具合を整えます。上の写真にて赤丸で囲んだ部分がこのチューナーのHDD所定位置になります。


■2.5型内蔵HDDの取り付け(AZBox HD Premium+の例)


このモデルはHDDスペース専用のふたがあるのでチューナーカバーを開けなくても済みます。


最初からチューナーに接続されていたSATAケーブルです。こちらではデータ用と電源用ケーブルがHDD側で1つのコネクタにまとめられていました。


無事に接続が完了しました。しかし3.5型向けのスペースに小さな2.5型HDDを入れたのですき間ができ、このままではネジで固定できずHDDがぐらついてしまいます。


そこで2.5型HDDを3.5型HDDスペースに取り付けるためのマウンタを使います。これで無事にHDDが固定できました。


■チューナーにHDDを認識させフォーマットする


問題がなければHDD内蔵後にチューナーでストレージデバイスとして認識されます。認識されたHDDを使うため、チューナーの管理メニューでフォーマットします。


今回はLinuxチューナーにHDDを内蔵させたので、フォーマット後にLinux用のパーティションが作られました。


■HDD管理のための各種メニュー

チューナーによって違いはありますが、当方のAZBox HD Premium+にはファンコントロールとHDDスタンバイモードという機能があります。



ファンコントロール設定ができないと内蔵HDDのためにファンが回りっぱなしになり視聴中に騒音が気になることがあるため、マニア機ではON/OFFを設定できるメニュー項目が用意されることが多いようです。

またAZBox HDにはチューナーを起動中HDDが回り続け消耗が進む・内部温度が上昇するのを防ぐために使用していない間はスタンバイ状態にするHDDスタンバイという項目もあり、何分でスタンバイに入るかを指定できます。(手持ちのAZBox HD Premium+ではスタンバイに入っていた後HDDにアクセスすると、再び回転を始める“チュイーン”という音がします。)

スタンバイモードはともかくとして、ファン無しチューナーの静かさに慣れた後でPVRモデルを使うと夜中に小さな音でテレビを見る時は邪魔になることもあるので、ファンコントロール機能があるかどうかの違いは事前に確認すると良いかもしれません。

このファン騒音については海外のウェブフォーラムでも話題に上ることが多いので、検索すれば色々と見つけられるかと思います。場合によってはファンを交換して音を軽減するといった対策法が紹介されていることもあります。

海外衛星HDTV(DVB-S2)(ハイビジョン)チューナーについて&購入の目安

海外衛星チューナー
03 /05 2010
【関連ページ】
 →DVB-S2チューナーのスペック、各種解像度について
 →海外衛星チューナーの説明と選び方

■DVB-S2チューナーとは

海外衛星はここ数年で従来の非ハイビジョン・デジタル方式SD海外衛星放送であるDVB-S方式に加え、次世代の高画質HD(ハイビジョン)放送であるDVB-S2方式の放送が増加しています。

常時無料であるFTA放送に関してはまだ数は多くありませんが、興味深いチャンネルがHD放送として伝送されています。今後も数が増えることが予想されるため、HDTVチューナーの普及が進みラインナップが充実している今の段階であれば購入しても十分楽しめるのではないかと思います。


■DVB-S2チューナーの機能と機種選び

海外衛星のHDチューナーはDVB-S2方式のHD(1080i)放送や同じく新しい方式のMPEG-4放送を再生することができます。普通の海外衛星チューナーでは真っ黒になってしまうなど正常に視聴することができない放送なので、見たい場合は必須です。

しかしNTSCの対応も含めて各チューナーには長所・短所があり、欧州のユーザーには特に気にならなくともNTSC放送圏でもある日本のユーザーにとっては不便に感じられる要素というものを抱えていることがあります。以下ではその点をふまえてDVB-S2チューナーについて紹介してみたいと思います。

【映像出力端子】



背面には色々な端子が用意されています。HD放送用としてはまずHDMI出力端子が用意されていますが、HDMI入力端子が無い場合もあるのでマルチテレビを新規に購入する場合は必ず有無を確認します。

HDMI端子が無い場合はコンポーネント接続となるので、コンポーネントケーブルと赤・白の音声ケーブルが必要になります。

チューナーの種類や大きさによっては従来のSCART、時にはコンポジット出力まで削られている場合がありますので、必要となる端子がHD海外衛星チューナーにあるかどうかをチェックして下さい。

