海外衛星受信におけるスクランブル解除と法的な線引き

ネットで調べた受信事情色々
05 /09 2009
(海外衛星受信ファンとして海外フォーラムを回ったり高機能チューナーを物色しているうちに色々と気になったので、既に得ている情報に加え新たにウェブ上で自分なりに調べた内容を追加しながらちびちびと書き溜めてみました。)


■スクランブル不正解除のマーケット

海外では衛星放送の有料パッケージが高い、サービス地域外ながら衛星のシグナル自体は届いているので何とかしてその放送を見たい、といったニーズから様々な海賊行為が広く行われています。

「有料放送ではないがスクランブルがかけられている放送を何とかして見たい」というマニア心から生じた個人的なスクランブル解除の作業だけに留まるならば問題はそう拡大しないのかもしれませんが、実際には有料放送を安く見たい・タダで見たいというニーズから有料サービスが展開しブラックマーケットとして拡大、放送業者を圧迫するという図式に発展してしまっているというのが実情のようです。


■スクランブル解除情報の解読とチューナーでの利用

よくあるのは、有料カードや専用視聴チューナー等のスクランブル解除情報をハッキング・解読し、英数字列の解除情報をそのまま掲示板に書き込みスクランブル解除機能を持つユーザーがその情報を元にデクリプトして視聴を行うという方法です。(→大物衛星ハッカー・タラノフスキー氏のインタビュー記事同氏のスマートカード解析工房ビデオ

この英数字列を入力できるシステムは「秘密機能」、「裏コマンド」として一部のチューナーに備えられていることが多く、同メニューで英数字を打ち込むことでスクランブルを解除する仕組みです。

Linux系チューナーに関してはスクランブル解除情報を一定の書式に従って記したファイルをインストールするだけではなく、インターネット接続を経由してリアルタイムにスクランブル解除情報を受け取るというシステムも利用されています。

【普通のチューナーに特殊機能を持つ機材を組み込むケース】

ブランクスマートカードといって中に記録の入っていないスマートカードや特殊CAMをパソコンに接続し、ハッキングで得られたスクランブル解除情報をプログラミング・入力後、チューナーのスロットに挿入して複数の有料チャンネルをタダ見するという方式もあります。

これをやるとLinuxチューナーでも裏コマンドを備えているのでも何でもない普通の有料放送スマートカード対応スロットを持ったチューナーでスクランブル解除できてしまうため、製品が広く流布しているヨーロッパ等において不正解除の規模を一層大きなものとしているらしいです。


■スクランブル情報を解読できていない有料放送の不正視聴

またカード・シェアという行為では、スクランブル情報を未だに解除できていない最新方式の放送に関して正規版スマートカードをインターネット接続でユーザー達が共有し、実質的にはダミーのスマートカードを各人が保有するという形が取られているようです。

Irdeto2でスクランブルがかけられた有料放送は大抵このカード・シェアが行われているそうで、スマートカード情報を流すサーバのIPアドレス等をチューナー内にインストールするファイルで設定できるLinux系モデルやカード・シェア対応CAMを挿入した通常チューナー等を保有しているユーザーらがLAN経由でアクセスを行う仕組みになっているとのこと。

機能的に優れたマニア向けブランクスマートカードの中にはIrdeto2のスクランブル解除を行えるものがあり、不正視聴を防ぎたいがゆえにIrdeto2という新しいスクランブル方式に変更したはずの放送業者も頭を抱えているようです。


■偽造スマートカード

また有料放送視聴に使うスマートカードを偽造するという手法もあるようです。これについてはAgila-2に有料パッケージを持つDREAM SATELLITE社の警告にも写真が載っていました。


■専用チューナーを複製したり無許可でケーブルテレビで流したり

専用チューナーを使うサービスに関しては確かクローンチューナーが出回ったケースもあったと思います。(日本でいうなら視聴契約が要らず、ずっとタダ見できる偽スカパーチューナーが出回るような話に相当。)

