Dreamboxメーカー、Vu+差し止めを要求

Dreambox/Enigma2
05 /14 2011
Enigma1・Enigma2搭載Linuxチューナー「Dreambox」を販売しているドイツの大手メーカーDream Multimedia社が、Vu+シリーズのチューナー販売差し止め要求を出したようです。

Vu+シリーズのチューナーは安価なDreambox代替機としてドイツを中心に爆発的に売れている、という話を過去にも海外フォーラムで読んだことがありました。おそらくそれが無視しがたいレベルに達したということなのかもしれません。

今回Dream Multimediaは、Enigma2インターフェース搭載という売り文句で販売を伸ばしているVu+が、同社の「Enigma」という登録商標名を許諾なく使用し権利を侵害していると主張しています。

欧州にはこれ以外にもEnigma搭載チューナーがあったはずなので、今後この流れが拡大するのかどうか見守っていきたいと思っています。
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IPBox 9000HD Plus(CubeRevo)をEnigma2専用機に変更

Dreambox/Enigma2
12 /24 2010
これまでCuberevoのオリジナルファームウェアをメインとしてチューナー本体に、DreamboxのDM8000HD等と同じEnigma2を二次としてUSBメモリにインストールする形でデュアルブートにしていたIPBox 9000HD Plus(韓国CubRevoのOEM)ですが、正直なところメーカーオリジナルファームウェアがこちらの使い方・ニーズに少し合っていませんでした。

画質・音質は良好なのですが設定メニューがDreamboxのようにマニア向けではないので、メインチューナーとして使っているAZBox HD Eliteを機能面の細かさで補うにはEnigma2の力を借りることが多かったと言えるかもしれません。 デュアルブート時にリモコンで起動用の選択番号を押すのもいささか面倒だったので、Enigma2のみを本体にインストールする使用方法にシフトしてみることにしました。

■Flashバージョンの使用

これまではUSBメモリによるデュアルブート用imageを使っていましたが、今回はIPBox 9000HD Plus本体にインストールするということで、同じ開発元が出している全く同じバージョンの「Flashバージョン」をダウンロードしました。

PKT v1.0

IPBox 9000HDはUSBメモリを使ってファームウェアを更新する際、ファイル名を「usb_update.img」に変更する必要があります。

PKT v1.0

PC側で名前を書き換えた後、USBメモリを本体に挿して通常通りのファームウェア更新手順で中身の書き換えを開始します。 作業中、チューナーの前面パネルには以下のメッセージが順番に表示されます。

「LOAD SW」

「ERASING XX」(XX部分に完了度が%にて表示される)

「FLASHING XX」

「DONE」

前面のON/OFFボタンを押す

「BOOTING」と表示され、Enigma2の読み込みが開始する

次にEnigma2のようこそ画面が表示されるので、案内に従って設定を行います。今回使ったPKTイメージはポーランドのチームによる開発なので、最初ポーランド語でメッセージが出てきます(^^;)

手順自体はイラストを見れば内容が分かるので、設定を進めている途中で「Tak」(Yes、はい)(ちなみにNie=No、いいえ)と答えるかOKボタンを押すかしていれば、最後の方の言語設定までたどり着くことができるかと思います。なお、ネットワーク設定等は選択言語に切り替わった後で登場します。

Enigma2ファームウェアのインストールが完了したら、衛星リストのファイル等をPCからチューナーに転送して使いたい機能を稼働させていきます。


■Mkfs failedエラー

CubeRevoオリジナルファームウェアを本体に入れていた最初の時点から取り付けられていたHDDをEnigma2 Flashバージョンに変えてからマウントしようとしたのですが、「Mkfs failed」というエラーが出てしまいました。調べてみると、DramboxやEnigmaイメージをインストールしたLinuxチューナーにたびたび発生している不具合なのだとか。

とりあえずファクトリーリセットをかけたところ、「Mkfs failed」エラーは出なくなりました。

イメージの種類やバージョンを変えると直ることもあるようですし、IPBox 9000HD Plusで録画することはまずないので、これについてはのんびり解決策を探っていきたいと思います。


