マルチ液晶テレビのファームウェア更新

機材・設置のあれこれ
11 /13 2011
先日マルチシステム液晶テレビBravia KDL-32EX500のファームウェアを更新しました。 液晶テレビは不具合改善のため時々新しいファームウェアを出しているとのことなので、ふと思いついて探してアップデートした次第です。

手順としては、メーカーのサポートサイトからダウンロードしたファームウェアファイルをUSBメモリに入れ、テレビ本体に挿してアップデートするという至って簡単なものです。

ただ同じKDL-32EX500といっても地域別にファームウェアが違うらしく、自分の液晶テレビのシステム情報画面で UCやGALといったファームウェア識別コードのうちどれが使われているのかを確認した上でインストールしなければならないそうです。

http://www.sony.co.th/support/download/473282?site=hp_en_TH_i
http://www.sony.co.nz/support/download/473258/product/kdl-32ex500

幸い私の液晶テレビで使えるアジア他各地域向けファームウェアはタイやニュージーランドのSONYサポートページで見つけることができました。ファイル名はsony_tvupdate_2010_0507_gal_.zip、バージョンはPKG4.107GALでした。
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LNBFの個体差?

機材・設置のあれこれ
08 /08 2010
数年前から使っている中国製LNBFをそろそろ交換しようと思い、最近になって全く同じ型番の新品を購入しました。(スケラーリングの厚みや直径が以前とは違うようでしたが、全く同じモデル名で製造時期が異なるだけのようです。)

今日はようやく曇り空となり作業もしやすくなったということで外に出て作業をしたところ、全く同じモデル名のLNBFにもかかわらず受信感度にかなりの差が出ました。

シグナルが弱めのExpress-MD1 3875Rを調整に使ったのですが、誘電体あり/無し双方の状態において、新たに買った方はシグナルバー反応が不十分でした。一方これまで数年使い続けてきた方はクオリティレベルの数値が下手をすると10近く違う感じで、いつもの設置位置に取り付けるとすぐに復調可能なレベルまで到達しました。

LNBFにも個体差や当たり外れはあるのかもしれません。今まで使っていた古い方はかなり感度が良く気に入っていたのですが、案外そちらの方がむしろ例外的な当たりクジだった可能性もあります。結局色々な会社のLNBFを何個か買い求めて比較したのですが、重宝している古株のLNBFに回帰しました。

あと何年か壊れずに活躍してくれれば、と思います。

USALS(Go to X)機能によるアンテナ駆動とチューナーでの設定

機材・設置のあれこれ
08 /01 2010

■USALSとは?

USALS [ Universal Satellites Automatic Location System ] (DiSEqC 1.3やGo Xといった別名あり)はイタリアStab社が開発した技術で、最近のチューナーにはたいていこの機能が備わっています。(安い中国製チューナーにはついていないこともあるので、購入の際にはスペック表で確認する必要があります。)

これを利用すると受信地点の緯度・経度と衛星の位置(経度)を入力するだけで、あとは海外衛星チューナーが勝手にアンテナモーターを動かしてパラボラを衛星の方向に向けてくれます。

H-Hマウント

上はUSALS対応DiSEqC H-Hマウントです。USALSが使えるアンテナモーターはこのような形をした製品で、通常は120cm径までのアンテナ搭載が可能です。[ → 実際の取り付け方法についてはこちら ]

DiSEqCの1.2と1.3(USALS)の双方に対応しているH-Hマウントでは、1.2プロトコルに従った手動パラボラ駆動と1.3(USALS)プロトコルに従ったオートマチック駆動のいずれかを行うことができます。海外衛星受信でこのようなH-Hマウントを使う場合は、自分のニーズに応じてどちらのプロトコルでアンテナ駆動を行うかを決めます。

ちなみに大型アンテナを駆動する36VタイプのH-Hマウントやアクチュエーター(注;いずれも電源を供給するケーブルを別途設けるようになっています)についてはUSALSで動かすことはできず、DiSEqC1.2どまりとなっています。


■1.2プロトコルよりも複数チューナーでの回転アンテナ共有に向いている1.3(USALS)プロトコル

米国にある有名小売店のウェブフォーラムによると、手動制御タイプのDiSEqC1.2ではアンテナモーターに衛星位置番号が記憶され、USALSではチューナー側の計算結果に従ってアンテナモーターが動いてくれるだけでモーター側に衛星位置記憶番号を残すような作業は行われないのだとか。

通常DiSEqC1.2でアンテナを回転させる場合は衛星位置を記憶する際に「衛星Aの記憶番号は01、衛星Bの記憶番号は02」といった具合に固有の連動メモリー番号が割り当てられます。そのため複数のチューナーから回転アンテナやポジショナーにアクセスする場合は、それぞれのチューナーにおける衛星・アンテナモーター設定画面に「衛星Aの時はモーターを記憶位置01に向ける」といった具合に手動で指定できる項目があることが重要となってきます。

しかしUSALSの場合はチューナーが衛星位置を計算してH-Hモーターと連動する程度に留まっているそうで、衛星位置記憶メモリー番号のバッティングや上書きを心配することなく運用できるのが便利です。私自身分配器を使って3台のチューナーからそれぞれH-Hマウントに乗せた90cm回転アンテナにアクセスしているのですが、USALSのお蔭でトラブルが起きることもなく個別に駆動が行えています。


最初はDiSEqC1.2で調整するのがお勧め

USALSを使う場合、以下の点が前提となります。
○アンテナ駆動モーターであるH-Hマウントが正しく真南に向けられていること
○マウントに取り付けたパラボラが正しい仰角に設定されていること
○LNBFのF/D値に従って位置設定が済んでいること