国によってはインターネット経由ではなく勝手に放送網のようなものを構築して再送信するグループもいるとか。通常有料放送として流している娯楽チャンネルのコンテンツをモグリのケーブルテレビ網で流して摘発された、といったニュースを時折英語サイトで見かけることがあります。


■スクランブル情報解除行為の見返りとして有料で提供されるサービス

上記の中でコンスタントに有料で提供されているサービスもあり、正規料金より安価なこと、複数衛星の有料放送をパッケージとしてまとめて提供しているケースもあることから人気を得ているとか。

スクランブル解除情報をLinux系チューナーに提供する形態については、正規の放送業者から認可されたケースもあるらしいのですがやはり非常に少ないようで、通常有料放送の本社や代理店ではない個人・グループからお金を出してスクランブル解除の技術・情報を得ることは非正規行為に相当するとのこと。

有料放送チャンネルは海賊行為を防止するためスクランブル解除に関係するECM(electronic countermeasure)という信号を送り正規契約を結ばないスマートカードを使用できなくするという方策を取っているそうですが、ハッカー達の中にはこのECM情報の送信を解析し、ECM送信のタイミングも把握。PCやインターネットを通じて情報を送信することで非正規スマートカードの使用停止を阻止するのだとか。

このECMによる利用停止を防ぐ目的で広く利用されているのがクローンチューナー(/pirated receiver;海賊版チューナー)や専用マニアグッズで、保有者は継続的に有料放送を見られるようにECM情報を流すサイトに月数千円といった利用料を払って登録する形になるとのこと。これはハッカーにとって大変儲かるビジネスらしく、とある英語サイトによるとスクリプトを作成して100万円相当近く稼ぐことも可能なのだとか。

例えばLinuxチューナーではCCcamといったサーバにリクエストを送るとスクランブル解除に必要なECM情報をその都度獲得。カード・シェアというシステムと合わさることで、スマートカードを持っていなくとも正規契約している時と変わらぬ状態で継続的に放送を見られる仕組みになっている模様。

要は、ハッカーにお金を出してスクランブル解除の手間を請け負ってもらうようなものなのかもしれません。お金を払っていても、放送業者には契約料としての収入は一切入らず、商業ベースでハッキングを行っている側に収益が行っているという訳で、サテライト・ハッカーには相当儲かる商売らしいです。


■スクランブル解除詐欺

ちなみにヨーロッパのフォーラムによると、「スクランブル解除ファイルを送信します」とLinux系チューナーを持つなどする個人からお金を集めておいて、しばらくしたらプロバイダのサーバを閉じて行方をくらます悪質な詐欺もあるとか。


■当局による摘発・逮捕

関連法律を整備している国ではこの手のサーバ、プロバイダを海賊行為と見なすなどし、実際に摘発・逮捕が行われています。ネットの情報によるとギリシアやキプロスもその一つで、カード・シェア、CCcamサーバの摘発や閉鎖が行われているとのこと。

国によって法律の有無や対応の厳しさの度合いは違うようで、相当厳しい国ではIPアドレスや顧客名簿をたどっての逮捕も辞さない程の態度で取り組んでいる場合もあるらしいので、現地での利用に際しては被害に遭わないよう各自予め情報を調べた上で判断するのが良いかもしれません。

また逆に関連法律が存在しない国や対策が特に進んでいない地域では罰則や摘発が無いということにもなるようで、商業ベースで運営しているスクランブル解除情報送信サーバによっては国内での規制が強まったのを見てそうした緩めな別の国に拠点を移すこともあるとの話です。


■数十億円、数百億円単位の損失と各国政府の対策

「研究目的で使用して下さい」という販売・利用の規模がマイナーどころか一大産業レベル並に大きくなってしまったり、モグリで放送を再送信したりする業者が市場を拡大するなどした結果、例えばカナダの場合2001年だけでSatellite Piracy(衛星放送関連の海賊行為)による損害見積もり額が10億ドル(ということは数百億円に相当?)にのぼったとか。これを受けてカナダでは摘発・逮捕に力を入れ、法律もかなり厳しいものに改正したのだそうです。