なおDreamboxのHDチューナーであるDM8000やDM800にはHDMI端子が無く、かわりにDVI出力端子が装備されています。この場合、ハイビジョンテレビ側にDVI入力端子が無ければ、DVIから別の端子に変換するアダプタを使用する必要があります。

【デジタル音声出力端子】

多くのチューナーは上の写真にあるS/PDIF端子のような角型光ケーブル用のデジタル出力端子を装備していますが、赤・白・黄のコンポジット端子に形状が似ている同軸用の端子になっているチューナーがあります。

手持ちのコンポ等と接続する場合、コンポが角型端子でチューナー側が同軸端子というケースでは変換機器が必要となるため大変不便です。デジタル音声出力端子を活用する予定がある場合は必ず確認を行います。

なお、ごく非常に稀な例ですが会社がDolbyに権利料を払えないという理由からHD放送の音声がAC3の場合チューナーと接続したテレビから音が出ない製品の存在を海外フォーラムで見たことがあります。そのチューナーの場合回避方法として光デジタル音声出力端子からアンプを経由しないと音を出すという形が紹介されていましたが、レアなケースとしてはこのような不便があるようなので、購入前に検討しているチューナーの長所・短所を調べるあげることを強くお勧めしたいと思います。

【NTSC放送への対応】

欧州向けのモデルではNTSC放送の再生にまともに対応していないことがあり、実際に私が最初の頃に購入したHumax製HD海外衛星チューナーはPALのみが正常に再生できてNTSCは視聴に耐えるとは言いがたい簡易再生しか行わないという製品でした。

日本をカバーする海外衛星はNHK海外放送のNTSC方式ハイビジョン放送や台湾の通常SD放送を始め、多数のNTSCチャンネルを抱えています。そのため日本での使用を前提にHD海外衛星チューナーを買う場合には、必ずPALとNTSCの双方が正常に視聴できる機種かどうかをスペック表やウェブフォーラムで交換されている情報で調べます

なおPAL放送とNTSC放送ではフレームレートに違いがあり、1080iのハイビジョン放送でもPALの1080i50(50がフィールドレートによる表示で、フレームレートだと25フレーム?ちょっと曖昧に理解しているのですみません・・・。)とNTSCの1080i60(フィールドレートが60、30フレーム?)双方にチューナーが対応していないと、マルチテレビでの再生時に見苦しくなるので要注意です。

NTSC放送に対応していれば欧州モデルでも1080i60を正常に視聴できるはずですが、以前私が初期のTF7700HSCIを買った時にはNTSC再生に対応していながらも1080i60には対応しておらず動きがガクガクしていました。ひょっとすると今でもこのような“NTSCがOKなはずなのに1080i60は非対応”というチューナーがあるかもしれませんので、確認をお勧めします。

なお、このPAL、NTSCへの対応ですがファームウェアの更新が頻繁な機種だと後から修正されることが多いようです。どうしても欲しい機種が現行ではPALのみ対応でも、その会社の先行機種が途中のファームウェア改訂でNTSC対応を追加してきた履歴があるようであれば、機能追加待ちを承知の上で早めに買ってしまっても大丈夫な可能性は高いと思います。

【PAL←→NTSC変換機能】

海外衛星HDチューナーにはPAL-NTSC映像方式変換機能がついているものとそうでないものがあります。私も過去に所有していたTOPFIELD社製品はどれも変換機能が備わっておらず、PALはPALとしてのみ、NTSCはNTSCとしてのみ出力されるためマルチテレビの使用が必須でした。

変換機能はチューナーによりまちまちで、SD放送・HD放送共に動きがカクカクして見づらくなるものもあるので日本のNTSC専用テレビで見たい場合には要注意です。(HD放送の映像方式変換についてはページ下にまとめました。)

【出力解像度などの指定】

HDチューナーでは映像方式(PAL/NTSC)、出力解像度、画面比の設定を行うことができます。

通常のSD放送をアップスケールして720p、1080i(、更に高機能HDチューナーの場合は1080p対応のこともあり)として出力することも可能です。アップスケール時の画質についてはチューナーの性能次第で、これについては海外ウェブフォーラムで情報交換されていることもしばしばです。

私が過去に5台のチューナーを使った限りではどのチューナーもアップスケールに目立った問題は無く、チューナーによる性能差を明確に感じるほどの実感はありませんでした。ただウェブフォーラムの複数書き込みから1080iのインターレース出力にするよりはプログレッシブ出力の720pにした方が良いとの情報を得たので、とりあえずそれに従っている状況です。