そのため、H-Hマウントの調整初期については手動でチビチビとパラボラを動かせるDiSEqC1.2の方が向いています。最初に1.2プロトコルでアンテナ位置調整を行い、アンテナが正しい方向を向いていることが確認できた後に、他の衛星も受信できるかどうかチェックするという形に入って、ようやくUSALSを利用することになるかと思います。

最初から「東経XXX度にある衛星を、東経XXX度・北緯XX度の当地点で受信する」というコマンドをチューナーから送ればH-Hマウントがお目当ての衛星に向かってくれるので一見楽で良いのですが、USALSには誤作動や位置ズレが起きやすいので、やはり調整作業はDiSEqC1.2から始めるのが良い気がします。


■チューナーでの設定例

下はAZBox HDでの画面例です。このLinuxチューナーでは衛星設定とDiSEqC1.2、USALS制御とが同一のメニュー画面にまとめられていますが、衛星設定メニューとDiSEqC1.2制御画面とUSALS制御画面が別々の項目に分かれているチューナーも多いかと思います。

いずれのタイプでも設定内容自体は同じで、Geocodingのようなサービスで調べた受信地点の緯度・経度、Lyngsatなどに表示されている衛星の経度(日本の場合はほぼ全ての衛星が東経)を入力し、コマンドをH-Hモーターに送るという手順をとります。

USALS制御

まず受信したい衛星の名称と経度を確認します。今回はExpress-AM3のKuバンドを狙ってみます。(チューナーの仕様の都合で、ここでは本来の140.0Eではなく140.3Eとしていますのであしからず。)

衛星情報を確認したらポジショナー制御のプロトコルをUSALSで行う設定項目に入ります。複数の衛星をUSALSで受信したい場合は、衛星・アンテナモーター設定で各衛星について「USALSを使う」というオプションを選択します。

緯度・経度の入力

受信したい衛星の経度が表示され、受信地点の経度と緯度を入力するよう促されます。このチューナーでは小数点以下は一桁のみ入力するタイプなので、Geocodingで表示された数値を四捨五入します。(ちなみにDreamboxのEnigma2インターフェースは小数点以下3桁までの入力です。)

数値の入力が終了したら、H-Hモーターに「USALSで計算した方向・位置にパラボラアンテナを向けよ」とのコマンドを送ります。上の例では「Go To Position」で所定の位置に移動します。

H-Hマウント、パラボラアンテナ、LNBFの取り付けと調整が正しければ、これでシグナルバーとクオリティーバーに反応が出ます。シグナル数値が最大になる地点に来ていればこれで設定は完了し、他の衛星も同様にして正しくキャッチできるようになります。


■USALS~長所と欠点

USALSはアンテナ調整さえ正しければ、一つの衛星に関してUSALS調整を行うだけでUSALSオプションにチェックを入れた他の衛星も連動して受信できるようになるので大変便利です。しかし手動で位置を微調整できるDiSEqC1.2と違い、このオートマチックである点が短所ともなります。

【シグナルが最大になるポイントに微動させられないチューナーも多い】

USALSで設定すると、どの衛星も計算結果に従って自動的にモーターが動くので、その衛星が少しずれた位置でシグナル最大となる場合にその衛星に限ってのみ東もしくは西に少しずらすといった設定変更をすることができません

チューナーによっては「USALS位置微調整機能」というものがあり、大まかに位置にオートマチックで動かした後、自分で手動の微調整ができることもあります。しかしAZBox HDのように微調整機能が無い物も多く、海外でもDiSEqC1.2の方を好んで使うユーザーが多い原因となっています。

このように、USALSでは位置ズレの修正と微調整を行うために、受信地点の経度等数値を変更・入力するといった必要が出てくることがあります。 USALS設定をしていて明らかに受信状況がおかしくDiSEqC1.2の時と違ってどの衛星にも全くヒットしない場合は、受信地点の情報を変えてみて下さい。

【計算ミスや誤作動による位置ズレが起きやすい】

私自身がUSALSを使ったり海外フォーラムで情報を集めたりして知ったことですが、USALSには想定通りの位置にパラボラアンテナが動いてくれないというトラブルが多少起きやすいようです。

手持ちのH-Hマウントでもこれが発生しており、アンテナ位置の調整は正しくH-Hマウントが真南を向いているにもかかわらず、「真南のゼロ地点にH-Hモーターを動かす」というコマンドを送っても、なぜか東寄りに10度近くずれた位置に行ってしまいます。 これは海外フォーラムのDG-120スレッドにも報告されていたトラブルですが、やむを得ないので受信地点の東経を変更しています。

【一定経度を超えた低仰角衛星までモーターが動かないことも】

またチューナー側のUSALSプログラムによっては、リミットがかかったような状態になっているのか、一定経度の先にはH-Hモーターが動かせないことがあります。手持ちのAZBox HDシリーズがそれで、他のチューナーとは違いこのチューナーだとABS-1のKuバンドが受信できません。

USALSの設定作業を行っていて異常を感じたら、アンテナ設置場所に行ってH-Hマウントが方位何度地点まで動いたのかを確認してみて下さい。本来方位80度地点等に進んでいるべきマウントが60度地点等で止まっていたら、このチューナー仕様に起因したトラブルが起こっている可能性があります。

DiSEqC1.2によるアンテナ回転モーター駆動とチューナーでの設定

機材・設置のあれこれ
08 /01 2010
久々に過去の記事を読み返したところ、作業報告が中心で実際の設定作業に関する紹介が少なかったので、今回USALSに関するページを作ったついでにDiSEqC1.2についてもまとめ直すことにしました。