北米では特にDirecTV関連ハッキングが深刻で、カナダ・米国双方で一大ブラックマーケット網を構築したカナダ人Martin Mullenという大物が逮捕された事件では、2004年の時点で懲役7年が言い渡されています。(別の逮捕でFBIが不正解除行為を行った人物を逮捕した時の記事はこちら他。)

ヨーロッパ各国でも定期的に摘発活動が行われ、ハッカー、販売業者とのいたちごっこが続いているのだとか。

放送業者がスクランブル方式をアップグレードすればそれに対応したマニア製品が誕生する、という繰り返しで、海外衛星業界では放送業者が数年毎にスクランブル方式を変更しているのが普通である模様。

摘発に際しては「解除できると示唆した上で特殊機能を備えたチューナーを売っていた」という理由で逮捕されるらしく、基本的に現地の小売業者はスクランブル解除ができるチューナーやスマートカードについて「特殊機能については触れません。サポートしません。関知しません。」とユーザーからのサポート要請を受けない形を取っていると示すことで摘発されないよう注意しているようです。

またインターネット接続の普及で、法律が整備されておらず著作権や映像関連の権利侵害に関し規制が緩い国からスクランブル解除情報発信やコピー製品通販が相当規模で行われ、ヨーロッパや米国といった地域のユーザーに広まるという問題も生じている模様です。


■日本でのスクランブル解除について

有料衛星放送パッケージスクランブル解除情報のネット経由提供に関する法律が整備されていない国にあるカード・シェア等サーバの利用については欧米でも意見が分かれており、プロバイダ契約仲介を申し出るアジア地域出身者による「本国には規制する法律が無いので違法行為には当たらない。だから自分が仲介するカード・シェアサーバを気兼ねなく使ってくれて構わない。」といった書き込みが英語フォーラムでも見られます。

ただ最近アジアではCASBAA(アジアケーブル衛星放送協会)という組織が海賊行為対策を推進しているそうで、今後様々な国において働きかけを強めることがあるかもしれません。そういう意味では将来的に規制の枠が変わっていく可能性もあるということでしょうか。

日本は海外衛星大国の地域外にあるので海外衛星を非正規でスクランブル解除することに関する法律自体は無いかもしれませんが、国境を越えてハッカー業者にお金を出した時点で、現地において問題になっている不正解除と業界が負っている数億円~数百億円単位の巨額損失に関わることは確かだと思います。

海外衛星受信というホビーにおいてスクランブル放送受信を楽しむ場合は、上記の現状を踏まえた上で各自の判断が必要になりそうです。
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海外衛星のクローンチューナーとは

ネットで調べた受信事情色々
05 /09 2009
(海外衛星受信ファンとして海外フォーラムを回ったり高機能チューナーを物色しているうちに色々と気になったので、既に得ている情報に加え新たにウェブ上で自分なりに調べた内容を追加しながらちびちびと書き溜めてみました。)

様々なメーカーの有名モデルによくあるクローンチューナーですが、中国等で作られた安価な製品ということで相当数が世界中に出回っているそうです。英語フォーラムで度々見かける話題なので、それらの情報を調べてまとめてみることにしました。


■クローンチューナーとは

基本的には本物のコピー品で、OEM品でもなく正規品を丸々そっくりそのまま横流して叩き売りしている物でもなく、模造品・レプリカだとのこと。「クローン」という言葉の使われることが多いような気がしますが、メーカーHPやユーザーフォーラムではっきり「counterfeit」(偽物、まがい物)と書かれていることもあります。

ただ極端な場合には正規品を製造している工場が一部に安い部品を取り付けた模造品というか改造版に近い物を作って市場に流しているケースもあるようで、現物を研究した上での模造とは異なった、現地での生産、OEM品生産→技術流失→クローン誕生という図式の存在もうかがえます。

このような場合「製造地は中国だが、本物と同じ工場で生産されている。安い部品は使っているが基本となる技術は全く同じ。だから本物のB級ラインに相当するので安心して買っても差し支えない。」、「本物と同じぐらい安定動作するので安心して買い物を。」という主張がなされることもあるなど、クローンチューナー流通に関しては混沌とした状況となっている模様です。