PAL/NTSCの切り替えや出力解像度は、リモコンボタンで簡単切り替え可能な機種と、対応リモコンボタンが無く設定メニュー画面で切り替える機種とに分かれます。

リモコンに「aspect ratio」、「resolution」といったボタンがある場合にはこれを押すだけで576i→720p→1080iと変更できるので大変便利です。NTSC海外衛星放送が多いアジアではPAL-NTSC間の移動も多いこともあり、私の経験ではこの画面比・解像度変更リモコンボタンがあるのと無いのとではかなり使い勝手が違いました


メニュー画面でのみ出力解像度を変更できるチューナーの例

ちなみにIPBox 9000HDはそうしたボタンが無く、NTSC出力からPAL出力に戻すなどした際は切り替えのためにチューナーをリブートしなければいけないという仕様になっています。PAL方式、NTSC方式それぞれのSD放送-HD放送間を移動しながら視聴を行うケースでは背面電源ボタンをOFFにしてリブートをかける作業はかなり面倒です。

【画面比の変更】



SD放送の4:3映像を16:9ワイドテレビで横に引き伸ばしたくない場合は、画面設定で「Full」から「Pillar Box」モードに変更します。そうするとワイドテレビの両脇に黒帯が表示されます。

TF7700HSCIの初期にはこのPillar Boxモードが無く、後からファームウェア更新の際に追加されました。最近のHDチューナーにPillar Boxモードが無い製品がまず存在しないと思いますが、無いと困るのでメーカーHPにPDF説明書が用意されていたら一応確認して下さい。

なお、これ以外にも映像の一部を拡大するズームモード等が用意されていることもあります。4:3画面のテレビ用に16:9放送をSD化した物では上下に黒帯を表示してあることがありますが、それをカットする際に便利です。

【4:2:2放送への対応】

通常の海外衛星放送は4:2:0放送ですが、まれに4:2:2放送という物があり主にテレビ会社の素材伝送等に使われています。こうした4:2:2放送をPCではなく普通のテレビで見たい人は、対応HDTVチューナーを買う必要があります。

4:2:2放送に対応している家庭用チューナーは昔から少なく、HDTVチューナーでも状況は同様です。4:2:2放送を再生できるHDTVチューナーとしては当初Quali TVあたりが欧州では有名だったのですが、その後Linux機であるAZBox HDが主流となりました。

4:2:2に対応しているかどうかは、やはりこれもウェブフォーラムで情報を収集して確認することとなります。

【ツインチューナー】

海外衛星HDTVチューナーは複数のチューナーを積んでいることが多く、DVB-S2チューナーカード増設といった形で同一の箱に別々のハイビジョン対応海外衛星チューナーを搭載することも可能です。

しかしツインチューナーといっても単に裏録画する程度の物から、個別に独立してそれぞれのチューナーで別々のアンテナ駆動モーターを混同することなく回転させられる物まで様々です。

「単に裏録画できれば良い」というケースでは問題ありませんが、2基のアンテナ回転モーターをそれぞれのチューナーで個別に駆動したい場合は、殆どのHDチューナーが対応していませんので事前にウェブフォーラム等での確認が欠かせません。

【録画(PVR)機能】

PVR機能のあるチューナーではSD放送、HD放送の両方を録画できます。USB端子のみでHDD内部搭載できないモデルではUSBメモリかUSB接続の外付HDDに録画します。HD放送はファイル容量が大きいので、HDDを買う時はその点に注意します。

「PVR ready」と書かれているモデルは録画ができるものの、現時点では記録用装置が用意されておらず、後で自分でUSB接続外付HDDを用意したり、HDDをチューナーの中に組み込んだりする必要があります。

しかしその分価格が安く、自分で好きなHDDを選べるので便利でもあります。とりあえず録画の予定が無い場合は、PVR readyモデルを買うと良いです。

【Linuxチューナー】

海外衛星HDTVチューナーにはLinuxベースの物(→詳しくは別ページ)も数多くあるのですが、Linuxチューナーはバグの多い未完成品的な色彩が強いので、最初の1台は非Linuxチューナーをお勧めします。