■DiSEqC1.2によるアンテナモーター制御について

DiSEqC(Digital Satellite Equipment Control)はEutelsatの開発した技術で、プロトコルのバージョンによっては固定アンテナ切り替えスイッチだけではなく、パラボラアンテナを動かしてくれるモーターを駆動するポジショナー装置の制御が可能です。

衛星の経度、受信地点の緯度・経度を設定すればチューナーが勝手にモーターを動かしてくれるUSALS(DiSEqC1.3)[ 詳細をまとめたページはこちら ]とは異なり、自分でリモコンを使って東-西に動かすのがこの1.2プロトコルによる制御になります。

DiSEqC1.2に対応した海外衛星チューナーを利用すると、この1.2プロトコルに対応したパラボラアンテナ駆動モーター、ポジショナーの制御を行うことができます。安い入門機だとDiSEqC1.2にさえ対応していない製品もありますが、普通はまず付いている機能です。

これで駆動できる装置は
 ・小型アンテナ用H-Hマウント
 ・36V 大型アンテナ用H-Hマウント
 ・36V ポーラーマウントアンテナ用アクチュエーター
と、幅広く市場に出回っているあらゆるパラボラ駆動モーターから目的にかなった物を選ぶことができます。

【USALSはあってもDiSEqC1.2が無いチューナーに注意】

以前ドイツからTOPFIELDチューナーのドイツモデルを買った際、DiSEqC1.2機能が削られた製品だったことがありました。Cバンドアンテナをアクチュエーターなどの36Vモーターで連動制御・駆動する際に欠かせない機能が削除されていると、どうにも対処のしようが無くなってしまいます。購入の際にはDiSEqC制御に関する項目の但し書きや取り扱い説明書PDFファイルでの確認をお勧めします。

■チューナーで設定画面を呼び出す

モーターとアンテナの設置を行ったら、DiSEqC1.2機能を使ってアンテナを回転させ微調整を行い、最終的には「この位置を衛星Aの方角として設定・記憶します」というSaveコマンドを送ります。

海外衛星によってDiSEqC1.2設定メニューの場所は異なっており、衛星・周波数設定と同じ画面に出てくる物と、別の設定ページに用意されている物とに分かれます。DiSEqC1.2操作画面のデザインもチューナーによって全く違いますが、操作方法、項目の名称、送信するコマンドの種類は基本的にはほぼ同じです。

DiSEqC1.2を選ぶ

まずはアンテナを固定扱いからモーターによる駆動指定に変更。さらにモーター制御をDiSEqC1.2で行う設定とします。


■連続移動モードとステップ移動モード

駆動設定

モーターを動かす際、
 ・ Continuous もしくは Continue など (連続)
 ・ Step (ステップ、微動)
のいずれかからモーターの動きを選べるようになっています。

連続移動だといったんボタンを押したらStopさせるまでモーターが動き続けます。一方Stepではボタンを押した回数のみステップ分わずかに動きます。

ステップモード

チューナーによってはステップ(微動)モードの時、微動距離を指定できる物もあります。


■リモコンを使って東西に動かす

リモコンを使って東西に駆動

東西への移動は通常リモコンの「<」ボタンと「>」ボタンで行います。

チューナーによっては連続移動ボタンを押すとアンテナを駆動し続け、お目当ての周波数でシグナル反応が出た時点で勝手にストップしてくれるものもあります。この場合シグナルレベルがほぼ最大の地点で停止しますが、少しずれている場合は自分で微動ステップモードを使って微調整します。

なお、ひょっとするとチューナーによってはモーター設定画面で動きモードを「連続」と「微動」から選べず、ボタンを長押しすると連続移動し、一瞬押しでステップ移動するタイプの製品があるかもしれません。

アンテナモーターを動かす

設定画面にある操作モード指定項目でモーターの動きを指定するタイプのチューナーでは、モーターを駆動したい時には「Move」(動かす)や「Go To Position」(ポジションに移動させる)といった名称の項目を選ぶと駆動を開始できるようになります。「Save」等他の項目が選択されている時はモーターが動かないので要注意です。

【同軸ケーブルで直結するDiSEqCモーターでの注意点】

なお同軸ケーブルだけで駆動装置とつなげるタイプの小型アンテナ用H-Hマウントでは、供給電圧の違いによってモーターが動くスピードが異なります。(音の大きさや高さが異なるのですぐに分かります。)

電圧の高い水平偏波(H)ではモーターがハイスピードで動くので、衛星を探そうとモーターを連続移動モードで動かした場合、衛星へロックする前にどんどんモーターが動いてしまい衛星を見落とす可能性が高くなります。 そのため、アンテナを連続移動で動かす際は、少し進めてストップさせることを繰り返すか、同じ衛星でも動きの遅い垂直偏波(V)のトランスポンダーを調整時に選択することをお勧めします。


■基準地点への移動

基準地点への駆動

駆動モードには特定の基準ポイントまで一気にアンテナを駆動するメニューがあります。このモードを使うと所定の位置までH-Hマウントが動きます。

ちなみにこれまでチューナー側のポジショナー機能の誤作動なのか、「基準地点に戻れ」コマンドを送信していないにもかかわらず、DiSEqCモーター使用中に勝手に小型H-Hマウントが動いてしまい基準地点まで戻ってしまったことが何度もありました。仮にアンテナ駆動モーターが予期しない動きをして勝手に基準地点である東端等に寄ってしまった場合は、再度アンテナ回転制御の設定メニューで調整をし直せば良いようです。


■衛星位置の記憶・保存

保存

アンテナを東西に動かし目当ての衛星でシグナルバー反応を出し、微動モードでベストポイントに追い込んだら調整作業は完了です。「Save」や「Store」といった名称の「保存」コマンドを送って衛星位置を記憶させ、後からまたその場所に戻ってこられるようにします。