本物よりも安価に仕上がるのはヨーロッパ他に本社を置くメーカーがつぎ込んだ開発費用の上乗せ分が無いこと、一部の精密部品やパーツが本物よりも安い別部品や素材に置き換えられていること、仮に本物と一緒の精密部品を使っている場合でも古いバージョンを採用することでコストを削減していることなどが関係しているのだとか。


■昔何も知らずに買ったチューナーもクローンだったらしい話・・・

ちなみに今回の情報収集で知ったのですが、私が以前買ったことのあるBOLTというチューナーもどうやらクローンで、XSATチューナーのコピーだったようです・・・。

検索しているうちに「衛星チューナークローン作成のスペシャリストです」といった感じでウェブサイトを持っている中国の会社もあり、XSAT以外にもDreamBox他の各種チューナーのクローンが取り扱われていることが分かりました。(一見普通のチューナーメーカーHPなのですが、よく読むと全てクローンだったりしました。)

ちなみにXsatは元々フランスにある会社で、Xsat→Xcomとレーベル名を変えた後同レーベルで下での海外衛星チューナー生産を2002年に停止し、今は既に同部門が英国のPace社に譲渡されているそうです。

今アジアに出回っているXsat410/430、CDTV410/430、BOLTはどれもクローンらしく、Agila-2に有料パッケージを持っているDREAM SATELLITE社のウェブサイトでは「権利侵害は窃盗行為です」というスローガンと共に“海賊版チューナー(pirated receiver)”や偽造スマートカードに対する警告を発しています。


■クローンが多いDreamBoxの例~本物とクローンの違い

DreamBoxについては基盤とユーザーインターフェース部分がコピーされたことが生産の始まりで、主に箱を開けると本来よりも安い部品が入っていること、大きな部品は本物そっくりながら小さいパーツやちょっとした材質が異なること、同梱品としてオリジナルにはついてこないケーブル等が入っていることetc...で見分けられるようです。

DM500SはそうしたクローンDreamBoxの筆頭だそうで、DreamBoxのメーカーがDM500S(生産開始は2004年とのこと)の生産を停止した2007年夏以降も中国からの出荷が続いているそうです。海外のフォーラムによると、今の時点では本物の在庫ははけていると見て良いため、安価な新品DM500Sが売られているとしたら、まずそれはクローンであると考えて間違いないそうです。

本物が生産されていた頃は本物が日本円で3万円前後、クローンが1~2万円台といった価格だったようで、「当時は安ければ多分クローンだから注意しろ」といった声がユーザーフォーラムでも聞かれていたようです。しかし今は本物の生産が停止して長らく経過するため、市場に出回っているのはまずコピー品だと判断できるようです。

それ以外のモデル(DM600、DM800、DM7020他)も発売後しばらくして中身の技術がコピーされ、クローン品が流通を始めるなどしているのだとか。(ちなみにネット上の情報によるとそもそも本物自体が中国製だったそうで、「ドイツ製だから本物、中国製だからクローン。」という区別はできないようです。)

クローンには良くできた物もあり最近は本物を示すホログラムも綺麗にコピーされて本物とほぼ見分けがつかないケースもあるらしく、DreamMultimedia社が示す本物DM500Sとコピー品DM500Sの見分け方はあまり当てにならないように思いました。

ちなみに英国フォーラムの投稿によるとクローンのホログラムだと魔法使い脇の吹き出しのようなスペースに文字が入っていなかったり"Dream On Valid"になっていなかったりするとのこと。

あと実際に投稿写真を見たのですが、同じクローンでも生産者によってビスや端子の位置など微妙に違うようでした。

また「本物のMACアドレスは00:09:34始まり、クローンは00:12:25始まり」といった差異もあるそうですが、これについては変更可能らしくクローンを使うことによるトラブルを回避するため00:12:25:・・・から00:09:34・・・へ変えてしまう人もいるとか。