■海外衛星HDTVチューナーの相場

日本国内でも何種類かの海外衛星HDTVチューナーを入手できますが、私の場合は全て海外通販で英国およびドイツから購入しました。

欧州ではシングルチューナーでHDD無しのHDTVチューナーは2万円程度、HDD搭載の中級機は3万円台後半~4万円台後半、更に高級機やLinuxチューナーで6万円以降、といった感じの価格帯で、エントリーモデルであれば送料込でも3万円以内に抑えることも可能です。


■日本の液晶ハイビジョンテレビでPAL放送の1080i50 HD放送を視聴

普段は液晶マルチテレビで海外衛星放送を見ているのですが、今回自宅にある日本モデルのNTSC方式専用テレビでテストをしてみました。





背面にあるHDMI端子、続いてD端子を試しました。なおD端子との接続にはコンポーネント→D端子変換ケーブルを使用しています。



チューナー側でPAL放送をPALで出力する設定にしていると、日本向けのテレビでは正常に再生できません。

例えばAZBox HDだとリモコンにあるResolutionボタンを押していると本体全面の文字パネルに詳細が表示されるので、それを見ながらPALからNTSC放送に切り替えることができます。この場合はマルチテレビが必要ないのですが、メニュー画面でしかNTSCに変えられない場合はメニュー画面で設定を変えるまでの間はマルチテレビが必要になることも考えられます。



とりあえず今回は無事にNTSCでの1080i出力に切り替わりました。メニュー画面でも設定を確認すると上のように変わっているのがわかります。

【NTSC方式のハイビジョン放送】



NTSC方式のハイビジョン放送は映像方式変換無しで再生されるので動きも滑らかで綺麗です。

【PAL放送のハイビジョン放送】



PAL放送のハイビジョン放送をNTSC方式の1080iに変換・出力してみました。手持ちのAZBox HD Elite、IPBox 9000HD PlusではHDMI端子、コンポーネント端子経由共に正常に再生されました。

SD放送、HD放送共に色彩の大幅な劣化も見られずなかなか良好な変換結果が得られました。しかし微妙に動きがカクカクすることがあり、特にIPBox 9000HDではPALの1080i50ハイビジョン放送等で動きにやや滑らかさが欠けているといった部分が感じられました。

AZBox HDも1080i60のNTSC放送をPALの1080i50や720pに変換すると多少動きがカクカクする傾向があり、画面を見つめ続けると酔うかもしれません。色は非常に綺麗なのですが、フレームレートの違いで完全でないようです。同じチューナーでは似たような理由からSD放送のPAL→NTSC変換でカクカクした動きになりました。

個人的な比較経験からすると、変換機能は無いもののPAL放送はPALとして、NTSC放送はNTSC放送として自動的に切り替えてくれる「Auto」モードがあるTF7700HSCIの時がボタン操作の必要も無くなかなか便利だったような気もします。


■PC用のDVB-S2チューナー

従来のDVB-S用と同様に、パソコン用の海外衛星HDTVチューナーというのも各種売られています。通常はパソコン内部に増設するチューナーボードの形ですが、ノートパソコンに使えるUSB外付DVB-S2チューナーというのも幾つか見かけます。(なおHD放送ではそれなれいの高スペックPCが必要となります。)

WARDのHD海外衛星チューナー

海外衛星チューナー
01 /31 2010
久々にWARDのサイトを訪れたところ、新しいHDチューナーが販売されていることを知りました。

WS-200HDという機種でWARDというロゴが入っているところを見ると特注品のようです。ちなみに韓国MIDSKYのサイトに使用説明書が掲載されていたので、ここが受注生産したものと思われます。

光デジタル音声出力端子が同軸タイプで多少不便そうですが、PAL←→NTSC変換やブラインドスキャンといった機能が付いているらしいのでなかなか便利なのではないでしょうか。

なお現在は特別価格だそうで\39,800と表示されていました。

海外衛星チューナーのスペック表について(2)

海外衛星チューナー
12 /13 2009
■0/22KHzスイッチ

0/22KHzスイッチは2つのLNB間を切り替えるスイッチです。DisEqCと組み合わせての使用が可能なので便利ではありますが、無いと困るという物でもない気がします。

■0/12V切替スイッチ

0/12V切替スイッチは最近使われることが少ないせいか、端子を装備していないチューナーが非常に多いです。0/12V端子がある場合は、コンポジット端子と同じ形をしていることが多いように思います。

■Common Interface

スマートカードを挿入するCIスロットの有無と数を示すスペック項目です。有料放送対応CIモデルは大抵CIスロット2個が1台のチューナーに備わっており、そこにスマートカード挿入アダプタであるCAMを取り付けて使うようになっています。

