NTT中継回線の混信

受信トラブルや失敗話
06 /04 2005
■NTT中継回線

海外衛星放送のCバンド放送を受信する際、NTT中継回線の混信という障害が起きることがあります。NTT中継回線はマイクロ回線とも呼ばれ、日本各地の放送局が映像をやり取りするために使用されています。

中継局はたいてい小高い山の上にあり、これらの局が電波をバケツリレーのように伝え合うことで例えば東北のような遠隔地域から東京といった中心部までテレビの素材映像が届けられるというしくみになっています。日本国内には特定のルートがいくつかあり、電車のように地方から都市部へ来る「上り回線」と都市部から地方へ行く「下り回線」の2方向に分かれています。


■NTT中継回線の混信

海外衛星Cバンド放送の受信でこのNTT中継回線が問題となるのは、使用する周波数帯がCバンドのそれともろにかぶるためです。

・3630MHz
・3670MHz
・3710MHz
・3750MHz
・3790MHz
・3830MHz
・3870MHz
・3930MHz
・3970MHz
・4010MHz
・4050MHz
・4090MHz
・4130MHz
・4170MHz

が中継回線の周波数として知られていますが、これはアナログ放送なので受信をするにはアナログチューナーが必要になります。使うのは海外衛星受信機器と全く同じでよく、ディッシュ、アナログチューナー、LNB(F)があれば楽しめます。かなり強いため、ディッシュが無くとも映像になってしまうこともあります。

地方に住んでいて東京のテレビ放送を見られない人たちにとっては非常に貴重な存在であり、これまでの長い間NTT中継回線受信ファンによって楽しまれてきました。

海外衛星にアナログ放送が多かった時は混信すると映像がかぶったりしてわかったようですが、デジタル放送が主流になってからは「どうも映らない。故障だろうか?」という風にしか混信が実感されません。


■混信の調べ方


カラーバーの例

海外衛星を受信する前に、NTT中継回線の混信を調べます。詳しくはページ「NTT中継回線の混信を調べる」にまとめてみました。


■今後の見通し

現在日本国内では地上波のデジタル化が進められています。しかしこれはアナログ放送との併行期間を経てのことで、今後もしばらくはNTT中継回線が存続する予定です。

【補記~2006年7月18日】

2006年6月初頭、民放各局によるマイクロ波NTT中継回線の利用が終了しました。

これにより海外衛星受信の際に起こる混信トラブルは大幅に減少することになったのですが、この補記を書いている現時点では未だに幾つかの周波数においてアナログ回線の映像が確認できます。

完全にクリアな状態が達成されるまでにはもう暫く時間がかかりそうです。


■サテライトファインダーで困ってしまった話

我が家はNTT中継回線の混信が強い地域です。隣地に障害物ができたお蔭で受信状況が劇的に向上したものの、その障害物の恩恵を受けない地点では幾つものトラポンに影響が出ます。

そんな状況でしたが、便利かと思い購入したサテライトファインダーを使ってみることになりました。現在メインに利用しているスペアナを買う前の話です。

簡易型サテライトファインダーは何らかのシグナルを捉えると強弱で知らせてくれるという機材です。ところが我が家では色々なトラポンに混信波があるためピーピーなり続け、肝心の衛星探しに利用できませんでした。

安い割には便利なのですが、その後結局スペアナを導入することにしました。お金はかかりましたが確実かつNTT中継回線混信も調べられるので重宝しています。


■その他の混信

海外衛星放送の混信は100%NTT中継回線によるものだと断言することは難しく、近隣から発せられる何らかの電波が原因であると考えれるケースもあるようです。

素人が原因を突き止めた上で対策まで講じることは難しいと思いますが、低確率でも混信が起こる可能性があることを念頭に置いておいても損はないかもしれません。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。家のあれこれで機材のメンテナンス継続が難しくなり海外衛星受信やPC自作は引退。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

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