Slingbox 500について/Smart J:COM Box「WA-8600」と接続

Slingbox
03 /29 2017
ここしばらくの間、管理人はSlingbox 350とSlingbox M2でSTB等を遠隔操作により管理していました。長らく海外衛星からもSlingboxからも遠ざかっていた中で突如訪れたマイブーム。遠隔操作したいと思っていた残る1台のSTBには、かねてから気になっていたSlingbox 500をつなぐことにしました。



【準備にあたって参考にさせていただいたサイト】

Slingbox 500は日本で販売されていないため、日本語サイトにユーザーのレビュー等はほとんど載っていません。検索した結果、以下の日本語サイトを見つけ参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

 ・Airwhite Memo
  『Slingbox 500
 ・ANA SFCに満足してしまいつい修行を怠る日々
  『ポストロケフリ Slingbox 500を導入
 ・バティの趣味レポート
  『ネット経由でTV映像をストリーミング配信できる「Slingbox」』



【Slingbox 500について】

Slingbox 500はSlingbox 350と同じ世代の製品ですが、ファームウェアの更新を重ね、Dish Networkのsling tvも視聴できる「SlingTV」という名称を併記したパッケージに入れられて現在も販売され続けています。

Slingbox 500は他のSlingboxが持っているストリーミング機能に加え、各種動画を視聴・再生できるApple TVのような機能を兼ね備えており、その価格も定価299.99米ドルと高額です。専用リモコンが付属していて、それを使って色々と操作します。

しかし価格に見合っていない、設定・操作が簡単でない、形が変、ストリーミングが安定しない、といったマイナスの評価やレビューも多く、海外通販してまで買って大丈夫なのだろうか?とさすがに迷いがありました。そこで、今回は中古品を選ぶことになった次第。



【Amazon.com取り扱い中古品をいざ開封】

今回のSlingbox 500は、米国Amazon.comのWarehouse Dealsから購入した中古品です(→購入と海外通販転送の記録はこちら)。さすがに新品を買うだけの資金は残っていないため、キズありなのを承知で「中古(可)」という等級付けのされた商品を選びました。

slingbox500-amazonwarehouse3.jpg
元箱こそはありませんが、幸いなことに大きなキズも無く十分満足できるレベルでした。臭い等の残りもありませんし、十分清掃された上で出荷されたようだったので、安心して使い始めることができました。今のところおかしな挙動も見受けられません。

slingbox500-pse.jpg
北米のみで売られている製品ですが、ACアダプタにはPSEマークと日本語での表記がついていました。

slingbox500-hontai.jpg
本体はねじり飴みたいな形です。本国ではあまり評判が良くないデザインみたいですが、使っていたら慣れて来ました。Slingbox M1/M2に近い形状だとすっきりしているとは思いますが・・・



【チューナー、液晶テレビとの接続】

HDMIのみでの接続は
チューナーやレコーダー → (HDMI IN) Slingbox 500 (HDMI OUT) → 液晶テレビ
の順番となります。

しかしデジタル放送にはHDCPという保護システムがあり、これだけの接続だとSlingPlayerにストリーミングできない映像が出てきて、警告メッセージが表示されてしまいます。管理人が設置した時にはJ:COM CATVのSTBで生放送を視聴していたのですが、この時はHDCP保護がかかっていなかったようで、上記の接続でも問題なくストリーミングを受信できました。

kanaan_hdmisplitter.jpg
HDCPを確実に回避するためには、Slingbox 500の手前に回避のための機材をはさむ必要があります。今回はKanaaN HDMIスプリッタという商品を使用しました。

slingbox500-connection.jpg
設置した段階では、Slingbox 500を間にはさみ液晶テレビへSmart J:COM Box(WA-8600)とSTBの映像をパススルーしてあります。



【液晶テレビに映し出されるメニュー】

slingbox500-hdmiinout.jpg
Slingbox 500はチューナーやレコーダーからの映像を液晶テレビへとパススルーしますが、Slingbox自体は電源OFFになることなくつきっぱなしなので、「OFFの時にはパススルーして、ONの時にSlingbox 500のメニュー画面が出る」という感じにはならないようです。

slingbox500-livetv.jpg
リモコンで「LIVE TV」を選択するなりして、パススルーされた映像を全画面で表示する機能を選ぶことでチューナー映像画面とメニュー画面とを行ったり来たりする方式の模様。

slingbox500-notification.jpg
設定作業や視聴やらをしていると、しばらくお待ち下さいメッセージが。どうやら望まないタイミングでファームウェア更新の通知やら何やらが表示されることもあるようだったので、「変なのが出た!」と家族が困らないよう、HDMIスプリッタのOUT1を液晶テレビに、OUT2をSlingbox 500に接続する切り分け方式に変更しました。

slingbox500-tvgallery.jpg
「TV GALLERY」テレビギャラリーメニューです。

slingbox500-webgallery.jpg
「WEB GALLERY」ウェブギャラリーメニューです。

slingbox500-apps.jpg
「APPS」アプリメニューです。

slingbox500-whatsnew.jpg
「WHAT'S NEW」新着メニューです。

slingbox500-settings.jpg
「SETTINGS」設定メニューです。Wi-Fi接続の設定やファームウェアアップデートはこちらで行えます。

付属リモコンの機能とボタンについては
http://support.slingbox.com/en/KB/KB-2000518.aspx
が詳しいです。(Slingbox.jpにリダイレクトされてしまう場合は異なるブラウザ等を試してみて下さい。)