Irdeto対応チューナーといった具合に特定スクランブル方式に対応しているモデルでは、CIスロットではなく単にスマートカードを挿し込めば済むスマートカードスロットが最初から用意されていて、CAM不要という製品も多く見られます。

■RS232端子

シリアルケーブル端子です。これをPCのシリアルケーブルと接続するとファームウェアの更新や対応PCエディタでチャンネル情報の保存や修正を行うことができるので大変便利です。ただ、マイナーなメーカーでファームウェアをHPで配布していない場合は、RS232端子があっても活躍する機会は来ないかもしれません。

最新のHDTVチューナーにはこれが無いこともしばしばで、代わりにUSB端子がついていてUSBメモリやUSBケーブルからファームウェアを送るようになっています。

■USB端子

最近の中級~上級チューナーによく備わっている端子です。携帯USBメモリでファームウェアをチューナーに送り込む、録画可能なPVRモデルではUSBメモリや外付HDDに録画ファイルを保存する際に使います。

そうしたモデルではファームウェアの更新もHDD録画もUSB端子を使うようになるため、USB端子が最初から2個以上用意されているケースもしばしば見られるようになりました。

■Ethernet(LAN)

海外衛星の主にLinuxチューナーには有線LANケーブルを接続するイーサネット(LAN)端子が用意されていて、ルータ経由でPCによるファイル管理・ファームウェア更新を行う際に利用します。

その他、メディアプレーヤー機能でPCからチューナーにビデオ・音声ファイルの情報を送信する、プラグインをダウンロードする、プラグインのネットラジオ機能や天気予報機能でコンテンツにアクセスする、CCCamといったスクランブル解除情報をインターネット経由で取得するといった際に使われます。

マニア機を買わなければまず使わない端子なので、装備されていなくても全く問題がありません。なお、上級機には無線LAN接続できるWi-Fiモデルも存在します。

■SCART端子

ヨーロッパに多いSCARTケーブル用の21ピン端子です。日本で買うマルチテレビにはまずSCART入力端子が付いていないと思うので、まず使う機会は無いと思います。

変換プラグでSCART端子から黄・赤・白の映像・音声を取り出すことができますが、ピン配列が多様である等の理由からSビデオやRGBの映像を正しく取り出すことは非常に難しいようです。なので変換プラグを買うなら、最新のコンポーネント端子、HDMI端子装備モデルを買った方が簡単かつ確実です。

■HDMI端子

通常のHDTV海外衛星チューナー、また一部のSD海外衛星DVBチューナーに装備されている映像・音声のデジタル出力端子です。

SDのみ対応のDVBチューナーにHDMI端子がある場合、HDTVが見られる訳ではなく、SD放送の解像度をアップスケールの形で高めてハイビジョンテレビで再生する形となっているようです。

■DVI端子

DREAMBOXのHDTV対応モデルDM800HDやDM8000HDはHDMI端子が無く、代わりにDVI端子のみ用意されています。この場合、手持ちのテレビによっては変換アダプタでHDMIに変える必要が出てきます。

DM800HDとDM8000HDの場合、DVI端子に取り付けるHDMI変換アダプタが付属しており、DVI端子から映像と音声を両方取り出してHDMI端子に送るという仕様になっているとのことです。

<< その(1)に戻る

海外衛星チューナーのスペック表について(1)

海外衛星チューナー
12 /13 2009
海外衛星チューナーを買う際、メーカーによって提供されているスペック一覧表とPDFファイルによる取扱説明書、そしてウェブ上で交換されているユーザー達の感想・意見が購入判断基準になるかと思います。

「受信に使う機材>海外衛星チューナー(概要と選定基準の目安)」ではデジタルチューナーの大まかな分類と購入の参考基準を記しただけだったので、ここでは補記としてスペック表についてまとめてみたいと思います。