■実際にimageを変更してみて

Flashバージョンに変えてみて操作・反応速度が上がったかというとそうでもなく、USBメモリの時とあまり違いを実感しない場面が多いです。

相変わらず衛星サーチにかかる時間はAZBox HDよりも長いですし、そもそも大元のソフトの衛星・トラポン設定メニュー自体がPCレスでは難しい作りなので、Dreamboxに限らずEnigma2機をメイン機や唯一の海外衛星チューナーとして使うのは結構不便が多いような気がします。

自分が欲しいと思った機能が全部詰まっている海外衛星チューナーというのはまずないので、やはりどうしても複数のチューナーを使う分けるという形になってしまうのかもしれません。

最近はオンラインでPDF説明書、チャンネルエディタ、サンプル用として使える衛星・チャンネルリストファイルの一式が入手できるので、買いたいと思ったチューナーだとどこまで細かく操作・設定できるかを把握できるので助かっています。これのお蔭で自分には合わないチューナーを間違って買ってしまうリスクが大幅に減りました。

Dreamboxの新製品「DM800 HD se」発売

Dreambox/Enigma2
11 /20 2010
以前から予告されていた通り、DreamboxのHD対応モデル「DM800 HD PVR」の改訂版「DM800 HD se」発売に関する告知がメーカーサイトに載っていました。前面パネルディスプレイのカラー化、HDMI端子の追加、内蔵プロセッサの300MHz→400MHz化、スマートカードスロットの増加、RS-232端子の削除・・・等、変更点は多いようです。

いつも利用しているドイツのショップでは、旧式のDM800 HD PVRよりもだいぶ高めの価格で売られていました。新作でかつ性能面も改善されているということでの価格設定のようです。

DreamBox Enigma2インターフェースの映像・音声設定

Dreambox/Enigma2
06 /26 2010
(DreamboxのDM800HD、DM8000HD、DM500HD等で採用されているEnigma2インターフェースに関する記事です。IPBox 9000HDに移植されたバージョンを使用しているので、本家Dreamboxとは仕様や発生するバグの種類・度合いに違いがありますのでご注意願います。)

Enigma2インターフェースで、Setup>System>A/V settingsと移動すると出力端子や解像度、音声関係の設定画面が出てきます。

■映像の設定

●出力端子の種類

DM8000HDやDM800HDだとHDMI端子ではなくDVI端子があるなど出力端子のラインナップが異なるのですが、私が持っているのはIPBox 9000HDのためDM500HD同様にHDMI端子という選択肢が用意されています。

●1080i50や1080i60の設定



上がその設定画面です。Video Outputにで出力端子の種類をHDMI、DVI、Scart等のいずれかに指定します。

HDMIやDVIを選ぶと、まずはModeで出力解像度を指定するようになっています。当方のEnigma2インターフェースでは480i、480p、576i、576p、720p、1080i、1080pから選択可能です。

HD出力に関してはScartモードとは異なり映像方式をPALかNTSCとして選ぶ形ではないので、NTSCならば720p、1080iなりを選んでRefreshレートを60Hzにする、PALならば720p、1080iと50Hzとの組み合わせにする、などの指定を行うことになります。

1080pを選んだ場合は、Refresh Rateを30Hz、24Hz、25Hzから選べるようです。なおNTSCの480i、480pを選んだ場合は自動的に60Hzに、PALの576i、576pでは自動的に50Hzに固定されるため他は選べません。

【追記~その後フルHD液晶テレビで確認してみました。Braviaが一部1080pに非対応なのかエラーメッセージが出てしまうようで、1080p設定を選んでしまうと画面が真っ黒になりそのまま復帰できなくなるので要注意です。私の場合、画面設定メニューの出し方を覚えており、ボタンを押しながら手探りで操作し、なんとか絵の出る状態に復帰できました。】

このModeとRefresh Rateの設定項目によって、1080i50(25フレーム)や1080i60(30フレーム)の指定が完了します。



Scartを選んだ時はSD映像(PALの576iかNTSCの480i)のみに固定されるためか、ModeがPALとNTSCからの二択になります。PALを選ぶと下のRefresh Rateが連動して自動的に50Hzに、NTSCだと60Hzと表示されます。

