受信状況が急に悪くなった

受信トラブルや失敗話
05 /31 2005
海外衛星を受信していると、今まで普通に見られていたチャンネルの受信状況が急に悪くなることがあります。そのような場合いくつかの原因が考えられます。

■アンテナがずれた

強風や重石不足でずれる、ネジを十分に締めていなかったためにずれるなど理由はいくつかあると思いますが、なにかのはずみで数ミリずれても受信状況が悪化する、もしくは全く受信できなくなることもしばしばです。とくに大きなCバンドディッシュは十分な固定が必要で、しっかりおさえていないと強風に揺られているうちにずれることも考えられます。

また土の地面に据え置き型アンテナをそのまま置いている場合、降雨などによる地盤の緩みでアンテナがずれている可能性もあります。我が家でも以前はこのような理由で受信状況が徐々に悪化するという過程を繰り返していました。

受信状況がずれることも想定して、ベストポイントに来た時の位置を回復できるよう各所に油性ペンで印をつけておくと安心です。


■ネジが緩んでいる

アンテナ設置後、ネジの緩みが原因で受信状況が変化したり悪化したりすることがあります。

アンテナや支柱は定期的に点検をし、緩みがあれば部品が歪まない程度にきつく締め直します。台一体型の据え置きアンテナ、ポールに差し込むタイプのアンテナ共に仰角、方位角の調整部分はアンテナをいじった後忘れずに固定します。そうしないと風で皿部分が動いてしまいます。

ネジの緩みは受信状況を示すチューナーの数値表示つきカラーバーで、強風に合わせてクオリティレベルが変動することですぐに分かります。おかしいと思ったら点検してみて下さい。


■外で大雨が降っている

Kuバンドの場合、降雨に影響を受けるという性質を持っています。特に対策は無いので、受信状況が悪化した時に外で大雨が降っているようであれば、そのまま天候の回復を待ちます。


■外で大雪が降っている

雪がディッシュに積もると受信状況が悪化します。設置場所を雪が積もらない場所にするか、積もった雪を適宜どけるなどの対策を講じてみて下さい。

必要ならば米国で通販されているような防雪ディッシュカバーを利用しても良いかと思います。


■特定のチャンネルだけ受信できない

受信している衛星のほぼ全チャンネルで受信状況が悪化した場合はアンテナのずれや機器の故障も考えられますが、特定のチャンネルだけ受信状況が悪化するケースでは伝送されているシグナル自体が弱まっている例がしばしばあります。

シグナルレベル、クオリティレベルの強弱がその時によってまちまちのチャンネルもあり、このようなケースでは受信機器の再調整をするという対策ではなく、再度強くなって受信状況が改善するのを待つことになります。

特定のチャンネルが全く受信できなくなった時、SR値の変更が原因となっていることがあります。この場合はチューナーに新しい数値を入力してからサーチをし直します。

最悪の場合にはその周波数でのサービスが終了している可能性もあります。LyngSatSatcoDXで確認してみて下さい。


■衛星を特定時間だけ受信できない

太陽雑音

春分、秋分の日前後になると太陽・地球・衛星の位置関係のために「太陽雑音」というものが起こり、特定の時間帯に10分ほど衛星の受信が困難になります。

実際には次第に受信状況が悪化しブロックノイズが増えていった後、ピーク時には復調出来ないほどの状態になるといった感じです。

時間帯の計算は「ハマーズ」さんの「計算ツール」で行うことができます。

この時間帯には受信が困難になるため、状況が回復するまで待つしかありません。お気に入りの番組と重なる場合は、再放送時間帯を選ぶなど対策が必要です。

放送時間帯と日本時間

日本時間の昼間は受信できず夜のみ見られるという場合は、チャンネルの放送時間が日本時間の夕方~夜にかけてスタートしている可能性があります。私が受信した経験では南アジア周辺のチャンネルの幾つかが日本時間の昼間にシグナルを出していないらしい例を確認しています。


■LNBFの故障

筒の先についているLNBは同軸ケーブルを挿すコネクタの防水が不十分だと雨水が入り込んで故障することがあります。防水タイプの接栓に取り替えたり、十分な長さの自己融着テープを使ったりして対策を行います。

また故障まで行かないものの水が大量にフィードホーンの筒部分にたまったり異物が入り込んだりして受信不可となることもあります。その場合はそれらを取り除き内部の針に触れないよう、LNBFを以上加熱しないよう気を付けながら清掃してみて下さい。


■同軸ケーブルの不備

同軸ケーブルにトラブルが起こっている場合も有り得ます。私も以前同軸ケーブルが原因で受信状況が悪化したことがあります。

私のケースでは大半の理由はケーブル内の断線ではなく、自分で行った接栓の取り付け不具合でした。接触が悪かったらしく、スペアナで見てもLNBFからスペアナにシグナルが届いていないことが見て取れました。

このような場合スペアナ(スペクトラムアナライザー)なりを使ってトラブルの有無を調べますが、LNBFから全くシグナルが届かないようなケースについては更に手軽な方法として「同軸ケーブルを地上波テレビにつなぐ」というものが考えられるかと思います。

自分で付けたおそらく不具合の原因であろう接栓を取り替えて何も映らなかったら、断線といった別の理由が考えられるので同軸ケーブルを交換した上で再度チェックを行います。


■すきまケーブルの断線

すきまケーブルを設置した窓を頻繁に開閉していると、中の細い金属線が断線する可能性があるそうです。

実際に私もすきまケーブルが原因のトラブルを数回経験しました。完全に見られなくなる訳ではなく、気が付くと映像や音が途切れる、風が吹く度に揺られて受信出来なくなるといった具合に調子が悪くなっていました。そのため本当のトラブル源がすきまケーブルにあることを発見するのが遅れてしまったケースがしばしばありました。

断線が疑われる場合は、まずすきまケーブルを外した状態でLNBFとチューナーとをダイレクトに接続し、受信状況が改善されるかどうかを比較すればすぐに分かると思います。

すきまケーブルを使用していて受信に不具合が出ている場合は、思い切って新しい物に交換してみて下さい。


■チューナー

ひょっとするとチューナーが壊れていることもあるかもしれません。

私は以前ダイセックスイッチとFTAチューナーとを接続してチューナーをONにしてからアンテナ調整をしに行き、部屋に戻ったら焼けたビニールの様な臭いが充満していたという経験をしました。

通常チューナーにはそれなりの対策が施されていることもあるらしいのですが(故障時に対応してくださった方談)、何かの不備でショートしてしまうこともあるようで、私の部屋で異臭を放っていた上記のチューナーはLNBFへの電源供給部分が故障してしまいました。

このような場合、正しい使い方を心がけて故障の原因となる操作を避けることが一番の対策かと思われます。

「チューナーをONにしたままケーブル類を抜き差ししない」といった説明書に書いてある基本事項は守って下さい。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

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