■対応方式

●DVB-S;通常の海外衛星SD放送
従来の海外衛星チューナーはこのDVBのみ対応の「DVBチューナー」です。DVBのみモデルを買うとHD放送やMPEG-4放送が再生できません。
●DVB-S2;海外衛星のHD(ハイビジョン放送)
近頃増えてきたHDTV対応モデルです。対応チューナーにはHDMI端子もしくはDVI端子、光デジタル音声出力端子等が備わっています。
●MPEG-4
通常の海外衛星放送はSD・HD共にMPEG-2方式ですが、MPEG-4方式の放送というのがぼちぼち増えてきています。これを見るには対応チューナーが必要ですが、普通はHDTV対応チューナーのスペック表にMPEG-4(H.264)と併記されていて、どちらも再生可能であることが多い気がします。
ちなみに手持ちのDVB-S2チューナーでMPEG-4放送をまともに認識・スキャンできない物があります。同じAZBox HDシリーズでもEliteではMPEG-4のHD放送を復調できるのにPremium+ではシグナルバー反応も出ない、全く同じハードウェアに入っているDGSファームウェアでは認識されないTPが別のEnigma2 PKTでは復調できる、といった具合に当方でも微妙なラインで可否が分かれている状況です。
スペック表にMPEG-4と書かれていても、実際には問題が生じるケースもあるので事前にネットで調べることをお勧めします。バグ情報として報告されているかもしれません。
●DVB-T;ヨーロッパの地デジ
チューナーを2個搭載可能なコンボモデルではDVB-S2がメインで2個目が地デジ(terrestrial)かケーブル(cable)のチューナーといった形が主流です。但しDVB-Tは日本の方式と違うので、DVB-S2+DVB-Tのコンボチューナーを買っても日本の地デジは見られません
●ISDB-T;ブラジル等の地デジ
日本もISDB-Tですが、海外衛星チューナーの増設用スロット向けに用意されているISDB-Tチューナーはブラジル等日本方式を採用する南米向けに作られた物なので要注意です。
●DVB-C;ヨーロッパのケーブルテレビ
こちらも上と同じです。有名な海外衛星チューナーだとコンボモデルではない単体チューナーで、衛星用の「S」でなく型番違いで「C」とついたCATV専用モデルがあったりするので、間違いには要注意です。

---------------------------------------------------

■解像度と映像方式

HDTVチューナーは通常のSD方式海外衛星DVBチューナーとは違いPALの576iやNTSCの480i以外にも色々な解像度に対応しています。

●1080p
1080iとは違いプログレッシブ出力でより高精細な画質を出力できることをうたった上級モデルチューナーが対応していますが、1080pに対応したハイビジョンテレビでないと見られません。現行では海外衛星放送に元から1080pの放送はないと思うので、そんなにこだわる必要はないのかもしれません。
●1080i
海外衛星HDTVチューナーが対応しているのがこの解像度です。1080iにはPALが50、NTSCが60というフィールドレート(フレームレートだと25と30の違い?)に関する表示の違いがあり、欧州モデルチューナーの説明書を読んだりするとPALの1080i50にしか対応していないことが分かるケースもあります。日本やアメリカのHD海外衛星放送も見たい場合は1080iの50と60双方に対応したチューナーを選ぶようにします。そうでないとカクカクしてまともに絵が動きません。
●720p
1080iよりも1個下の解像度としてスペック表に出ていることが普通です。チューナーによっては1080iと同じくPALの720p50しか選べない作りになっているものもあるようです。私が持っているIPBox 9000HD Plusは当初PAL-SD、720p50、1808i50しか選択肢がありませんでした。(その後ファームウェア更新によりNTSCにも対応しました。)
●576p
SD放送をプログレッシブ出力する場合の設定値です。4:3のSD放送でもチューナー側で出力を576pに固定してコンポーネント接続をすると、インターレースにしか対応していないブラウン管テレビで変な風に画像が出ると思うので要注意です。
●576i
PAL方式SD放送の一般的な解像度設定です。従来のブラウン管マルチテレビでも大丈夫なのがこの値です。
●480p、480i
NTSCSD放送の解像度設定です。480pは上の576p、480i(日本のブラウン管テレビでもOK)は576iにそれぞれ相当します。スペック表にこの480p、480iが記されていればNTSC方式に対応しているという意味になります。また逆にスペック表に「PALとNTSCに対応」と書いてあっても一方で「対応解像度1080i、720p、576p」としか表記されていない場合、普通は「576p(480p)」の意味でNTSC放送になると576pが480pに切り替わると考えれば問題ないと思います。

---------------------------------------------------

■DiSEqC対応状況

DiSEqCは多衛星受信に関連した部分になります。将来複数の衛星を受信したいと考えている人は、チューナーがどこまで対応しているのか、更にDiSEqC設定メニューがどれだけ使い勝手が良いのかを確認した上で機種を選定することになります。