通常ポジショナー番号(衛星位置記憶プリセット番号)は「Auto」(自動)設定でチューナーが勝手に番号を割り振っていくのですが、マニア向け高機能チューナーだとポジショナー番号を自分で指定できるものもあります。今回例として用いたAZBox HDやDreamboxのEnigma2インターフェースもそのタイプで、「衛星Aに対して番号01を割り当てる」という入力欄が用意されています。


■リミットの設定

アンテナの周囲に障害物があり一定位置から先にアンテナを駆動するとパラボラの一部が衝突して破損する恐れがある時は、リミットの設定を行います。

リミットは駆動モーターの側で物理的に設定できますが、それとは別にチューナーのソフトウェア側でも設定することが可能です。

東のリミット

西のリミットを設定

アンテナモーターを駆動し「ここまで来たらその先は危険だ」という位置でストップさせたら、リミットを設定するコマンドを送ります。東にそれ以上進むと危険な場合は「East Limit」、西に進ませたくない場合は「West Limit」を設定します。

リミット解除

チューナーで設定したリミットは、後から解除リセットすることができます。モーター制御メニューで「リミットを解除する」という意味の項目を選び、リセットを行います。


■衛星位置記憶を解除する

衛星位置記憶のリセット

モーター駆動による衛星位置記憶の設定を解除し、衛星をただの固定衛星扱いに戻すことも可能です。

チューナーによっては操作は異なりますが、今回のAZBox HDでは「Resetting」ボタンを押してしまうと衛星に割り当てられたポジショナー番号が消去されるだけでなく、たしかポジショナーの設定自体を初期化してしまうのだと記憶しています。



2台のチューナーで1台のポジショナーを共有、アンテナ駆動

機材・設置のあれこれ
05 /17 2010
IPBox 9000HD Plusのデュアルブート化により、これまでのAZBox HDだけでなく、IPBox 9000HDにインストールしたEnigma2でもアンテナ回転制御に使うポジショナーのプリセット番号を手動で入力できるようになりました。

IPBox 9000HDはアンテナ回転設定が簡単でポジショナー番号の指定はできずAutoでプリセット番号を勝手に決められてしまっていたため、ポジショナーは直接連結させずにいました。

しかし今回の受信環境変更を経て、やはりCバンドアンテナ回転を楽に行うためには双方のチューナーをポジショナーと連動させたいと思うようになり、2分配器の使用を試してみることにした次第です。



実際にはAZBox HD Eliteの手前に0/12Vスイッチがはさまっているのですが、図では割愛しました。段々と分配器だらけになってきてシグナルクオリティー保持の面ではマイナスの要素が増えてしまってはいるのですが、希望していた形のポジショナー共有が実現できた点については満足しています。

1台のチューナーでC・Ku回転アンテナ2基を制御

機材・設置のあれこれ
04 /12 2010
先日購入したAZBox HD Premium+がまだ発売から間も無く先行のEliteと無印Premiumよりも不具合が出やすいことが分かったので、そちらの方はしばらくファームウェアの更新を待ちつつ休眠させ、これまで使っていたAZBox HD Eliteの方をまた使っていくことにしました。

しかしCバンド、Kuバンドの回転アンテナを1台のチューナーで駆動し頻繁なチャンネル切替に対応させたいという気持ちは強く、今回改めてあい工房さんから買ってあった0/12V切替スイッチを使っての構成を試してみました。

0/12Vスイッチを使えば2基のパラボラアンテナ駆動モーターを1台のチューナーでも制御できるという話は海外ウェブフォーラムで知ったのですが、幸いAZBox HDには近頃は省略されがちなこの端子が備わっています。

●AZBox HDはDiSEqC1.2関係に弱いので、ユーザーフォーラムでは機能面で安定しているUSALSの使用が推奨されている。
●DiSEqC1.2制御は1アンテナのみ対応の形のため、C、Kuと分けての設定は不可。
●USALS制御を選択するとDiSEqC1.2設定がリセットされる機種もあるが、幸いAZBoxではUSALS設定を混ぜ込んでもDiSEqC1.2がそのまま残せる。
●0/12Vスイッチは、0/22KHzトーンスイッチとは異なりKuバンド用ユニバーサルLNBFとの併用に問題を生じない。
●0/12VスイッチはDiSEqC1.0/1.1スイッチのようにDiSEqC1.2信号との兼ね合いを気にせず使える。

以上の点をふまえ、AZBox HD Eliteに0/12Vスイッチを取り付け、

【0V(OFF状態)】
 ポジショナーV-Boxと連動させたCバンド回転アンテナにDiSEqC1.2制御信号を流す
【12V(ON状態)】
 Kuバンド回転アンテナのH-HモーターにUSALS信号を流す

といった接続を行うことにしました。



現在上図のような構成となっているのですが、90cm Ku用回転アンテナはAZBox HD EliteからはUSALS制御、IPBox 9000HD PlusからはDiSEqC1.2制御でそれぞれ動かせています。これがどちらもDiSEqC1.2になってしまうと駄目だと思うのですが、今回は異なる駆動システムを利用したことで問題無く別個のチューナーから同じH-Hモーターを回せているようです。

IPBox 9000HD Plusについては、ポジショナー設定メニューの作りの関係で予め設定してあるポジショナーのプリセット番号を入力するといった細かいことはできないため、AZBoxとのポジショナー共有はあきらめ固定アンテナ使いとし、Cバンドの受信はポジショナーのリモコンで衛星位置を呼び出して行っています。

今回のAZBoxによるUSALS駆動は低仰角衛星までモーターが動かずDiSEqC1.2よりも細かい調整が行えないので本来AZBox HD Premium+で目指していたツインチューナー環境には及ばないかもしれませんが、ひとまずCバンド-Kuバンドの各衛星間を気軽に動き回り録画もできるという海外衛星受信ライフが実現できたようなので満足しています。