Color Format欄にはCVBS、S-Video、RGBの選択肢があり、使用するテレビの入力端子に合わせて設定を行い、映像と色が正しく出るようにしておきます。

●追記~1080p50、1080p60出力の問題

Enigma2インターフェースでは1080p50、1080p60の出力設定が用意されていません。IPBoxへの移植版Enigma2だけでなく本家Dreamboxに当てはまるのですが、これはDM8000HD等に搭載されているチップセットが1080p50/60出力に対応していないことによる模様です。

後から発売されたDM500HDに関しては1080p50、1080p60対応チップセットらしいのですが、ファームウェア側に制限があるためせっかくの性能が生かし切れていないようです。

AZBox HDなどは1080pのPALでは1080p50、NTSCでは1080p60として映像が出力されるようで、Bravia液晶マルチテレビでもスムーズに表示されます。しかしIPBox 9000HDにインストールしたEnigma2で1080p25、1080p30出力にするとエラー表示が出てテレビ画面が真っ黒になってしまいます。また1080p24にすると動きが不自然になりガタガタします。

DramboxのHDモデルを購入する場合には、1080p出力に不十分な点があることを認識しておく必要があるのかもしれません。


■音声の設定

下の方にドルビーデジタル(AC3)に関する設定項目があります。使用している映像機器がDolby Digitalに対応しているか否かに応じて設定を行うようになっています。

これに関してはDreamBoxの説明書にも詳しいことが書いてあるので、設定の際に迷うことはないかと思います。

Enigma2~satellites.xmlファイルと衛星・TP情報の編集

Dreambox/Enigma2
05 /18 2010
(DreamboxのDM800HDやDM8000HDで採用されているEnigma2インターフェースに関する記事です。IPBox 9000HDに移植されたバージョンを使用しているので、本家Dreamboxとは仕様や発生するバグの種類・度合いに違いがありますのでご注意願います。)

今回初めてEnigma2インターフェースに触れて探し回ったのが、衛星・トランスポンダーが追加・編集・削除できる設定メニューでした(^^;)

調べてみるとDreamboxは衛星・周波数設定メニューに関して普通の海外衛星チューナーとはだいぶ異なる作りになっているようで、プラグイン無しのデフォルト状態ではエディタなりユーティリティーソフトなりでsatellites.xmlファイル自体をいじるような形がメインになるらしいことを知りました。


■satellites.xmlの概要

Dreamboxの衛星・トラポンデータは「satellites.xml」というファイルに格納されており、Enigma2の場合は「/etc/tuxbox」(注;Enigma1のDM500S等とはフォルダ位置が異なります)フォルダに置かれています。


xmlファイルの中身は上のように記述されており、
 ・sat name(衛星名)
 ・flags(スキャンに関連した選択肢)
 ・position(衛星の経度)
 ・transponder frequency(周波数)
 ・symbol_rate(シンボルレート=SR)
 ・polarization(偏波)
 ・fec_inner(FEC)
 ・system(放送規格)
 ・modulation(変調)
といった項目に関して数値を入力することで衛星・トラポンデータが表される仕組みになっているとのこと。


■satellites.xmlの生成

satellites.xmlを一から自分で作成するのは大変なので、生成サービスを利用するのが一番良いようです。

●satellites-xml.eu


http://satellites-xml.eu/
satellites.xmlといえばこのサイトなのだとか。実際にファイルを作成しましたが、情報のアップデートがしっかり行われており、アップデート漏れの少ない状態で正確な数値が打ち込まれたxmlファイルができるので大変信頼性が高いように感じました。

●DreamBoxTools


http://sathunter.com/
PCにインストールしてLyngsatの衛星・TPデータを取得後、satellites.xmlを生成するというツールソフトです。実際に試してみましたが、情報漏れが多少あるようなので今後は上のsatellites-xml.euを利用する予定です。


■satellites.xmlの編集

●テキストエディタ



satellites.xmlはテキストエディタで開くと編集できるため、Dreambox用ツールを使わない修正作業に使うなどしています。20行分のトラポンデータをそっくりそのままコピー・ペーストする際などに大変重宝しています。