■DM500Sファームウェアに仕掛けられたクローン破壊爆弾

DM500Sの場合本物に入れるファームウェアGeminiファイル更新版をクローンに入れると壊れるらしいという点で大きく異なる模様。

ファンの間で“時限爆弾”と呼ばれるこちらが作動すると、「これは夢じゃない。これは悪夢だ。」という意味のメッセージが表示され、ブートローダーを無効化。ブルーパネルがロックされ使えなくなるそうです。

この破壊機能はクローン探知と今後のDM500S生産継続防止の一環として入れられたものだそうですが、今後他のクローン破壊機能が導入される見込みもあるとか。

人によっては本物そっくりで購入当時は気付かず、ファームウェア更新版を入れチューナーが壊れた時点でようやく自分がクローンを持っていることを知る人もいるのだとか。

とはいえこれについても海外ウェブフォーラムでMacアドレス書き換えによる回避方法などが紹介されているので、完全な撲滅には遠いようです。クローンについて良く知らない人については効果があっても、クローンと承知の上で購入しているスキルを持ったユーザーには色々と逃げ道があるといったところでしょうか。

なおDreamMultimedia社が偽造品対策に力を入れている一方で、一部ユーザーらの間から「DreamBoxを買う顧客の多くがスクランブル不正解除を行っていることを知りながら製品を発売している同社も権利侵害の一端を担っており、自身がグレーな以上強いことはあまり言えないのではないか」という趣旨の意見も出ているのを海外フォーラムで時折見かけます。


■クローンの品質も様々

メーカーからサポートを受けられないといった欠点がある一方、本物よりも機能や画質がアップしている場合もあるなどプラスの違いもあるとか。

更に同じモデルのクローンであっても製造者の技能によって性能に差が出てくるとのこと。

品質の悪いクローンについては本物よりも音のボリューム(=音声出力レベル?)が低い、電源周りが不安定、端子に不具合が出る、LNBFへの給電があやしい、といった報告を読んだことがあるのですが、どのトラブルがどれだけ出るかは買ったクローンの品質次第だそうです。

外面では素人だと見分けがつかない場合でも、中身の細かい部品の違いやその性能を調べると安物が入っていることでクローンであると判断できたりするようで、海外フォーラムには熱心なファンが音声や画像に関わる電子部品を取り出してそれが本物とどう違うのかを懇切丁寧に調査した結果を発表しているのを見かけることもあります。

ともあれ、自己修理するスキルが無い状態で品質の悪いクローンをつかまされてしまうと安物買いの銭失いになりかねないので、研究用途で入手する場合には注意が必要かもしれません。

ちなみに、安い上に機能面で微妙に違うため英国辺りでは模造品であることを承知の上でクローンを求める人は多く、スキルのある人は不具合部分を交換するとか半田付けし直すとかして自分で修理した上で使うなどしているようです。どこをどう直せば良いのかは、例えば英語だと英国やオーストラリアのフォーラムに情報が出ているのを見たことがあります。


■英国のショップ通販で買ったと思ったら中国から直送されてきた話

世界各国には安いクローンを中国からの直販で買う人がかなりいるそうですが、例えば通販サイトの住所を見て英国のショップだと思って買ったらなぜか製品が中国から直送されてきた、というケースが時々あるとか。

これはクローン販売者が通販サイトでショップがあたかも英国にあるかのように偽装しているそうで、現地フォーラムでは「通販する前にメールを出して本当の所在地を把握した方が良い」とのアドバイスが出ていました。

メッシュアンテナとソリッドアンテナとの違いについて~長所と欠点

ネットで調べた受信事情色々
04 /19 2008
メッシュアンテナ(網アンテナ)の表面が多少ポコポコしていたり、風で結構揺れているのを見たりしてソリッドアンテナ(金属板をパラボラ形に成型した物)との違いが改めて気になりました。買ってから色々と調べるのでは遅いのですが、以下に海外フォーラム等を回って集めた情報をまとめてみました。