変形した230cmポーラーマウントアンテナをH-H式に改造

機材・設置のあれこれ
04 /27 2008
購入早々ポーラーマウント式としては使えない状態に変形してしまった(→破損の経緯)230cmメッシュアンテナをH-Hマウント式に改造しました。

アクチュエーターを取り付けられなくなったものの、幸い皿の方は無傷だったので休眠していたH-Hマウントを再び引っ張り出すことにしました。



皿裏のリング状パーツの寸法を測った上で4ヶ所に穴開けし、そこにH-Hマウントを取り付けました。(以前とは違いH-Hマウントを直接組むのに適した形だったため、アンテナ取り付け用のアダプタープレートは使用していません。)



Uボルトは同様形状の相当サイズを用意するのが難しかったため困っていたのですが、今回駄目にしてしまったポーラーマウントアンテナのパーツがサイズ的にも転用可能なことが判明。以前より固定具合も増したので助かりました。

なお亀裂が入りかけている部分についてはそのままなのでだましだまし使うといった感じになりそうです。(危ないと思ったらすぐに下ろして駆動装置を交換せねばとは思っているのですが・・・。)



H-Hマウントを組んだ230cmメッシュアンテナは上の写真の通りです。今回はさすがに懲りたので東端、西端のリミットを最初から設定しました。

先日アクチュエーターを組んでいた時にはPalapa-C2のIndosiarが復調できていたのですが、今日は反応が出る状態に戻すまでには至りませんでした。

ともあれ東から西まで概ね良好に受信可能な状態に持ってくることはできたので、取り敢えず調整は終わりとしました。自宅補修後の再設置、180cm回転アンテナの撤去、230cmポーラーマウントアンテナの設置と海外衛星関係の力仕事が続いていたので今日はさすがに根気良く作業を続ける気分になれませんでした。

微調整についてはあちこちのアザやら傷やらが治った頃にでものんびりやろうかと思っています。

今回H-Hマウントの再使用についてazmayさんにメールでいくつかアドバイスをいただきました。この場を借りて改めてお礼申し上げますm(_ _)m


■H-Hマウント式に改造して

オトナシートを大量に貼り付けていた180cmソリッドの時よりも遥かに軽くなったためH-Hマウントは楽そうです。

またアクチュエーター作動時に家族から「一体何の音?ロックの低音みたいな変な音が聞こえて来るのだけれども・・・。」と苦情が出たブーンというモーター音も無くなり一安心しています。

大型アクチュエーターと比較して改めて感じたのですが、SMR-1224は記憶させた位置にアンテナがジャストで帰って来る、V-Boxと連動させているTF7700HSCIで「東に1」、「西に1」といった具合で微動させた際に動きが細かい(←微動6カウントが衛星の方位角約1度に相当)、といったメリットがあったようです。

アンテナと組む時は多少面倒ですが、今後も駆動装置としてアクチュエーターではなくH-Hマウントを使い続けることになりそうです。


■チューナーとポジショナーの連動問題とアンテナ制御の不具合について

衛星位置を探している際にチューナーが暴走してアンテナが東端までまっしぐらに進むという不具合がその後再び発生しました。

ポーラーマウントアンテナを駄目にした時と全く同じで、ベストポジションを探そうと何度か繰り返して東←→西に微動させているうちにチューナーが制御指示を受け付けなくなってアンテナが端まで直進、記憶させたはずの衛星位置もポジショナーから失われてしまったのかチューナーで衛星を切り替えてもリセットした時同様にH-Hマウントが全く動かなくなるので最初から衛星位置記憶をやり直す、という流れでした。

今は原因となる操作が判明したので微動モードで衛星位置を探す時には連続してリモコンボタンを押さないように用心しています。

ポーラーマウントアンテナとアクチュエーターでアンテナを回転(4)作業の仕上げ/今回の感想

機材・設置のあれこれ
04 /19 2008
■緩みが無い様に各所を締める

ポーラーマウントアンテナでは各部分の緩みが回転時の誤差に繋がるので、微調整が終わったら仰角調整棒やデクリネーション角調整ネジ等をしっかり締めます。締めた時点で各衛星のトレース状況が変わっていなければそのまま作業を終えます。


■防水対策を施す

●アクチュエーターにフタをする



キャブタイヤケーブルを防水キャップにくぐらせた上でケーブル穴に通します。



このアクチュエーターは防水キャップを締めるとゴム製筒がケーブルに密着して防水するという仕組みになっていました。手では無理なのでモンキーレンチを使いました。



私が買ったアクチュエーターは、フタにも水抜き用と思われる穴が開いていたので、穴の側を下に向けてフタを閉めました。



またアクチュエーターのモーター部分は防水用の覆いが必要だとのこと。私は防水キャップとフタの周辺を自己融着テープで閉じた後、ビニール袋をかけました。

今後大型ペットボトルを使ってカバーを作るかも知れません。


■V-Boxと連動させた場合のDiSEqC1.2回転制御対応チューナーを使って衛星の位置を記憶させていく

>> DiSEqC1.2制御のチューナー設定方法

V-Boxと連動させた場合のDiSEqC1.2回転制御対応チューナーでまとめて衛星を受信する場合の例です。





連続移動もしくは微動移動モードを使って東←→西へアンテナを動かして衛星を探します。チューナー画面でシグナルが強いトランスポンダー(周波数)を出し、シグナルバーが振れるまで移動を続けます。

