【手順12】アンテナを固定しLNBFコネクタに防水処理をする

受信作業の手順
11 /07 2009
(4年前に書いたものを加筆・修正しました)

■アンテナの固定

●ボルトを締め設置形態に応じて用意した重石等を全部載せる

微調整が済み放送を最良の状態で受信できるベストポイントを得たら、ボルトを完全に締め重石で土台も完全に固定します。

コンクリートに穴を開けるドリル・工具を持っているようであれば、十分な重さのコンクリートプレートを予めアンテナの下に敷いておき、調整が済んだ時点でアンカーを打ち込んで固定します。

台一体型の据え置きタイプアンテナについては、仰角調整のためボルトを緩いままにしておくと強風時に左右に揺れ受信状態が悪化する原因になります。調整が終わったら全てのネジを締めて固定します。

●ポールマウント式アンテナは差し込み部分を念入りに締める

ポールに乗せる(マウントする)タイプのアンテナは、締めたつもりでも不十分だと強風時にディッシュ部分がずれる可能性があります。ポールが変形しない程度にですが、きちんとした工具と手を滑らないようにするゴム付軍手使って出来る限りきつく固定します

但しポールによっては締め過ぎで変形する場合もありますので、時折様子を見ながら締め上げていくようにして下さい。

●重石を載せたりポールに挿したマウント部をボルト締めした時点で受信状況が悪化したら

地面が平らでないと重石を乗せたりボルトを締めたりする間にで角度が変わり調整時とは別の位置にずれてしまうこともあるので、そうなった時は固定した部分を幾つか緩めて調整をし直します。

またポールマウントアンテナの場合、ボルトを緩めた状態でアンテナ調整を行うと、完全に締め上げた時点で仰角が変わってしまい受信状況が悪化することもあります。その場合はアンテナの仰角設定部分を動かして再調整します。


■ワイヤーやロープでの固定~危険な暴風被害

アンテナを固定したら、丈夫なロープやワイヤーでアンテナの一部と近くにある柱や杭等と結びつけて暴風時に起こり得る脱落・飛散事故に備えます

台一体型据え置きアンテナだと大量の重石を載せれば台風でもまず飛ばないのですが(但し仰角調整のネジが緩んで突風時に「ガコン」と皿が下を向いた事はありました)、ポールにアンテナを挿し込むタイプのポールマウント/ポーラーマウントアンテナでは強風で繰り返しあおられている内にボルトが緩んだり足場パイプが崩れたりして脱落・飛散する事故が少なからず起こっているようです。

私の所でも、脱落までには至りませんでしたが、「150cmメッシュアンテナ設置作業中に突風が吹きパラボラがあっという間に数メートル先に飛ばされヒヤリとした」、「テレビが映らなくなったと思ったら、マウント部が緩んでポールの上に据え付けたオフセットアンテナが強風の度にクルクル東西に向きを変えていた」、「台風襲来時、就寝中に予想外の突風が吹いてアンテナがずれ“ゴゴ”と音を立てたが、暴風の中工具を持って外に出る訳にも行かず不安なまま夜を過ごした」、「台風通過後、小型H-Hマウントに取り付けたオフセットアンテナを点検したらアームの上で数cmずれていた」といったトラブルが数回起きた事がありました。

上記の危険事故防止のため、ロープでの固定は必須だと思われます。我が家でも全てのアンテナと地面に打った金属製の杭とを自動車牽引用ロープ等で繋いでいます。そうでもしないと台風の時に安眠出来ないというのが本音です。


■LNBFコネクタ部分の防水

完全に固定したら、同軸ケーブルを挿し込んだLNBFコネクタ部分に自己融着テープ(ブチルテープ)を、その上にビニールテープを巻きつけて防水処理を施します。


むき出しの接栓です。写真では防水タイプのF型接栓を取り付けてあります。


軽くひっぱって引き伸ばしながら巻くのがコツだとか


自己融着テープの巻きが完了。同じようにしてビニールテープを巻くのが良いとのこと。

自己融着テープはコネクタの部分から始めテープ同士が1/2ずつ重なるように密着させながらまんべんなく巻き、ビニールテープを融着テープの後からコネクタの下側から上へと向かって巻きつける---というのが衛星放送受信マニュアル等に書かれているお勧めの方法らしいです。

融着テープだけでも良いような気がしたのですが、検索してみると融着テープだけでは耐候性がないのでビニールテープを重ねるのが良いとのこと。

ちなみに防水効果のある自己融着テープとビニールテープは色が黒いとそっくりに見えますが、ビニールテープのみだと防水性がやはり低いらしいという違いがある他、融着テープとは違って月日が経過すると粘着部分でコネクタやケーブルがベタベタになってしまい後から困ったことがありました。やはり融着テープ→ビニールテープの組み合わせが良いようです。


■同軸ケーブルの固定



接栓周りに防水テープを巻き終わったら、その先に延びている同軸ケーブルがブラブラ動かないようビニールテープやひも等で固定します。

同軸ケーブルは接栓からすぐの所で直角に折り曲げるのではなく、コネクタへの負担と無理の少ない形状でまっすぐ伸ばし、それから引き込む方向へと向けます。アンテナの形状にもよりますが、大抵はスケラーリングを支えている棒に沿わせるようにすれば良いと思います。

このようにすることでコネクタ部分への負担を減らし、LNBFや同軸ケーブル関連の不具合発生を予防することが出来るのだとか。


■オフセットアンテナでCバンドを受信する際の防水対策

120cmオフセットアンテナ+CバンドLNBF+Cバンド受信オフセットアンテナ用スケラーリングを使って受信を行う場合、オフセットアンテナが通常のプライムフォーカスアンテナよりも角度が下を向いている都合で、LNBF筒部分(フィードホーン)の口が上を向くことが多くなります。



この際問題になるのがLNBF内部への浸水問題です。LNBFが上を向いているため、蓋も何もしていない状態では雨が降る度にフィードホーン内部に雨水がたまり、LNBF内部のプローブ(針)も浸水し受信不可となります



こうした浸水とLNB故障を防ぐためには、LNBFに付属しているプラスチック蓋を必ずはめる必要があります。もし蓋が外れやすいようであれば、ビニールテープや軽い接着剤で固定して下さい。

更に雨水がLNBFの蓋についている細かい隙間から入り込まないよう、LNBFと専用スケラーリングの周囲をビニール袋などで覆うことをお勧めします。

この際雨水が染み込まないよう、ビニール袋の結び目は下に持ってきます。あまりきつく結ぶとLNBFが蒸れて良くないと思うので、多少ゆるめに結んで通気を確保した方が良いかもしれません。


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虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

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