●DreamSet

海外サイトで紹介されていたエディタです。



satellites.xmlファイル単体を指定して開くことができ、新規衛星の入力・追加オプションも用意されています。



トラポン設定画面で、偏波の水平や垂直が数字の0、1ではなく英字のH、Vに置き換え表示されているのが分かりやすくて良いです。

●DreamBoxEdit



こちらは広く使われている大変有名なエディタだとのことです。ネット上のサイトで生成したsatellites.xmlを単体で開こうとするとエラーが出てしまいましたが、チューナー側から取得したファイル一式に含まれるsatellites.xmlを開く分には問題がありませんでした。


■衛星・トラポンデータ更新の反映

satellites.xmlファイルをチューナーに転送後、リブートをかけると新しいファイルが読み込まれ変更部分が反映されるという形になっているようです。

どうにも不便ではあるのですが、satellites.xmlファイル生成サービスを使えば衛星データを取得したら後は自分で手を加えてからチューナー側にFTP転送すれば良く、satellites.xmlファイル取得に関するプラグインもあるようなので、何とかしのげそうだという感じはしてきました。

とはいえ数日でごく普通な使い勝手のAZBox HDに回帰してしまい、Enigma2は将来Dreamboxを買い足すかどうかの参考も兼ねて機能や操作について学習する用途でいじっていこうかという方向性に固まりつつあります。Enigma2はスクランブル解除や豊富なプラグインという点では魅力的なのだと思いますが、普通に海外衛星を見るという目的に合致しているかどうかはまた別の話だというのが現時点での正直な感想です(^_^;)

Enigma2でのシグナル表示と読み方

Dreambox/Enigma2
05 /17 2010
(DreamboxのDM800HDやDM8000HDで採用されているEnigma2インターフェースに関する記事です。IPBox 9000HDに移植されたバージョンを使用しているので、本家Dreamboxとは仕様や発生するバグの種類・度合いに違いがありますのでご注意願います。)

Enigmaインターフェースにおけるシグナルレベル表示は普通の海外衛星チューナーとは異なるため、どれが何を示すのか分からず、海外フォーラムで調べることにしました。

http://alsat.co.uk/forum/showthread.php?t=289252

【SNR】
Signal to Noise Ratioの略。いわゆるシグナルクオリティーだとのこと。数値が高ければ高いほど好ましい。
【AGC】
Automatic Gain Controlの略。いわゆるシグナル強度だとのこと。こちらも数値が高ければ高いほど良い。
【BER】
Bit Error Rateの略。信号のエラー率を示すため、低ければ低いほど良い。最低値は0。

Engima2での衛星スキャン~復調不可のTPが多いと数十分かかる問題について

Dreambox/Enigma2
05 /17 2010
(DreamboxのDM800HDやDM8000HDで採用されているEnigma2インターフェースに関する記事です。IPBox 9000HDに移植されたバージョンを使用しているので、本家Dreamboxとは仕様や発生するバグの種類・度合いに違いがありますのでご注意願います。)

Enigma2で衛星単位でのチャンネルスキャンを行ってすぐに気付いたのが、

●チャンネルスキャンで最初にサーチをかける周波数でシグナルを確認できないと、それをスキップせずにいつまでも衛星サーチの進行が0%のまま前に進まない
●衛星のトランスポンダー一覧に、停波したものやシグナルが出ていない/認識できないトランスポンダーが含まれているとそこに何分も立ち止まってしまい、一つの衛星のスキャンにかかる時間がそれだけ長引いてしまう
●Thaicom-5のように日本をカバーするビームとそうでないビームとがあり、satellites.xmlファイルの衛星リストに日本をカバーしないビームのトランスポンダー情報が複数含まれていると、それらでスキャンが滞ってしまい、何十分かかっても単一衛星のスキャンが終了しない

といった問題でした。

普通の海外衛星チューナーであれば2~3分あれば終了するスキャンだけに、当初はDreambox以外に移植されたEnigma2でかつUSBメモリを使用したインストールであることが原因ではないかと推測しました。ところが海外サイトで調べたところ、本家DM800HDのユーザー達が全く同じことを経験しているとのこと。