■価格や扱いの簡単さ

メッシュアンテナの手軽さ
(大型Cバンドアンテナとしてはポピュラーである)メッシュアンテナは価格が安く、軽量であるが故に製造業者・販売業者・設置者の間を輸送するのもソリッドより楽である。

メッシュの方が目立たない
メッシュアンテナの方が目立たないので景観の面では良い。
(230cmアンテナの導入前は大き過ぎて悪目立ちすることを心配していたのですが、青空が透けて見えることもあり圧迫感はさほど感じませんでした。)


■風に対する効果

ソリッドアンテナはより強固なポールが必要
ソリッドアンテナはもろに風を受けるので、ソリッドタイプの大型アンテナを導入する場合にはコンクリートを流し込むなどして念入りかつ頑丈にアンテナポールを設置する必要がある。

「ソリッドアンテナがもろに風を受けてずれ易いのに対し、メッシュアンテナは風を通す分負荷が軽減される」との意見が多く見られる一方、以下のような記述も。
50m/hの風に対する対抗力はソリッドでもメッシュでも変わりない
暴風に対する強さは実のところ相違が無いとのこと。


■衛星のシグナルや波長との関連

Kuバンドも受信する場合は金網の穴が小さい方が良い
メッシュアンテナは風を通すので良いが、Kuバンドも受信したい場合はシグナルが突き抜けないよう穴が小さいタイプのメッシュアンテナが良い。


■メッシュアンテナは網表面のなめらかな曲線度合いが肝心

メッシュアンテナの表面精度と穴の大きさ
(メッシュアンテナは網を金型に貼り付けてあるが、)表面がきれいな局面でないと金属を成型して作った同サイズのパラボラよりもゲインが落ちる。表面の精度が高く網の隙間がマイクロウェーブの波長よりも小さければソリッドとメッシュでゲインの差異は特に出ない。


(↑私のメッシュアンテナは網、特に外周部がだいぶボコボコしているので精度がその分落ちていると思います。表から見るとさほど気にならないものの、裏から見ると結構目につきます。設備投資費用を相当節約したので仕方が無いですし6分割180cmソリッドアンテナよりは受信状況が遥かに良いので喜んではいますが、大畑さんのメッシュアンテナあたりを買っていたら受信可能なトラポンは更に増えていたかと思います。)


■メッシュアンテナは凹み等に弱く壊れ易い

メッシュアンテナに起き易い凹みによるゲインの低下
メッシュアンテナは凹みが出来易い。アンテナ表面が凹みによって精度を落とすと、衛星シグナルのゲインも低下する他、隣接する衛星シグナルによる干渉も受け易くなるという問題が発生する。
(破けてめくれるという最悪の場合は、他のサイトさんやフォーラムで見かける「自分で金網を買って来て張り替える」というのをやるかもしれません。)

ひょう、暴風による破損の可能性が高いメッシュアンテナ
メッシュアンテナは雹の落下による破損、非常に強い風による損壊の可能性がソリッドアンテナよりも高い。
(↑雹の件は全く考えていませんでした。当地では直径1cm程度の雹が年に1~2回降ります。万が一大きな粒が落ちて来たとすると、メッシュアンテナが破けてしまうことがあるのかもしれません。降雪の際に雪がたまらないよう仰角を下げておくといった対策も必要そうです。)


■ソリッドアンテナとメッシュのどちらを買うべき?

ソリッドの方が作りの良い場合が多い
販売されているパラボラアンテナだと、メッシュよりソリッドアンテナの方が精度の高い製品が多いと言える。歪みが少なければ設計された通りの焦点位置にシグナルが集まるのでゲインも低下しない。

買うならソリッドアンテナ
ソリッドアンテナはメッシュアンテナよりも利点・長所が多い。強風を受けた際に耐えて形状を保持するという点ではソリッドが勝る。寿命もメッシュアンテナより長い。
(ソリッドといって樹脂製ソリッドアンテナは太陽熱やパラボラアンテナ面での光・熱の集約による劣化に弱いので、金属製が良いのだとか。イギリスのサイトかフォーラム辺りで溶けかけた樹脂製パラボラの話を読んだことがあります。)