クラークベルトに沿って正しくポーラーマウントアンテナとアクチュエーターを設置していれば、アンテナサイズが十分な限り衛星が次々に見つかるかと思います。

目当ての衛星が捕捉出来たら、「Store」ボタンを押して衛星の位置を連動しているポジショナーに記憶・保存させます。アンテナに狂いが無ければ、今後チューナーでこの衛星のチャンネルに合わせるとアクチュエーターが勝手に動いて記憶した通りの位置にアンテナが戻って来ます。

この手順を繰り返して、東から西までの衛星を一つずつチューナーと連動しているV-Boxに記憶させていきます。

●ポジショナーをチューナーと切り離して単独で使う場合

普通のポジショナー(注;V-Boxも連動しない単独使用が可能)はチューナーとは別個に動くため、衛星放送を視聴する際にはチューナーでチャンネルを合わせてからポジショナーのリモコンで位置を記憶・保存させた際に得られた位置番号を入力するとアンテナが動くという流れになります。

ポーラーマウントアンテナ調整が終わったら、「チューナーの衛星設定・サーチ画面を出す→ポジショナーを使ってアンテナを動かす→衛星が見つかる→ポジショナーで衛星の位置を保存する→チューナーで衛星をサーチしチャンネルを登録する」という手順で受信可能な衛星をチェックしていきます。


■思わぬミス発生もいよいよ作業終了

当地で真南に来る衛星Express-AM3を良好に受信出来るものの、アンテナを回転させてみると他の衛星が何も受信出来ないというトラブルに途中見舞われ、思わぬ時間のロスをしてしまいました。

スペアナを引っ張り出して追尾の状況を確認してみた所、アンテナが動くに従って東から西にかけて波が上下しており、クラークベルトを概ねなぞれているらしいことが波の大きさからも見て取れました。

まさかと思って普通の直線偏波の衛星で垂直・水平を入れ替えてみた所、すぐに絵が出ました。どうやらLNBFを90°ずらした状態で取り付けてしまっていたようです。アンテナも変更した事でついつい位置を間違えてしまいました。

ともあれ過去にH-Hマウントの設置を経験していたこともあり、今回は比較的スムーズに作業を終える事が出来ました。自分にはアクチュエーター設置など無理だと思っていた昔から大いに進展したのは自分としても喜ばしい話です。


■メッシュアンテナに変更して

作業中に強めの風も吹いたもののメッシュ面を通過するお蔭で以前の180cmソリッドの時とは揺れ具合も違うようでしたが、軽い分あおられた際にソリッドよりも風に持っていかれやすいようにも感じました。


ドライバーを落とした際に開いた穴

以前からLNBF取り付け中にドライバーを手から落としてしまう事が何度かあったのですが、今回はメッシュに突き刺さって小さな穴を開けてしまいました。


肘で押した際留めネジから網が外れて浮き上がってしまった個所の様子です。風にあおられパタパタ揺れているのを見て気が付きました。

更にアンテナ裏側で作業中にひじが当たり、ネジで止められていた金網が一部で破れて浮くというトラブルが発生。慌ててナイロン線で結んで固定しました。

今後は網を破かない様に細心の注意を払わねばと思います。


■アンテナサイズアップの成果

180cmソリッド→230cmメッシュへのサイズアップも効果がありました。Intelsat-7/10やYamal-201で復調可能なトラポンが増えた他、Insat-3APalapa-C2を新規にチューナー登録する事が出来ました。

家族から「新しいアンテナ?凄く大きくない?」と言われましたが、空が透けて見えるせいか以前よりも圧迫感を感じていない様子でした。

H-Hマウントの故障を機に「今が絶好の機会」とばかりにどさくさにまぎれてアンテナサイズまで変えてしまいましたが、受信の幅が更に広がってかなり満足しています。300cm級はさすがに無理なので大型化はこれでおしまいになりますが、230cmでもそれなりに楽しんでいけそうです。

【補記~今の状況】

ベストな状態に持って来れたと喜んでいたのも束の間、その後吹いた強風でズレが生じ、デクリネーション角調整ボルト等の個所で狂いが生じてしまいました。

ナットを多少緩めた状態で調整を行うと完全に締める過程でアンテナの位置・向きが微妙にずれクオリティレベルが落ちていってしまう、強風が止まない、小雨が降り出す・・・という状況に陥り、当初のベスト状況に戻すことなく調整を一時休止しました。

衛星位置を記憶してもアンテナを上から下ろした時と下から上げた時とでポジションに戻って来た際のクオリティレベルに差が出るので、おそらくどこかでガタが出ているのだと思います。今回は細かい部分でドツボにはまって抜け出せません。頑丈かつ単純な作りのH-Hマウントで楽をしていた以前の受信環境が懐かしくなってきました・・・。


■アクチュエーターを使ってみて

荷物到着時、思ったよりもアクチュエーターが巨大かつ重くて驚きました。

動作時の騒音自体はこの前まで使っていた36V大型H-Hマウントよりも静かなのですが、部屋に響く「プーン」という音が気になりました。モーター音が自宅の構造物を伝わって反響しているのでしょうか。一度点検しなければと思います。

なお手持ちのチューナーでは他の機種同様「E(東)に1」、「W(西)に1」といった具合に連続ではなく小刻みに駆動装置を動かす微動操作モードがあるのですが、H-Hマウントの時よりも1カウントで動く度数が大きいように感じました。

「東/西に1」だけ勧めてもアクチュエーターがかなり動いてしまい、シグナルのクオリティレベルも大きく変動してしまいます。ポジショナー独立使用時に本体ボタンを軽押しして微動させる時は大して動いていないようなので、チューナー側に因るところが大きいということでしょうか・・・。

とある海外のサイトに「H-Hマウントの方がアクチュエーターよりも動きが小刻みなのでKuバンド受信にも向いている」といった事が書かれていたのですが、今回私が感じたのもそうした差異によるものだったのかもしれません。