 ・http://www.i-have-a-dreambox.com/wbb2/thread.php?postid=825581
 ・http://www.eurocardsharing.com/f31/the-best-dm800-image-91509
 ・http://www.sat-universe.com/archive/index.php/t-114539.html
 ・http://www.islaremota.com/forum/showthread.php?t=18131


■Satfinderでロックさせておく回避方法


Satfinderの画面です。衛星・トラポンリストに入力済みの情報を利用するモードと、新規に数値を手動入力するモードがあります。ちなみにシグナルバーの反応はサクサクしており利用しやすいです。

上のページにもある通り、あらかじめSatfinderメニューにてシグナルを認識できるトランスポンダーを選んでシグナルロックさせておくと1個目の無信号トラポンで停滞するという問題が解消できることがある点は当方でも確認ができました。


■No Signal扱いのTPスキャンに時間をかけてしまう問題に遭遇して・・・

しかしシグナルを認識できないトランスポンダーで数分ずつ立ち止まる現象は特に変わらずそのままで、Insat-2E/3B/4A衛星をスキャンした時には日本をカバーしていない3Bと4Aのトラポン情報を削除していなかったため数十分かかってしまい、夕食前に始めた単一衛星スキャンが夕食後に戻ってきても続いていた、という有様でした。

シグナルを認識しないトラポンを早めにスキップするというオプションは選択できないようなので、今は各衛星を相当な時間をかけながらサーチしている状態です(_ _;)

230cmアンテナでこの有様ですから、ネットから取得して生成したThaicom-2/5のxmlファイルデータをそのまま読み込んでより小さなアンテナでスキャンをかけたとしたら、復調不可のトラポンが多すぎて、下手すると1時間かかってしまうのではないかと思われます。

これについての対処方法、最新ファームウェアでの現状についてはもう少し時間をかけて情報収集してみたいと思います。

Enigma2インターフェース採用チューナーを使ってみて

Dreambox/Enigma2
05 /17 2010
(DreamboxのDM800HDやDM8000HDで採用されているEnigma2インターフェースに関する記事です。IPBox 9000HDに移植されたバージョンを使用しているので、本家Dreamboxとは仕様や発生するバグの種類・度合いに違いがありますのでご注意願います。)

今回DreamboxのDM800HDやDM8000HDで採用されているEnigma2インターフェースを体験してみたのですが、衛星・トラポン情報の編集・追加作業が普通の海外衛星チューナーとは違い単純明快に行うことができない他、設定メニューがマニア向けで複雑すぎるため初心者には非常に分かりにくいように感じました。

Dream Multimedia社サイトで入手可能なツインチューナータイプのHD機種DM8000HD説明書は内容が網羅的でないため、今は一つ一つの操作・設定・ファイル管理について海外ウェブフォーラムで情報を収集しながら少しずつ前進しているといった状態です。

海外衛星用マニア機の頂点に君臨し続けるだけのことはあって、普通の海外衛星チューナーにはこなせない作業を行ってくれるという点では至れり尽くせりなのですが、超高機能な一方で逆に相当使いにくくなってしまっているのも確かかもしれません。

また衛星・トランスポンダー情報の管理やデータバックアップにはPCが欠かせないため、海外衛星を始めたばかりで機械にも強くないという方には全くお勧めできないインターフェースだと感じました。以前はDreamboxを買ってみようかとも考えていた時期があったのですが、今回の経験を通じてメインチューナーはAZBox HDのままが楽で良いという考えに至った次第です(^_^;)

しかし遊んで使い倒すという点ではEnigma2インターフェース採用機は大変面白いですし、IPBox 9000HDの公式ファームウェアとは異なりリブートしなくてもPAL/NTSC切り替えが容易にできるので、Enigma2の方をセカンドチューナーのメインファームウェアとして使っていくことにしました。

ちなみに今後DM500HDの登場等もありDreamboxの主流もDM500SのEnigma1からEnigma2インターフェースに世代交代していくことかと思いますので、自分自身のための備忘録もかねて、今後は調べた事項についてまとめていきたいと考えています。

IPBox 9000HDをEnigma2とのデュアルブートで疑似Dreambox化

Dreambox/Enigma2
05 /16 2010
(2011年1月、作業の手順を大幅に追記しました)