丈夫で精度の高いメッシュアンテナを選ぶことが肝要
メッシュの穴が小さければKuバンドも受信出来るが、ゲインはソリッドの8割と考えた方が良い。ダブルメッシュアンテナが普通のメッシュアンテナよりもお勧め。しかしメッシュが風や温度変化で正確なパラボラ形状を損ない易いのも確か。暴風でも形が崩れるのを避けるならば、作りの良い丈夫なメッシュアンテナを買った方が良い。
(↑安いメッシュアンテナを買ってしまったのですが、網の強度と凸凹具合からすると今後の持ちが多少心配になって来ました・・・。せめて2~3年は使い続けたいのですが・・・。)

必ずしもソリッドアンテナがメッシュアンテナより良いとは限らない
ソリッドがメッシュに必ず勝るとは限らない。アンテナのスペックでゲイン等関連の数字を確認するのが良い。


■大型アンテナ駆動にお勧めの駆動装置は?

H-Hマウントの方がポーラーマウント&アクチュエーター式よりも風に強い
強風時の揺れについてはH-Hマウント式の方が勝る。
(H-Hマウントはアンテナと一体化させての運用が面倒だったのですが、長所も色々あったようです。直して230cmメッシュアンテナを取り付けるという手もあるかも知れません。)

メッシュの方がアクチュエーターにとっては楽
軽い分メッシュアンテナの方がアクチュエーターにとっては押すのが楽で良い。ただ大型ソリッドアンテナであっても最近のアクチュエーターにはパワーがあるので駆動しても問題は特に無い。

デジタル海外衛星放送の画質と音質

ネットで調べた受信事情色々
06 /02 2005
■デジタル放送の映像・音声クオリティ

海外衛星のメリットとして「デジタルなので画像も音声もクリア」と書きましたが、実際にはチャンネルによって質はまちまちです。

デジタル海外衛星テレビ放送はMPEGファイルになっていますが、映像の質や伝送される情報の量には差があり同じ衛星に入っているチャンネルの間でも違いが見られます。

通常はテレビで見ても気にならない画質ですが、ひどい場合にはインターネットで視聴する低画質ストリーミング放送のように画面内の動きが早いとモザイクをかけたようになってしまうことがあります。

こうした時に出るモザイク模様は、受信障害としてのブロックノイズではなく、画面の映像が動くスピードに伝送される情報の量が追いついていない場合に生じるそうです。

私が以前受信したとあるチャンネルでもそういうモザイクが頻繁に出ていました。当初は放送するとまずい内容だからうっすらモザイクでもかけているのかと思いましたが、単に解像度やビットレートが低いだけでした。

日本で開始したデジタル放送は高解像度・高音質がウリですが、海外衛星がデジタルだからといって日本のそれと同じようなクオリティを全てのチャンネルで楽しめるという訳ではありません。現時点において、日本では16:9の高解像度海外衛星テレビ放送は殆ど視聴出来ない環境です。


■ノイズの種類

画面に現れるノイズはその形状からアナログ放送のものは「メダカノイズ」、デジタル放送のものは「ブロックノイズ」と呼ぶそうです。

海外衛星では主流がデジタル放送で、受信状況が悪い時にこのブロックノイズが出ます。ひどい時には画面全体がモザイクをかけたようになり視聴に耐えない状態になります。


■音声と音量

音声についてもまちまちで、あるチャンネルでは音が小さくても別のチャンネルに変えた途端(リモコンで音量をいじっていないのにもかかわらず)大音量になるということがあります。

チャンネルによっては音量の調整がうまくいっておらず音割れしている例もまれに見かけます。

またブロックノイズが入るような受信状態では音声も切れ切れになってしまうことが多く、チューナーがシグナルを認識していても視聴という面では実用性に欠けます。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

所有PC;
Windows 10、Windows 7

所有タブレット;
iPad、Android、Windows 10

その他;
Apple TV、Android TV Box

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