衛星が見つかりません。もしかして機器が最初から故障しているのでは?

受信トラブルや失敗話
05 /31 2005
■慣れるまではなかなか見つからない衛星・・・

初めて海外衛星にチャレンジする際に障害となるのは衛星捕捉の困難さなのではないでしょうか。

数ミリ単位での調整が必要なこの作業をデジタルチューナーだけで行うのは大変で、何時間頑張っても駄目な場合には「もしかして何か壊れているのでは?」と感じられるかもしれません。

しかしそのような故障はまず無く、アンテナの調整を続ければ受信まで漕ぎ着けることができます。

【ポイント】

 ・計算で出した数値に即した位置から調整をスタートする
 ・数ミリ単位でチビチビと動かす
 ・チューナーのレベル表示で強いシグナルを選ぶ


■簡単?なアンテナ探しの方法

方角や仰角を計算値通りに出すのは難しく、分度器や仰角計で測った通りの位置に合わせると誤差のために逆にずれてしまって衛星が見つからないこともしばしばです。

150cm程度のサイズが小さめなアンテナだからこそ出来ることですが、私が良くやっていたのは「仰角調整と方角調整に関連するアンテナ部分を動かせるように緩めておく。LNBFを正しい位置に設置しチューナーの情報を更新したことは十分確認するが、後は計器で出したおおまかな方向にアンテナを向ける程度に留める。アンテナを上下させ仰角を変えながらチューナーの反応を見て、何も無い様ならば方角を少しずらして同じことを続ける。」という方法です。

LNBFの位置が間違った角度でねじってあったり、チューナーの周波数情報が更新されなかったりという気付き易いミスが無ければ、上の方法を続けていればいつかは衛星を捕捉できたということが私の場合にはよくありました。

アンテナを上下左右に動かしながら考えられる範囲を全て回れば一瞬でもチューナーに映像が出るかと思います。その時点でアンテナの動きを鈍くし、代替絵になった場所で仮固定をしてから微調整に移ってみて下さい。

おおざっぱな方法ですが、意外と楽が出来ると思います。


■色々な周波数で試す

アジアのチャンネルを中心に日本時間の昼間には放送を行っていない局があるため、いつまで経ってもシグナルが見つからない場合は別の周波数に切り替えて衛星探しを行ったほうが良いと思われます。


■LNBFの位置や向きを再チェック

海外衛星Cバンドの受信で間違えやすいのがLNBFの位置です。

製品によって偏波角がゼロになる位置が異なるため、計算で出しておいた値に合わせようとしても大体どの位置から該当角度分を回せば良いのか迷うことがあります。

アンテナの位置が合っているにも拘わらず受信作業がうまくいかない場合は、LNBFを一回360°分回してみるなどして反応を見てみて下さい。どこかの位置に来た時にチューナーで反応が出たり映像が見えたりするかもしれません。

そうしたら微調整を行い、水平・垂直両方の偏波について受信が可能な状態に持って来ます。


■忘れがちなチューナーの情報更新

アンテナ調整の前に忘れがちなのがチューナーでのチャンネル情報更新です。これをやらないままアンテナ調整を行おうとすると、変更前の古い情報が災いして衛星設定画面でシグナル反応が出なくなります。

衛星捕捉作業の前に、受信したい衛星のチャンネルは既に無くなった周波数部分を全て削除し、SR値やFEC値が変更されるなどした部分も全て修正して下さい。


■同軸ケーブルと接栓の不具合

自分で接栓を取り付けた同軸ケーブルが不具合の原因である可能性もひょっとすると考えられると思います。私もこの失敗を何度か経験しました。

接栓部分がグラグラしている場合は見当がつき易いのですが、堅く締めた場合でもトラブルが生じるようで、この時は原因に気付くのが遅れました。

簡単な確認方法としては「家にあるテレビに繋いでみて、地上波放送が映れば同軸ケーブルを信号が無事に通過している」というものが挙げられると思います。私自身はこの方法で自作した同軸ケーブルコネクタ部分の問題をチェックしています。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

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