下手に手を出すとチューナーに不具合が出そうだという不安から試したことの無かったIPBox 9000HD Plusのマルチブート化に今回挑戦してみることにしました。

■Linux海外衛星チューナーでのマルチブートについて

Linux海外衛星チューナーは普通のPCでWindowsとLinuxのデュアルブートにできるのと同じようにして、複数のファームウェアを単一のチューナーで利用することが可能です。

IPBox 9000HDも、メーカーが提供するマルチブート用プログラムをインストールすれば、メーカー開発の元々のファームウェアからの起動とDreamboxに使われているEnigma2インターフェースのIPBox移植用ファームウェアからの起動をブート時に選択できるようになっています。

大御所Linux海外衛星チューナーであるDreamboxが高価であること、また使用されているファームウェアのEnigmaがオープンソースで外部のユーザー達に開発の余地があることから、欧州ではDreambox以外のLinuxチューナーにEnigma(特に1と2のうち、Enigma2の方)を移植するための取り組みが盛んになされています。

Cuberevo(そのOEMがIPBox)は特にDreamboxの割安かつ画質の良い代替品として購入されることが多いせいか、比較的短期間でツインチューナーにも対応したEnigma2のファームウェア移植が進められ、現在ではだいぶバグが解消されてきているとのことです。

購入当初に比べて環境が整ってきたということで、今回ようやく私もデュアルブートを試すことにしました。


■同じ手順でデュアルブート化できる機種について

今回の手順でチューナーをデュアルブート化できるのは、OEM供給元である韓国のCubeRevoシリーズ、スロバキアのIPBox 900HD・9000HDシリーズ(現在はCubeRevoのOEMではない商品にシフトしている模様)、ベルギーのVizyonシリーズです。

国によって流通している機種が異なってきますが、欧州の海外衛星通販ショップであればいずれかの機種が容易に入手できます。


■手順

海外フォーラム(Digital Kaos等)の複数ページを参考にして、当方の環境に合わせた方法でデュアルブート設定を行いました。

●通常のCubeRevo用ファームウェアのインストール

CubeRevoメーカーサイトもしくはユーザーサイト・フォーラム等から、メーカー公式or準拠3rdパーティー開発ファームウェアをダウンロード。 USBメモリ経由でアップデートする場合は、「usb_update.img」と名称を変更した上でチューナーに転送する。

●マルチブート用ファイルのインストール

multiboot_config

韓国のメーカーサイトで、「multiboot_config」フォルダの圧縮ファイルをダウンロード。解凍してCuberevo(=IPBox 9000HD)用のファイルをUSBメモリに転送して、チューナーのUSB端子経由でインストール。この時もファイルを「usb_update.img」と名称変更しておく。

●USBメモリにLinux用Ext2パーティションを作成

LinuxのExt2ファイルを管理できるソフト(→詳細はこちら)、パーティション管理ソフトを既にインストールしてあった手持ちのPCで、不要となっていたUSBメモリ(2GB~がお勧めだとか)を2つのExt2プライマリ・パーティションに分割。

USBメモリの状態

そのままの状態ではFAT32なので、これをLinux用のExt2に変更する作業を開始。今回はひとまず全体をExt2にフォーマットし直してから、パーティション分割をすることに。

パーティション作成

「パーティションを作成する」メニューで、USBメモリを半分ずつぐらいに分割。Ext2パーティションができる。

●チューナー経由でUSBメモリにアクセス

USBメモリをチューナーに取り付け、チューナーを起動。現時点ではマルチブート環境下でリモコンの3番を押すと起動するよう設定されているCubeRevoファームウェアしかインストールされていないので、起動されるのはCubeRevoファームウェアの方になる。

FTPソフトでチューナーに接続。チューナー側の「/mnt/usb/usb0」フォルダを開く。

●Enigma2ファイルをUSBメモリに転送

ファイルの転送

インストールしたいIPBox 9000HD用Enigma2ファイル(今回のファイル名は「9000.tar.gz」)をダウンロード。FTPソフトを使って「/mnt/usb/usb0」に転送。