ちなみに今回のアクチュエーターは大型H-Hマウントよりも移動がややゆっくりだという印象を持ちました。とはいえ待ち時間はそう長くない感じです。


(アクチュエーター設置の記録~完)

ポーラーマウントアンテナとアクチュエーターでアンテナを回転(3)回転アンテナの微調整

機材・設置のあれこれ
04 /19 2008
■ポジショナーを使ってアンテナを回転させてみる

ポジショナーを使ってアンテナを回転、東から西までの衛星全てが良好な状態で受信出来るか確認します。

●ポジショナーの独立作動/連動作動

ポジショナーを単体で独立して使うか、V-BoxのようにチューナーのDiSEqC1.2アンテナ制御機能と連動させて使うかは手持ちのチューナー等によるかと思います。


ポジショナーを独立させて作動させる場合


ポジショナーをDiSEqC1.2アンテナ制御機能対応チューナーと連動させて作動させる場合

私はアンテナ調整時にはスペアナも使うので、最初にポジショナーを独立させて作動させた後、最後にV-Boxとメインチューナーとを連動させる接続に戻す形でH-Hマウントの頃も作業を行っています。


■アンテナの微調整

アンテナポールの垂直、ディッシュの方位・仰角・デクリネーション角全ての設定がほぼ正確であれば最初から西から東まで複数の衛星が受信できるかと思います。この場合は、方位がほぼ正しいと考えられるので、あとは仰角・デクリネーション角部分を微調整すればOKだと思います。

ここでアンテナの方位が東にずれている場合は、真南より東側に位置するアンテナの仰角を下げるとおしなべて受信レベルが上がる・・・といった具合に、方位・仰角・デクリネーション角のそれぞれのズレに特有の症状が出てくるとのこと。

角度設定が正しいのに何も映らない場合は、
 ・マウントの部分が正確な真南に向いているかどうか
 ・LNBFは正しい向き・位置に向いているかどうか
 ・アンテナの各部に大きな緩みが無いか etc...
を確認。アンテナの向いている方角・仰角、そして皿部分を数度下げるデクリネーション角を少しずつ変更しながら全ての衛星がトレースされるまで作業を続けます

私の場合は角度を仰角計通りに設定してからまず真南の衛星でベストな受信状態にするという流れで作業を行ったのですが、この微調整に苦戦し、相当な時間がかかってしまいました。


■受信不調ケース別アンテナ位置修正の目安

http://www.geo-orbit.org/sizepgs/tuningp4.html
アンテナの位置を修正する際の目安が上のページに書かれていました。各衛星をトレースした時にどういう結果が出るかによってどの部分を直すのか、という参考になります。私はアンテナ調整中に自分でメモを書きながら、今現在のトレース状況が上のどのケースにあてはまるのかを検討しながら作業を行いました。

ちなみに以下は上のURLを参考にまとめたものです(間違いがあるかもしれませんが、あしからず)。


仰角、デクリネーション角は正しいのにアンテナポールの上に載せたパラボラが単にそのまま東にずれている場合。アンテナを西寄りに戻すと快調に。


仰角、デクリネーション角は正しいのにアンテナポールの上に載せたパラボラが単にそのまま西にずれている場合。アンテナを東寄りに戻すと快調に。


アンテナは真南をしっかり向いていてデクリネーション角設定も間違っていないが、仰角だけ高い場合。


アンテナは真南をしっかり向いていてデクリネーション角設定も間違っていないが、仰角だけ低い場合。


デクリネーション角の本来の補正数値よりも大きすぎる角度で皿部分を下げてしまった場合です。


デクリネーション角の本来の補正数値よりも小さい角度分しか皿部分を下げていない場合です。

但し、これはそれぞれのズレが単発で起こったものと想定しての図です。実際にはアンテナポールの垂直からずれてしまった傾き、方位・仰角・デクリネーション角設定の間違いが複合的に発生するので、微調整時の判断が大変困難です。


■リミットの設定

アンテナの東/西側に障害物があってクラークベルト上の全ての衛星をトレース出来ない場合、アクチュエーターを最大限動かせるようにしておくと途中でパラボラディッシュが衝突したままアームが伸び加重がかかって変形する、モーターに負荷がかかる、といったトラブルが発生してしまいます。

これを防ぐためにあるのがリミットスイッチで、必要に応じてツマミを動かす等して一定位置以降に動かないように制限をかけられるとのこと。


(形状や配置はモデルによって異なるかと思います。説明書にてご確認願います。)

私が買ったアクチュエーターには英文でリミットの設定方法が詳しく説明されていました。

●ポジショナーやチューナーでもリミットを設定

ポジショナーや回転制御機能対応チューナーには東/西リミット設定ボタンが用意されていることも多いかと思います。私が持っているチューナーの1台にもそうしたリミット設定機能が備わっています。

説明書によると、アクチュエーターでリミットを設定する以外にもこうしたポジショナー、チューナー側でもリミットを設定すれば、衝突による故障といったトラブルに対して重ねて用心する事が出来るので安心なのだそうです。

【追記~リミット設定の重要性;私は1日でアンテナを壊しました・・・】

この記事を書いた翌日、アンテナ調整も終わりに近付こうとしていた時のことです。Topfieldが公開後にサイトから削除した不具合ファームウェアが原因と思われるチューナーの誤作動によりアクチュエーターが西端衛星の位置を越えた更に先まで伸び続けようとした挙句、障害物に衝突してアンテナのアクチュエーター取り付け金具が2個所ともめくれあがって変形し、復元不可能な状態になってしまいました。