●DiSEqC1.0
DiSEqC1.0対応スイッチを使うと、4つのLNBからのシグナルを1台のチューナーで切り替えて受信することができます。
●DiSEqC1.1
バージョン1.0よりも進化して、16個までのLNBをまとめて1台のチューナーで受信できます。1.0切替スイッチ設定で4端子確保し、それぞれに4端子備えた1.1設定の切替スイッチを接続すれば4×4=16個のLNBと接続できるという仕組みです。
●DiSEqC1.2
アンテナ駆動に使うモーターを制御できるシステムです。120cmアンテナまでに対応しているような小型のH-Hマウントと違い、4芯ケーブルと36Vポジショナーを経由して制御するアクチュエーターや大型H-HマウントはこのDiSEqC1.2が無いとチューナーからは制御できません。特に欧州にはDiSEqC1.2機能が削られてUSALS(DiSEqC1.3)だけ装備しているチューナーが結構あるので要注意です。
●DiSEqC1.3(USALS)
受信地の緯度・経度、衛星の東経/西経を入力すると、自動でアンテナ駆動モーターが動くという便利なシステムです。ただし対応しているのは小型H-Hマウントになります。チューナーによっては位置を入力してアンテナが動いた後で東西に微調整できるメニューを用意していることがあります。この微調整機能が無いとH-Hマウントが多少ずれている時に信号レベルが落ちた位置でアンテナが止まってしまうので不便です。

---------------------------------------------------

スペック表について(2)を読む >>

TF7700HDPVR、南半球へ里子に

海外衛星チューナー
08 /15 2009
ドイツ国内での権利問題からDiSEqC1.2機能が削除されているTopfieldのTF7700HDPVRツインHDTVチューナーですが、Cバンド主流の日本における使用に適しているとは言えず、Cバンド放送に複数存在する低SRにもかなり弱いことが判明したため、今回は海外オークションで譲渡先を探すことになりました。

先日無事に貰い手が見つかり、無事に南半球へと里子に出て行きました。日本よりもKuバンド海外衛星放送の受信率が高い国なので、あれこれ楽しんでいただけると思います。

ドイツモデルTopfiledチューナーの落とし穴

海外衛星チューナー
07 /18 2009
実は先日ドイツからツインチューナータイプのTopfiled製HDチューナー「TF7700HDPVR」を買っていたのですが、今日設定をして初めて重大な致命傷に気付きました。

なんと英語版・ドイツ語版双方の説明書にDiSEqC 1.2制御アンテナ回転方法が説明されているにもかかわらず、購入したドイツモデルからはDiSEqC 1.2メニューが削除され最初から存在していませんでした・・・。

韓国のメーカー公式サイトにはそのような説明は無く、今日になってドイツのメーカー公式サイトを見てみても曖昧な表現しかなく「ドイツモデルにはDiSEqC1.2はありません」と明記されていなかったため、実際に使ってみて驚愕と落胆に見舞われました。

これではCバンドアンテナを回転させられません。欧州には英語を母語とするユーザーがドイツモデルを買って、私同様DiSEqC 1.2メニューが無いことを不思議に思ってフォーラムに質問を寄せている記事にGoogle検索から辿り着きました。

翻訳ツールを使ってドイツ語のウェブフォーラムも回ってみたのですが、これに関してはどうやら権利の関係でドイツモデルからはDiSEqC 1.2機能が削除されているようでした。

他のTopfieldチューナーについてもドイツ向けシステムID用が付けられたモデルのファームウェア更新履歴等に「200X年X月X日リリース、DiSEqC 1.2機能を削除」とあったので、どうやらTF7700HDPVRについても今後のファームウェア更新でドイツ版チューナーに機能が戻ってくる可能性は低いのかもしれません。

ドイツのショップは品揃えも良く価格も安いので喜んで買ったのですが、この件に関しては完全な盲点でした。

今はショックが大きく、先代・先々代チューナーを処分してTF7700HDPVRを次のメインチューナーにまとめようという目論見が完全に駄目になって途方に暮れている状態です。

ドイツからのTopfiledチューナー輸入には皆さんもご注意下さい。

海外衛星チューナーのファームウェア更新手順

海外衛星チューナー
05 /03 2009
これまでにTF7700HSCIのファームウェア更新の話を何度か書いたのですが、手順自体については言及していなかったので、ここで一度まとめておきたいと思います。