●シリアルケーブル経由でコマンド入力・ファイルを展開

今度はチューナー背面のRS-232端子とPCをシリアルケーブルで接続。KCCもしくはPuTTyといった海外衛星ウェブフォーラムで有名なソフトにて、Telnet接続を行う。

Telnet接続の設定

チューナーへログインするためのパスワードを設定しておく。今回使用したSifteamによる公式準拠ファームウェアではユーザー名がroot、パスワードがsifteamとなっている。CubeRevo公式ファームウェアではroot、relookと異なるので注意する。

KCC

こちらはKCCでのTelnet操作画面で、ユーザ名root、次にパスワードを入力。パスワードは入力しても白字で表示されないので、間違えないよう一字ずつ打っていく。

USBのファイルを展開
 
最初の行で「cd /mnt/usb/usb0」、次の行でUSBメモリにFTP転送しておいたファイル名を含む「tar xzvf 9000.tar.gz」とコマンドを打ち込む。使用したファイルが9000.tar.gz以外の名称であれば、その部分を変更する。間違えそうな場合は、PCのメモパッド等からコピー・ペーストすると楽で便利。

2行目を入力後Enterキーを押すとUSBメモリ内のファイルが展開され始める。これには時間がかかるので、作業が終わるまでのんびり待機する。

●デュアルブート化完了後、Enigma2での初起動

完了後、背面の電源ボタンを押してチューナーを再起動。IPBoxではマルチブート時にリモコンの数字を押すことで起動のオプションを選択するようになっており、内蔵HDDのある当方の環境でUSBメモリEnigma2から起動したい場合は、リモコン数字ボタン「2」を押しながら再起動する必要がある。


 1 boot with CDKroot(NFS)
 2 boot from USB memory stick, with internal HDD
 3 original images as current flash memory
 4 boot with NFS
 5 boot from USB memory stick, but without internal HDD
 6 boot from internal SATA HDD
 7 boot from flash memory for another image

オプションが多いので迷ってしまうが、通常はEnigma2を「2」から、CubeRevoファームウェアを「3」から起動するので、この数字だけを覚えておくので構わない。

初回の起動には数分かかるので、辛抱強く待ち何も触らないまま放置する。成功すればそのままブートが開始し、Enigma2の画面になる。


■作業の結果


メーカー製公式ファームウェアベースのサード・パーティー開発ファームウェアのメニュー画面


IPBox 9000HD(CubeRevo)向けに調整されたDreambox Enigma2インターフェースのメニュー画面

思ったよりも簡単な作業で、無事にIPBox 9000HD Plusの元のファームウェアを維持しながらも、USBメモリの利用により擬似的にDreambox化するという環境を実現することができました。

Dreamboxが欲しければ代替品よりも安定している本家のDreamboxを買うのが一番良いのですが、IPBox 9000HDにも画質が良い・ツインチューナー動作が完璧であるといった長所がありますし、それ以前に日本円に換算して十数万円もするDreambox上級機を買い足すことはまず無理なので(^_^;)、かねてから気になっていたマニア好みのEnigma2インターフェースをこうして体験できるというのはやはりありがたい話です。


■IPBoxの入手について

IPBox 9000HDとその姉妹機を売ってきたab-comはOEM契約を終了したそうで、同等品が欲しい場合にはCubeRevo社(旧社名;DGStation)のCubeRevoか、ab-comに代わりOEM契約を結んだらしいベルギーMetro International社のVIZYONシリーズを買うことになるようです。

Dreamboxの新型HDTVチューナーDM7020HD

Dreambox/Enigma2
04 /15 2010
ドイツのDream Multimedia社がDreamboxの新型HDTVチューナーを開発、来月5月のトレードショーで発表するとか。新型チューナーは型番がDM7020HDで、現行のDM800HDもパワーアップさせてセカンドエディションを出すそうです。

ちなみに先に発売されたDM500HDですが、真正品でも新品がしばらくして死亡するという不具合が一部に起きているようで海外ウェブフォーラムにいくつかの書き込みが寄せられていました。バグや不具合が落ち着くまでもう少し様子を見た方が良いのかもしれません。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

所有PC;
Windows 10、Windows 7

所有タブレット;
iPad、Android、Windows 10

その他;
Apple TV、Android TV Box

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