外国の衛星放送が日本にも届くしくみ

海外衛星とは
05 /24 2005
空には多くの衛星が存在し軌道を周っています。しかしひとつの衛星がカバー出来る範囲は決まっており、娯楽性の高い地域限定サービスともなると特定の国にターゲットを絞ってシグナルを送信するような仕組みになっています。

そのため、海外の特定国と全く衛星を日本でも受信できるというケースは非常に限られたものとなります。日本でも同じ衛星を受信できるとすれば、それらはまずアジア地域にビームを送信する衛星であることが殆どです。

Cバンドというカバー範囲が広いタイプの電波による衛星放送でも、広くてアジアアジア・ロシア・アフリカ全域を覆う程度で、地球が丸いという物理的条件があるためアメリカ大陸や西ヨーロッパに向けたビームを送信する衛星は日本から見ると地平線の下に潜ってしまい受信は不可能となります。

そこで公共性が高く世界の各地域に放送を行うことを目的としているBBCや米国の政府系放送、もしくは自地域紹介に力を入れている各国語テレビ放送は、各対象地域にビームを送る衛星をそれぞれ利用することで世界の各地をカバーしています。大規模なチャンネルになると10近い衛星を使い分けていることもあります。

逆に言えば世界中に配信するという目的を持たない地域色が強いチャンネルや複数衛星運営会社との契約が出来ない財政的に苦しい小規模チャンネルほど、遠く離れた異国である日本でも受信するのが難しくなります。

その結果、日本で受信できる海外衛星放送は

1)中国、韓国、ロシアなど隣接地域であるが故に受信しやすい
2)アジア全域をカバーする衛星放送のため日本でも楽しめる

といった性質を帯びることになります。

(1)の場合は本国向けの放送を日本でそのままキャッチする形になるため、現地そのままの味わいを楽しむことができます。少しアンテナを大きくすれば現地向けビームを捕らえることも可能なため、有料契約さえすれば本来は本国内限定であるはずの各種有料チャンネルをそのまま視聴できる(=台湾や中国で日本のBSを見るような感じです)というメリットもあります。

一方(2)の場合は海外視聴者の目に触れることを前提に作られた国営放送であることが多くなっています。外国の人々に自国をアピールする目的のチャンネルはどうしても娯楽性に欠けますし、本国と同じチャンネル名を冠していても番組編成が違ったりすることもあります。

インドやフィリピンのように国外在住の自国出身者を想定して比較的離れた地域にも有料サービスを提供しているケースもありますので、日本にどの様な衛星放送が届けられているのかは各国個別の事情による部分も大きいような気がします。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

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