これはリミット設定を行っていなかったために起きた悲劇でした。私の新品ポーラーマウントアンテナは実に短い期間で破損し使い物にならなくなってしまい、落胆してもしきれない有様です。

設置場所に障害物がある場合には、アンテナ調整時の早い時期にアクチュエーター本体のリミット設定を行って下さい。(ポジショナーや連動チューナーの暴走や不具合に備え、本体そのものでのリミット設定も重要になるかと思います。)


(→手順の記録4に続く

ポーラーマウントアンテナとアクチュエーターでアンテナを回転(2)角度を出す

機材・設置のあれこれ
04 /19 2008
■緯度・デクリネーション角を調べておく

ポーラーマウントアンテナのマウント部分とアンテナ面部分の傾け具合を決定するのに必要な数値を予め調べました。(自己設置される際には受信地点の緯度に読み替えた上で設定して下さい。)

●受信地点の緯度を調べる

Geocodingで受信地点の住所を入力すると緯度・経度が小数点以下まで表示されます。

●受信地点のデクリネーション角を確認する

関連ページ;
 →「デクリネーション角~図解+北緯との対照表

ポーラーマウントアンテナもしくはアクチュエーターに緯度・仰角・デクリネーション角対応表が載っていない場合は、自分でそれぞれの数値を調べます。今回私は以下のサイトを参考にしました。(リンク切れの場合はキーワード「satellite declination elevation angle table」等で検索してみて下さい。他のサイトが見つかるかと思います。)

 ・Latitude Declination Chart
 ・Aligning The Dish

なお、英語の角度一覧テーブルでは「Latitude」が緯度、「Declination Angle」がデクリネーション角度の書かれている欄になります。


北緯、デクリネーション角の対照表を作ってみました。作業前に計算して数値を求め、それらを下の図にあてはめて調整作業をすれば良いかと思います。


■アンテナ調整で使う角度関係の数値



1)仰角
この仰角がポーラーマウントアンテナのマウント(ポールに挿し込んだ土台)部分の傾け角度になります。「90°-受信地点の緯度○○°=仰角○○°」という計算で求められるそうです。
 ・札幌(北緯約43°)~仰角=90°-43°=47°
 ・東京(北緯約35°)~仰角=90°-35°=55°

2)デクリネーション角 [ 詳しくは→デクリネーション角~図解+北緯との対照表 ]
デクリネーション(ディクリネーション;declination)角とはクラークベルトと呼ばれるラインに沿って並んでいる衛星をトレースするのに必要な補正用数値だとか。上記英語サイトのテーブルに従うと以下の通りとなります。
 ・札幌(北緯約43°)~デクリネーション角=約6°
 ・東京(北緯約35°)~デクリネーション角=約5°

3)アンテナディッシュ面の傾け具合
角度調整金具を使ってディッシュ面を下に向け、ポーラーマウントアンテナの土台部分とは違う傾け具合にする必要があります。デクリネーション角はそのための補正用数値で、「アンテナ土台部分の仰角-デクリネーション角=ディッシュ面の傾け具合(仰角)」で求めるとのこと。
 ・札幌(北緯約43°)~47°-6°=約41°
 ・東京(北緯約35°)~55°-5°=約50°

●ポーラーマウントアンテナの傾け方



上はポーラーマウントアンテナの一例です。調節ネジを使って角度を変更します。


仰角計の置き方(1)~東京の例

以上の数値に従うと、例えば東京でアクチュエーター駆動によるポーラーマウントアンテナの角度設定は図の通りとなります。


仰角計の置き方(2)~東京の例

英文チュートリアルによっては上のような仰角計の置き方をしているものもありました。この場合は「マウント部分の仰角=緯度」、「アンテナ裏パーツの傾け角度=緯度+デクリネーション角」となるそうです。

●仰角の計測に使う機材



作業の際には分度器を使った自作ツールよりも仰角計を利用した方がより正確な数値が出せるので便利です。


■受信地点の真南を調べ、アンテナを真南に向ける

ポーラーマウントアンテナを真南に向けて設置する必要があるので、角度調整スタート前に大ざっぱでも良いので方角を把握しておきます。

私の場合これまでの作業の過程で真南がどちらになるのか確認してあるので、今回もそちらの目印を参考にしました。

 → 方位磁石を使えない場合に真南を知るには
 → 「真南に来る衛星~衛星と同じ東経にある地域のライン・参考図

ポーラーマウントアンテナはアンテナの表側を正確な真南(注;偏西角の影響を受ける方位磁石の“磁南”ではなく、本当の真南の方です)に向けます。最初に設定した方位が数度ずれていると、後で調整した仰角やデクリネーション角がどんなに正しくても衛星のトレースに狂いが出るので要注意です。


■アンテナパネルの組み立て

アクチュエーターを取り付けポーラーマウントアンテナの動きが固定されたら、分割アンテナのパネルを組んでいきます。

ちなみにアクチュエーターが無い状態だと、アンテナ土台の動きがフリーになるので皿部分がユラユラと自由に左右に動くのが不便なだけでなく、どこかにぶつけてアンテナメッシュパネルが破損する危険も高くなるように感じました。


■LNB(F)の取り付け

最後にLNBFを取り付けて完了です。

ポーラーマウントの向き・調整では真南が基準地点になるので、LNBFはアンテナが真南を向いている時に偏波角ゼロの位置に来るよう取り付けます。(→詳細;偏波角について/LNBFの向きについて


(→手順の記録3に続く

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。PC自作機の手入れや新たな趣味の開拓ができない中で大型メッシュアンテナまで破損し、そのまま海外衛星受信は引退へ。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

所有PC;
Windows 10、Windows 7

所有タブレット;
iPad、Android、Windows 10

その他;
Apple TV、Android TV Box

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