【設定とアカウントとの紐付け】

Slingbox 500の設定は付属リモコンと「SETTINGS」画面で行えますが、パソコンで行った方が楽そうだったので今回はデスクトップPCのブラウザ視聴画面にある新規Slingboxの設定メニューにて済ませました。

slingbox500-setup_01.jpg
ブラウザ視聴画面から入れる新規セットアップメニューの先頭です。「Slingbox 350 & 500」を選択します。

slingbox500-setup_02.jpg
「スタート」を押します。

slingbox500-setup_03.jpg
まずはアップデートのダウンロードが開始しました。

slingbox500-setup_04.jpg
インストールも終了したら・・・

slingbox500-setup_05.jpg
設置地域を選びます。Slingbox 500は北米のみの販売で、本体で設定する時はカナダか米国のどちらかしか選べないようになっています。そこで今回は日本ではなくUSAを選び、郵便番号は適当な物を入力しました。

slingbox500-setup_06.jpg
HDCP保護によるストリーミング失敗の問題があるので、HDMIだけではなくコンポーネント端子とも接続してそちらからの映像をSlingPlayerに送るような形を勧められますが、今回はHDMI経由でのストリーミングが目当てなので、そのまま進みます。

slingbox500-setup_07.jpg
下まで読み終わったら、チェックを入れて「無視する」をクリックします。

slingbox500-setup_08.jpg
先ほど入力した郵便番号に従い、現地で受信可能なテレビ放送サービスの一覧が表示されます。今回は日本のSmart J:COM Box「WA-8600」を接続してあるので、「My provider is not listed」を選択しました。

slingbox500-setup_09.jpg
チューナー種別はCATV STB、メーカーはHumax。「リモコンコードが同じチューナーがあればいいなあ~」とひとつずつトライしていったところ、幸いなことに(!)「JC-6500」でコントロールすることができました。ホームボタンはありませんが、外で生放送を見るぶんには全く支障が無いレベルです。今回はbinファイルをインストールせずに済みました。

slingbox500-setup_10.jpg
リモコンをテストし、主要な機能が使えることを確認したら設定終了です。



【実際に使ってみて】

■ブラウザ視聴
途切れも無く、特に不具合は感じませんでした。宅外からアクセスしてもスムーズにストリーミングできています。HDMI-コンポーネント変換器を通さないということで、何となく満足度がアップしたような気分になれます(^^;)

■Embedded Player
設定完了後、同一ネットワーク内にて視聴した際には映像の途切れがありました。HDMIスプリッターを抜いてみたところ改善したようにも感じられましたが、正確な原因は不明です。夜になって宅外からリモート視聴してみた時には途切れは発生しませんでした。

■画質
変換器を通さないので、より劣化が少ない形でストリーミングできるのはやはり最大のメリットだと思います。ただ管理人宅には古いJ:COMチューナーがありD端子から直接Slingbox M2に出力させてあるので、HDMI化による劇的な差違が少ないぶん、500の次世代機であるM2のレスポンスの良さを実感することの方が多いです。

■機能
ストリーミング機能だけで十分な人にとって、パススルーした映像にかぶせる形で表示される各種メニューは不必要かもしれません。管理人も結局はHDMIスプリッタで切り分けて、CATVチューナーと同じ液晶テレビ入力端子経由ではSlingbox 500のメニューが表示されないようにしてしまいました。

■Slingbo 500お勧め度
Slingbox 500はストリーミングの途切れ(特にHDMIケーブル経由)やファームウェアアップデートの失敗といった細かい不具合が報告されることも多く、HDMI端子経由でのクリアな画像を得たいという目的のためだけに購入するにはなかなか踏み切れない機種かもしれません。個人的には、変換器を通すデメリットはあっても、Slingbox 350やSlingbox M1のようなシンプルなモデルを選択する方をお勧めしたいと思います。

虎太郎

デジタル機器の好きな元文系人間です。PC自作機の手入れや新たな趣味の開拓ができない中で大型メッシュアンテナまで破損し、そのまま海外衛星受信は引退へ。

最近はPCやタブレットを使ったインターネットTV、STBのリモート視聴機能、Slingboxによるライブストリーミング、Android TV Boxにて国内外の放送を楽しんでいます。

所有Slingbox;
PRO-HD、350、500、M2

所有PC;
Windows 10、Windows 7

所有タブレット;
iPad、Android、Windows 10

その他;
Apple TV、Android TV Box