■ファームウェア更新のメリット

海外衛星チューナーはファームウェアで動いており、面倒見の良いメーカーだと公式サイトでファームウェアの更新版が提供されています。

こうしたファームウェアをアップデートすることにより、購入当時に海外衛星チューナーが抱えているバグ等の不具合が解消されたり、新しい機能が追加されたりするので大変有用です。


■新しいファームウェアの入手

海外衛星チューナーのファームウェア更新版は、通常メーカー公式サイトのサポートコーナーもしくはダウンロードコーナーにて入手が可能です。

一方ユーザーの自由度が高いDreamBoxといったLinux系については、メーカーが公式にサポートしない機能も含むことから、新しいファームウェアはユーザーフォーラムや個人ウェブサイト等で提供されることが一般的のようです。

例えば私が持っているチューナーのメーカーTopfieldだと、公式サイトでファームウェアやチャンネルエディタといったユーティリティーが配布されています。


Topfield社のダウンロードコーナーです。衛星チューナー以外にもケーブルテレビチューナー等のファームウェアも配布されています。

私が持っているチューナーはTF7700HSCIという機種で、ファームウェアダウンロードページにて機種を選択し利用可能な更新ファイルを探すようになっています。


同じチューナーモデルに存在する異なるシステムIDの例です。

Topfieldチューナーの場合発売対象地域の違いなどによってシステムID番号が異なっており、更新ファームウェアもこのID番号が一致したファイルを選んで上書きする必要があります。


チューナーメニュー画面に表示されるファームウェア等関連情報の例です。

実際にチューナーのメニュー画面でシステムIDを確認してみました。私のチューナーはSystem IDが「23022」なので、メーカーサイトのダウンロードページでも同じID対象のファイルを選びます。


ファームウェア更新版の案内と詳細の一例です。

更新の詳細を確認してOKであればダウンロードし、パソコンのフォルダに保存します。


ダウンロードされたファームウェアファイルの例です。

Topfieldの場合、ファームウェアのファイル拡張子は「tfd」です。


■ファームウェア更新用ユーティリティーソフトをダウンロードする

ファームウェアを更新する際には対応ユーティリティー(ソフト)を利用します。通常はメーカーが提供する公式ユーティリティーを使うことになるかと思いますので、ファームウェアと一緒にダウンロードを済ませておきます。


Topfieldで配布されているファームウェア更新ユーティリティーのダウンロードページです。

例えばTopfieldの場合、TFD-Downというユーティリティーを使ってチューナーのRS-232端子+シリアルケーブルによるファームウェア更新を行うようになっています。


■チューナーとPCの接続

海外衛星チューナーとシリアルポートのあるパソコンをシリアルケーブル(RS-232)で接続します。


チューナー裏側にあるRS-232端子。


接続に使うシリアルケーブル。TF7700HSCIの場合クロスケーブルを使います。


パソコンのシリアルポート。

メーカーから指定がなければクロスのケーブルの方を用意します。ストレートケーブルを使うチューナーもあるそうですが、クロスケーブルを使う製品の方が多数派らしいので、説明書を読んでも分からなければとりあえずクロスの方を買えば大丈夫かと思います。

なお購入時はクロス/ストレートの別以外にも、ピンの数とオス/メスの違いにも注意します。


■ファームウェアをチューナーに転送する

予めダウンロードしておいたチューナー対応のユーティリティーを開きます。



フォルダに保存したファームウェアのファイルを指定したら、ユーティリティーの該当メニューボタンを押してチューナーへの転送を開始します。

Topfield製TF7700HSCIの場合、最初はチューナーの電源をOFF(待機状態)にしておいて、ユーティリティーから指示のメッセージが出た時点でチューナーをONにする形となっています。

他のチューナーについてもファームウェアやチューナーが表示する画面メッセージに従ってチューナーをONにしたりOFFにしたりして、更新作業を進めれば良いかと思います。

上手く転送できない場合は、シリアルケーブル接続に関係したポートの設定を確認します。


■作業が終わったら

作業が終わったらチューナーのメニュー画面でファームウェアのバージョンを確認し、上書きされたかどうかをチェックします。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。PC自作機の手入れや新たな趣味の開拓ができない中で大型メッシュアンテナまで破損し、そのまま海外衛星受信は引退へ。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

所有PC;
Windows 10、Windows 7

所有タブレット;
iPad、Android、Windows 10

その他;
Apple TV、Android TV Box